8/23-8/25の2泊3日で乗鞍畳平に星空を見に行ってきました。
乗鞍畳平はマイカー規制が入っているので観光バスで上まで行きました。
今回は乗鞍畳平で星景写真や天の川の写真がどんな感じに撮れるのか、私が撮った写真を使って紹介したいと思います。
なお使用機材は Nikon Z6II と NIKKOR Z 20mm f/1.8 S で、絞りはf1.8, 露光時間は10秒、ISOは3200で固定です。
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夏の夜空
着いたときの昼間は晴れていましたが、夜になると雲が湧き出してきて空一面が雲に覆われてしまいました。
星空サークルのメンバーと一緒に行ったのですが、中には諦めて宿に戻る人もいました。
しかし、しばらく待っていると雲が切れてきて星たちが顔を出しました!
最初に撮ったのが夏の天の川です。

すごくないですか!?笑
10秒でこれはかなりやばいですね。
普通の星景写真なら山も明るく写るはずですが、あまりにも暗い環境なので星空のほうが明るいです。
この前行った野辺山と比較しても桁違いに暗い環境ですね。
次は縦バージョンです↓

天の川の中の星雲も余裕で写ってますね。
あまりにも暗すぎて背景の景色がよくわかりません…
これほどまでの暗さは初めてでした。
どれくらい星が見えたかというと、コンタクトを外しても秋の天の川がはっきり見えたくらいです。
コンタクトをした状態では文字通りものすごい量の星が見えました。
特に一等星のベガは明るく膨らんだ白い玉のように見えました。
夏の大三角も撮ったのでお見せしましょう。

星が多すぎてどれがどれだかわからないですね…笑
中央に明るい3つの星が三角形をつくっているのがわかるでしょうか?
右下の明るいのがこと座のベガで、その左のほうに進むとわし座のアルタイル、上のほうにははくちょう座のデネブがいます。
ベガとアルタイルといえば七夕伝説が有名です。
ベガが織姫でアルタイルが彦星です。
天の川に阻まれて年に一度しか出会えないという話ですね。
今回行ったときは夏の大三角が見頃だったので一晩中味わえました。

こんな感じで、西に夏の大三角が沈んでいく様子を見ることができました。
この日は目に見えないくらいの薄雲が張っていたみたいで、星が少し肥大化してしまっています。
特に右下のベガは大きくなってしまってますね。
ただ、薄雲があったとはいえものすごい量の星を見ることができました。
写真にもばっちり写ってくれてよかったです。

8月終盤だったので、夏の天の川も22時頃に西の方に沈んでいきました。
さそり座がほんの少しだけ見れましたが、撮影できなかったのが残念です。
今回はやりませんでしたが、赤道儀を使って写真を合成するとさそり座付近の分子雲が浮かび上がるそうです。
来年にやってみたいですね。
ソフトフィルターありでの撮影はこんな感じです↓

明るい星が強調される一方、天の川の解像度は失われてしまいました。
夏の天の川はソフトフィルターなしで撮影するのがおすすめです。
一方で星座を強調したい場合にはソフトフィルターを使うのがいいと思います。
また、肉眼で見るのに近い雰囲気にしたい場合もソフトフィルターを使うのがおすすめです。
肉眼で見ると明るい星は想像以上に大きく見えますよ。
宿に戻る道中にも夏の大三角が見えました↓

相変わらずものすごい量の星空が写ってますね。
真ん中にある棒は謎のものです笑
道にあったのでなんとなくフレームに入れてみました。
この棒の頂点が三角形の中心みたいな感じでかっこいいですね。
本当に晴れてよかったです。
秋の北の夜空
夏の天の川が沈んだあと、北の空に目を向けたらカシオペヤ座やペルセウス座がいました。

写真左上隅っこの数字の3みたいな形の星座がカシオペヤ座です。
あとはすばると二重星団、アンドロメダ銀河とさんかく座銀河も写ってます。
よければ探してみてください。
わからなかったらコメント欄やDMで聞いてください!
星景写真に銀河が紛れ込むのは珍しいのではないでしょうか。
また、中央左下の明るい星は1等星のカペラです。
ぎょしゃ座にある星で、冬の星のひとつです。
冬の星にしては意外と早めに見られることで知られています。
北の夜空も楽しいので注目してみてください。
秋の南の夜空

中央右の明るい星はみなみのうお座のフォーマルハウトです。
日本の秋の夜空の中で唯一の1等星で、低空にありながらも存在感が抜群です。
その左の黄色くて明るい星はくじら座のディフダです。
秋の南の夜空は寂しいですが、探せば意外と面白い星や天体があったりします。
フォーマルハウトの左にはちょうこくしつ座という星座があります。
暗すぎて目立たない星座ですが、ちょうこくしつ座銀河という明るい銀河があることで有名です。
冬の夜空
3時くらいになるとオリオン座がのぼってきました。
「8月なのにもう!?」と思ってしまいました。

この砂時計型の星座がオリオン座です。
砂時計の左上のオレンジ色の星がベテルギウスで、右下の明るい星がリゲルです。
そして砂時計の下側にあるピンク色の点はオリオン大星雲です。
オリオン大星雲は肉眼でも見える数少ない星雲のうちの一つです。
この日もオリオン大星雲がはっきりと見えました。
ソフトフィルター無しで撮影するとこんな感じになりました↓

薄雲がかかっていて少し星が膨らんでいましたが、ソフトフィルターなしのほうが星のつぶつぶがきれいな気がします。
星座を目立たせたいならソフトフィルターを使うのがよさそうですね。
こうやってしばらく星空を撮っていると、徐々に空が白んできて朝になりました。
雲海も見れました!

下の町が雲で覆われていて見ることができませんでした。
「きれいだなー」と思って夢中で写真を撮っていました。
これで1日目の写真紹介は終わりです。
2日目も晴れたのですが、途中雷が光ったり雨が降ったりで写真を撮る余裕がありませんでした。
なので写真紹介はこれで終わりです。
乗鞍の夜空は本当に綺麗でした。
写真で撮るのもきれいですが、肉眼で見た乗鞍の夜空は一生忘れることができないでしょう。
ぜひ一生に一度は行ってみてください。

























