季節はもう冬です。
夜明け前にはすでにしし座が上がってきています。
というわけで11月ですがしし座の銀河たちを撮影してみました。
結果

Date: November 26, 2024
Location: @横浜市 (SQM 18.60)
Camera: ASI294MC Pro
Lens: Sigma Mirror 400mm F5.6 (FL 400mm, f5.6)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: None
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 1min x180 (180min)
Gain: 120
Temperature: -10℃
Processing: PixInsight, drizzle 2x, BXT, NXT, Lightroom
400mmのレンズなので迫力はあまりないですね。
個々の銀河を拡大して撮ってみたかったのですが、超焦点の鏡筒だとf値が暗くなってしまうので今回はこの画角で撮りました。
あと、処理してみたら結構ノイズがひどかったです。
1分を180枚よりも3分を60枚のほうがよかったかもしれません。
M95からひとつひとつ紹介していきます。
M95

しょぼい画像ですが、本来0.25MPの画像をdrizzleでかさ増しして1MPほどにしてるだけなので許してください。笑
M95の地球からの距離は約3300万光年。
直径は約6万光年で、私たちの天の川銀河よりも小さいです。
表面輝度はおよそ10等級で、思うよりも淡いです。
暗い場所なら望遠鏡で見えるらしいですね。
M96

M96はこの銀河群 (Leo I group) の中で最も明るく、特徴的な銀河です。
地球からの距離は約3100万光年で、直径は約10万光年。
天の川銀河と同じような規模の銀河です。
棒渦巻銀河に分類され、大口径の望遠鏡だときれいな特徴が確認できるらしいです。
少し歪んだ形をしていますが、M95やM105との重力相互作用を受けているせいだと考えられています。
M105とNGC3384とNGC3389

一番下の丸い銀河がM105, 右上の細長い銀河がNGC3384, 左上の小さな銀河がNGC3389になります。
M105の地球からの距離は約3200万光年で、直径は約5万光年で少し小さいです。
楕円銀河に分類され、見た目はただ丸いだけなのであまり面白くはありません。
しかし、M105の中心のコアには超大質量ブラックホールがあるかもしれないと言われています。
また、この3つの銀河は見た目上近くに位置していますが強い相互作用はないらしいです。
相互作用銀河に特徴的な潮汐尾などが見られないからですね。
アノテーション画像
しし座は系外銀河の宝庫で、この写真にも無数の系外銀河が映り込んでいます。
アノテーションしてみましょう。

青い文字は全部PGCカタログの系外銀河です。
都会から3時間そこらで銀河が映るなんてすごいですね。
宇宙の壮大さに思いを馳せてしまいます。
くじら座の銀河団Abell194を撮ったときを思い出します。
撮って出し
撮って出し画像はこちらです。

銀河の明るいコアの部分を除いて何も写っていません。
銀河に限らず天体写真はスタックして初めて浮き上がるものですね。
次はしし座の三つ子銀河をじっくり露光してみたいです。
では。



















