しし座には面白い銀河がたくさんありますが、中でもNGC2903は有名でしょう。
しし座の頭部のほうにいるため赤緯は高く、上空まで上がってくるので写真に撮りやすいです。
ですが赤緯が高いがゆえにベランダからは撮りづらい銀河でもあります。
そこで野辺山で普段撮影できない銀河、NGC2903を撮影することにしました。
どんな感じになったのか見てみましょう。
結果

Date: Feb 28 in 2025
Location: @野辺山 (SQM 21.68)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Vixen R200SS, MPCC Mark III (FL 800mm, f4)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: ZWO IR cut filter
Exposure: 5min x16 (80min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
この日はシーイングが比較的よく、細かいところまで解像している気がします。
ただ、やはり焦点距離不足なのは否めない感じですね。
あと2倍拡大できたらもっと細かい部分まで写っていたのでしょうか。
いずれにしても、f4の恩恵は大きいのでしばらくはこのままで行きたいと思います。

これは drizzle 3x で中心部のみをクロップして処理したものになります。
こうしてみるとdrizzleとBXTの威力は凄まじいですね。
あまりにもすごすぎてインチキではないかとすら思ってしまうほどです笑
今回はNGC2903はおまけ程度で撮ったので露光時間が短めですが、さらに露光すれば淡いハロもどんどん出てきそうな勢いです。
野辺山の夜空は格が違いました。
氷点下を下回る環境でR200SS望遠鏡が結露しないか心配でしたが、アルミシートを巻いていたおかげで結露せずに済みました。
ただ、レンズヒーターを巻いているのにもかかわらず途中でガイド鏡が結露するトラブルがありました。
ガイド鏡にもフードが必要かもしれません。
撮って出しはこちらです。

この時点で淡いハロも写っているのが驚異的です。
また野辺山に行って天体写真を撮りたいです。
では。


















