天体まとめ

<随時更新> 春のメシエ天体をまとめました

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2月になり、季節はあっという間に春ですね。

春といえば鬱陶しい花粉と黄砂です。

星雲もいなくなるので天体写真には向かない季節だと思われがちですが、春は数多くの銀河を観測できる季節です。

特に南のおとめ座方向の銀河と、北のおおぐま座方向の銀河は見逃せません。

この記事では春のメシエ天体を写真とともに紹介していくので、メシエ天体を観望するときの参考にしていただければなと思います。

まだ私が撮ったことのない天体は「未撮影」とし、星図アプリ Sky Guide のきれいな写真を貼っておきます。

撮影するたびに更新していくので楽しみにしてください。

ではさっそく始めましょう。

*赤経9hから15hまでを春の天体とし、赤経赤緯はJ2000.0で表しています

M81 (おおぐま座)

RA 09h55m, DEC +69°04′

おおぐま座にある銀河です。

北斗七星の近くにいます。

周囲には淡い分子雲が取り巻いているみたいです。

M82 (おおぐま座)

RA 09h55m, DEC +69°41′

おおぐま座にある銀河です。

M81のすぐ近くにあるスターバースト銀河です。

あまりの明るさに「1秒露光でも写る」という噂すらあります。

中心から吹き出している赤いジェットがすごく綺麗ですね。

M81と一緒に撮れます。

M95 (しし座)

RA 10h44m, DEC +11°42′

しし座にある銀河です。

M96, M105と一緒に撮ったので拡大率が足りず画像が荒れてます。

機会があれば単体でクローズアップして撮影したいですね。

M96 (しし座)

RA 10h46m, DEC +11°49′

しし座にある銀河です。

M95, M105と同じくM96銀河群に属しています。

M96銀河群の中では最も明るい銀河です。

M105 (しし座)

RA 10h47m, DEC +12°35′

しし座にある銀河です。

写真には3つの銀河が写ってますが、一番下の大きな楕円銀河がM105です。

M108 (おおぐま座)

RA 11h11m, DEC +55°40′

おおぐま座にある銀河です。

近くにあるM97(ふくろう星雲)といっしょに写せます。

M97 (おおぐま座)

RA 11h14m, DEC +55°01′

おおぐま座にある惑星状星雲です。

惑星状星雲の割には意外と大きく、銀河と同じように撮影できます。

M65 (しし座)

RA 11h18m, DEC +13°05′

しし座にある銀河です。

しし座の三つ子銀河のうちのひとつです。

M66, NGC3628と一緒に写せます。

M66 (しし座)

RA 11h20m, DEC +12°59′

しし座にある銀河です。

これもしし座の三つ子銀河のうちのひとつです。

明るくて写真写りのいい銀河です。

M109 (おおぐま座)

RA 11h57m, DEC +53°23′

おおぐま座にある銀河です。

かなり小さめな銀河なので撮影には工夫がいります。

M98 (かみのけ座)

RA 12h13m, DEC +14°54′

かみのけ座にある銀河です。

拡大率不足でノイズまみれになってしまいました。

次撮影するときはさらに綺麗に撮りたいです。

M99 (かみのけ座)

RA 12h18m, DEC +14°25′

かみのけ座にある銀河です。

非常に小さいながらも特徴的な見た目をしています。

周辺にも面白い銀河がいて綺麗な領域です。

M106 (りょうけん座)

RA 12h19m, DEC +47°18′

大きく明るい銀河で、見た目も綺麗なので多くの人が撮影しています。

周辺にも面白い銀河がたくさんいるらしいです。

M61 (おとめ座)

RA 12h21m, DEC +04°28′

おとめ座にある銀河です。

星形成領域が多く見られ、スターバースト銀河として知られています。

ですが想像以上に小さく、撮影は厄介です。

焦点距離の長い望遠鏡があれば便利です。

M40 (おおぐま座)

RA 12h22m, DEC +58°05′

おおぐま座にある二重星です。

ただの二重星なのにメシエカタログに収載されている変わり者です。

ですがせっかくのメシエ天体なので機会があったら見てみてください。

M100 (かみのけ座)

RA 12h22m, DEC +15°49′

かみのけ座にある銀河です。

小さい割には写真写りがよかったです。

周辺にも色々な銀河がいるので一緒に写してみてください。

M84 (おとめ座)

RA 12h25m, DEC +12°53′

おとめ座にある銀河です。

マルカリアンチェーンの一員で、おとめ座銀河団の中心部にいます。

この写真も拡大率が足りなかったので画像が荒れてます。

いつか拡大して撮れたらいいなとは思いつつも、ただの楕円銀河なので見た目的には面白くないです笑

M85 (かみのけ座)

RA 12h25m, DEC +18°11′

かみのけ座にある銀河です。

これもただの楕円銀河なのでそこまで面白くないですね。

おうちのベランダからだとひさしが邪魔で少ししか撮れませんでした。

M86 (おとめ座)

RA 12h26m, DEC +12°57′

おとめ座にある銀河です。

M85のすぐとなりにいます。

マルカリアンチェーンを撮ったときに写ってたやつを拡大しました。

M49 (おとめ座)

RA 12h29m, DEC +08°00′

おとめ座にある銀河です。

おとめ座銀河団の中で最も明るい銀河とも言われていて、写真写りがいいです。

見た目的には面白くないですが笑

M87 (おとめ座)

RA 12h30m, DEC +12°24′

おとめ座にある銀河です。

マルカリアンチェーンの近くにいる楕円銀河です。

見た目的にはつまんないですが、中央にM87*という巨大ブラックホールがあります。

EHTの観測により初めて写真化されたブラックホールがM87*です。

M88 (かみのけ座)

RA 12h32m, DEC +14°25′

かみのけ座にある銀河です。

渦巻銀河できれいな見た目をしていますが、とにかく小さくて撮影には苦労しました。

次撮影するときはかなり拡大しないときつそうですね。

M91 (かみのけ座)

RA 12h35m, DEC +14°30′

かみのけ座にある銀河です。

ポータブル赤道儀でおとめ座銀河団の辺りを撮影したときにたまたま写ってました。

次はちゃんと拡大して撮影したいです。

M89 (おとめ座)

RA 12h35m, DEC +12°33′

おとめ座にある銀河です。

M89の辺りはおとめ座とかみのけ座の境界付近で、星座が違って遠そうに見えますがM91とも近いです。

おとめ座銀河団はかみのけ座にも広がっています。

M90 (おとめ座)

RA 12h36m, DEC +13°10′

おとめ座にある銀河です。

これも綺麗な渦巻銀河ですが、まだちゃんと拡大して撮ったことがありません。

機会があったら撮影してまた載せたいと思います。

M58 (おとめ座)

RA 12h37m, DEC +11°49′

おとめ座にある銀河です。

M58もきれいな渦巻銀河のはずですが、この写真からはあまり確認できません。

今度拡大撮影しようと思います。

M68 (うみへび座)

RA 12h39m, DEC -26°45′

うみへび座にある球状星団です。

赤緯が低く、南方向の低空に現れるので気流の影響を受けてしまいました。

低空の天体は嫌です。

M104 (おとめ座)

RA 12h40m, DEC -11°37′

おとめ座にある銀河です。

おとめ座の低空に現れるのでおとめ座銀河団の一員ではありません。

非常に明るくて綺麗な銀河なので撮ってみてください。

M59 (おとめ座)

RA 12h42m, DEC +11°39′

おとめ座にある銀河です。

楕円銀河なので見た目的に面白くないですが、近くにM60がいます。

M60 (おとめ座)

RA 12h43m, DEC +11°33′

おとめ座にある銀河です。

横にくっついている青っぽい銀河はNGC4647と呼ばれています。

ハッブル宇宙望遠鏡による拡大画像を見たらものすごい描写力でびっくりしました。

M94 (りょうけん座) -未撮影-

RA 12h50m, DEC +41°07′

りょうけん座にある銀河です。

外側をリングが取り囲んでいる珍しい構造をしています。

この外側のリング、とても淡くて写真に写すのが難しいらしいです。

今度挑戦してみたいですね。

M64 (かみのけ座)

RA 12h56m, DEC +21°41′

かみのけ座にある銀河です。

中心部が黒い目に見えることから「黒眼銀河」という名前がついています。

結構明るくて写真写りのいい銀河でした。

M53 (かみのけ座)

RA 13h12m, DEC +18°10′

かみのけ座にある球状星団です。

球状星団にしては意外と大きく、春の天体では珍しい球状星団なので撮っておきたい天体です。

赤緯も高く上空まで上がってくれるので撮影しやすいでしょう。

M63 (りょうけん座)

RA 13h15m, DEC +42°02′

りょうけん座にある銀河です。

ひまわり銀河の名前で知られています。

大きくて明るい銀河なので写真写りはいいと思います。

季節が巡ったらまた撮ってみたい天体です。

M51 (りょうけん座)

RA 13h29m, DEC +47°12′

りょうけん座にある銀河です。

子持ち銀河の名前で知られています。

小さい割に非常に明るく、写真写りは抜群です。

もちろん眼視でも十分楽しめます。

ですが周辺の淡い潮汐尾まで出そうとすると工夫が必要になります。

M83 (うみへび座)

RA 13h37m, DEC -29°52′

うみへび座にある銀河です。

「南の回転花火銀河」という名前で知られています。

赤緯が非常に低く、南中しても(東京などでは)30度にも達しないので非常に厄介です。

ですが眼視でもはっきり腕が見えるほど明るいらしいので一度見てみてください。

M3 (りょうけん座) -未撮影-

RA 13h42m, DEC +28°23′

りょうけん座にある球状星団です。

M53よりもさらに大きく明るい球状星団です。

ベランダの角度のせいでまだ撮影できていませんが今年中には必ず撮影したいですね。

M101 (おおぐま座)

RA 14h03m, DEC +54°21′

おおぐま座にある銀河です。

M101は明るく巨大で、見た目も綺麗な銀河です。

この写真は非改造のミラーレスカメラと望遠レンズで撮ったのでHII領域の写りが悪いですが、CMOSカメラと望遠鏡で撮ればもっと綺麗につぶつぶが写るはずです。

とはいえ、この写真は光害の少ない城ヶ島で撮ったので私のお気に入りのひとつです。

これですべての春のメシエ天体の紹介が終わりました。

赤経の順番に並べたのでメシエマラソンなどに役立ててください。

では。

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