2025年11月5日の夜、今年最大の満月(スーパームーン)が夜空を照らします。
地球に最も近づく満月はいつもの月よりも一段と大きく、明るく輝いて見える特別な天体ショーです。
大阪では夕方に東の空から月が昇り、朝方に西の空へと沈んでいきます。
ですが実際の時間や方角は東京とは微妙に違うんですね。
そこで、この記事ではスーパームーンを大阪で観察するための時間・方角・当日の天気傾向・おすすめの観測スポットをわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
スーパームーンとは?
そもそもスーパームーンとはなんでしょうか?
スーパームーンとは、その年で地球から最も近い位置にある満月のことを言います。
月は地球のまわりをほぼ円形に回っているように見えますが、実際にはわずかに楕円形の軌道を描いています。
そのため月と地球の距離は常に一定ではなく、地球からおよそ35万kmの近地点とおよそ40万kmの遠地点とを行き来しています。
この距離の差によって、満月の見かけの大きさや明るさが少しずつ変化するのです。
通常の満月に比べスーパームーンは見かけの直径が約7%ほど大きく、約15%ほど明るく見えるといわれています。
これらの違いは肉眼ではなかなか感じ取りにくいですが、写真に撮って比べてみると月の輪郭の大きさがほんの少し違っていることがわかります。
その微妙な差こそが地球と月との距離の変化を実感させてくれる、ロマンのある現象なのです。
詳しくはこの記事でも書きました↓
「スーパームーン」という呼び方はもともと天文学の正式な用語ではなく、1970年代にアメリカの占星術師リチャード・ノルが広めた表現です。
しかし、その言葉のインパクトから今ではすっかり一般的な言葉になりました。
ニュースや気象情報でも「今夜はスーパームーン」と紹介されるようになり、多くの人が夜空を見上げるきっかけとなっています。
天文学的には「満月と近地点がどれだけ近いタイミングで重なるか」によってスーパームーンの度合いが決まります。
一般的な定義では「満月時の地心距離がおよそ36万km以内である場合」をスーパームーンと呼ぶことが多いです。
地心距離とは地球の中心と月の中心の距離です。
ですがこの記事ではその中でも特に特別な1回――つまり、1年のうちで最も地球に近づく満月をスーパームーンとしています。
したがって、厳密には年に数回「地球に近い満月」はあっても、「その年で最も近い満月」は年に一度きりなのです。
2025年の場合、その瞬間は11月5日の夜に訪れます。
月はこの日の22:19に満月となり、翌日の6日の7:27には地球への最接近(約35.7万km)を迎えます。
満月と近地点のタイミングが約9時間しか離れていないため視直径が最大級に大きく、2025年の中ではもっとも迫力ある月が見られる夜となるのです。
日常の中で月の大きさを感じることはあまりありませんが、この夜ばかりは地平線近くに昇る月がいつもよりもずっと大きく、存在感をもって輝いて見えるでしょう。
スーパームーンは肉眼で見るのも楽しいですが、双眼鏡で見るのももっと楽しいです。
詳しくはこの記事で書きました↓
私のおすすめの双眼鏡はこちら↓
この双眼鏡は口径が大きくて明るく、アイカップもあるので観察がしやすいです。
公式LINE登録者数1700人突破!
夜空の観測所の公式LINEに登録するとスーパームーンの最新情報が受け取れます。
特典としてIC1318星雲の写真と、今なら期間限定でオリオン座と冬の天の川の写真もプレゼントしています。
IC1318星雲↓

「スーパームーンはどこで見れるの?」というお悩み相談も受付中です。
よければ友だち追加してください↓
スーパームーンはどんな感じに見える?
去年のスーパームーンは2024年10月17日でした。
そのときの動画を私のインスタに上げたので見てみてください。
私のインスタもフォローしてもらえるとうれしいですm(*_ _)m
このときは横浜市の自宅ベランダで撮影しましたが、街明かりをものともしないほど明るかったです。
周りの街灯よりもはるかに明るく、ベランダには濃い影ができていました。
なので「都会だと見えないのでは?」と心配する必要はありません。
むしろ他の星が見えづらくなるほど明るいので、田舎に行ってもほとんど意味がないと思います。
スーパームーンは天気がよければどこでも見えます。
なので重要なのは街明かりよりも天気と言っていいでしょう。
大阪で見られるスーパームーンは特に高いので、ビルに遮られる心配もありません。
逆に高すぎてベランダだと天井にかぶって見えないかもしれませんね。
ベランダから見えない場合は外に出るしかなさそうです。
大阪でのスーパームーンの方角と時間
ここでは11月5日から11月6日にかけての大阪市でのスーパームーンの動きをまとめました。
この表を引用する際にはこの記事にリンクを貼ってもらえると助かります。
(計算には Sky Guide を使いました)
| 時刻 | 方角 / 方位角 | 高度 |
|---|---|---|
| 11/5 16:31 (月の出) | 東北東 / 67.5° | 0° |
| 17:00 | 東北東 / 71.3° | +4.8° |
| 18:00 | 東北東 / 78.7° | +16.4° |
| 19:00 | 東 / 86.0° | +28.3° |
| 20:00 | 東 / 94.0° | +40.4° |
| 21:00 | 東南東 / 103.9° | +52.4° |
| 22:00 | 東南東 / 119.0° | +63.7° |
| 23:00 | 南南東 / 147.8° | +72.8° |
| 23:39 (南中) | 南 / 180.0° | +75.2° |
| 11/6 0:00 | 南南西 / 198.1° | +74.6° |
| 1:00 | 南西 / 235.2° | +67.4° |
| 2:00 | 西南西 / 253.7° | +56.6° |
| 3:00 | 西 / 264.9° | +44.9° |
| 4:00 | 西 / 273.5° | +33.1° |
| 5:00 | 西 / 281.1° | +21.3° |
| 6:00 | 西北西 / 288.6° | +10.0° |
| 6:59 (月の入) | 西北西 / 296.5° | 0° |
11月5日の23:39が月が最も高く昇る時間で、その時の高度は水平線から見ておよそ75°です。
かなり高いですね。
このときは高層ビルがあってもほとんど遮られないほど真上にいます。
高すぎて天井があるベランダからは見えないと思ったほうがいいでしょう。
また、スーパームーンは一晩中見ることができます。
天気さえ晴れていれば仕事帰り(学校帰り)に見たり、家のベランダから見たり深夜に見ることも可能です。
双眼鏡があれば便利ですね。
詳しくはこの記事で書きました↓
公式LINE登録者数1700人突破!
夜空の観測所の公式LINEに登録するとスーパームーンの最新情報が受け取れます。
期間限定で2400万画素の冬の天の川の写真も配布中です↓

「スーパームーンはどこで見れるの?」というお悩み相談も受付中です。
よければ友だち追加してください↓
気になるお天気は?
ここで気になるのがお天気です。
雲量予測にはWindyが一番です。
大阪周辺のWindyは以下です↓
下のバーをスライドさせれば11/5の天気も見れます。
今のところは曇りそうな気配がしています。
ただ、直前で予報が変わることはよくあるのでこまめにチェックしてみてください。
あとはYahoo!天気とtenki.jpも信頼できるので見てみてください。
大阪市中央区のYahoo!天気はこちら
大阪市のtenki.jpはこちら
大阪市内でスーパームーンを撮るのにおすすめの場所
ここからは大阪市内でスーパームーンを撮るのにおすすめの場所を紹介します。
スーパームーン自体は基本的に街のどこからでも見えますが、スマホやカメラで映える写真を撮るなら場所選びは大切です。
そこで、今回は私が個人的に映えそうだなと思った場所を紹介します。
大阪城公園 (中央区)
最初に紹介するのが大阪城公園です。
大阪城公園自体は24時間出入りできるので撮影も問題ないです。
大阪城と満月の組み合わせが映えそうですね。
通天閣 (浪速区)
次に紹介するのが通天閣です。
通天閣の周りには広いスペースがありませんが、今回の月は高いので遮られる心配はほぼないでしょう。
通天閣の北側から望遠レンズで狙えば、通天閣と満月が一緒に写った幻想的な写真が撮れるかもしれません。
最後に
今回は大阪でスーパームーンを見る場合の時間・方角・天気・おすすめ場所を解説しました。
今回のスーパームーンは夕方に東の空からのぼり、朝に西の空に沈んでいきます。
一晩中見れるので心配はいらなさそうですね。
双眼鏡を持っておくと月がはっきり見えるのでおすすめですよ。
では。
公式LINE登録者数1700人突破!
夜空の観測所の公式LINEに登録するとスーパームーンの最新情報が受け取れます。
12月のふたご座流星群や1月のしぶんぎ座流星群の限定情報を配信予定です。
「スーパームーンはどこで見れるの?」というお悩み相談も受付中です。
よければ友だち追加してください↓














