2月末に行った野辺山遠征の画像で、まだブログにアップしていないものがたくさん出てきました笑
他にもまだブログにあげていない過去画像が山積みです。
というわけでそれらを一気に消化していきたいと思います。
今日紹介するのはきりん座のIC342銀河です。
結果

Date: Feb 28 in 2025
Location: @野辺山 (SQM 21.68)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10°C)
Telescope: Vixen R200SS, MPCC Mark III (FL 800mm, f4)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: ZWO IR cut filter
Exposure: 3min x36 (108min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
IC342はきりん座にある渦巻銀河です。
カタログ上の視等級は9等級くらいですが、実際は天の川の塵に遮られて非常に淡くなっています。
暗い場所でなければIC342は撮影できないでしょう。
撮って出しはこんな感じです。

ほとんど背景と同化してしまっていて分からないですね。
野辺山でこのレベルなので光害地からでは撮影できないと思います。
系外銀河の割には背景の星が多いですが、これは天の川銀河内の星々です。
天の川銀河の星や塵に隠されて見えづらくなっている様子がわかります。
可視光では細かい構造はほとんど見えませんが、赤外線や電波を使うと細かい構造がわかるそうです。
この写真でも分かる通り、IC342の中には無数の赤いつぶつぶがありますね。
これはHII領域と言われるもので、高いエネルギーを受けて星形成が活発に行われている領域です。
IC342は地球から1000万光年ほどで意外と近いのですが、姿が見えづらかったので発見が遅れてしまいました。
今では天文ファンの間で”難物”(淡すぎて撮影するのが難しい天体)として話題になっています。
今回撮影できてよかったです。
きりん座は冬なのでしばらくのお別れですね。
また冬に会えることを楽しみにしてます。
では。


















