おとめ座にあるソンブレロ銀河はフォトジェニックな銀河です。
明るくて簡単に写すことができますが、細かいところまで描写するのは意外と大変です。
光害まみれの横浜市内から撮影したらどんな感じになったのかお見せしましょう。
結果

Date: Jan 31 in 2025
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Takahashi FC-76DCU + 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 3min x74 (222min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
FWHM: 5.6892
中心の明るい銀河がソンブレロ銀河(M104)です。
明るさは+8.0等級ほどでかなり明るく、簡単に写真に写すことができます。
おとめ座の低空に現れるのでおとめ座銀河団とは関係ありません。
ソンブレロ銀河は中心を走る黒い暗黒帯が有名で、ハッブルの画像などでは細かな質感までもが確認できます。
この写真では小さすぎて確認しづらいですね。
拡大してみましょう。

暗黒帯がはっきり写ってますが、さすがに質感までは見えなさそうです。
流石に焦点距離が短すぎた感があります。
焦点距離1600mmくらいで撮影したい天体です。
口径76mmの屈折望遠鏡では流石にきついですね。
R200SSでまた撮影したいですがベランダが狭いので困ってます。
ちなみに、去年の3月に撮ったソンブレロ銀河はこちらです。

ノイズまみれで汚いですね笑
1年ごとに天体写真が上手くなっていけたらいいなと思って日々撮影しています。
アノテーション画像を見てみましょう。

中心にM104が写っている以外、NGC/IC天体は写っていません。
ですが思ったより多くのPGC天体が写りこんでいますね。
このように背景に小さな系外銀河が写り込むのも銀河撮影の醍醐味です。
では。