2025年11月5日、今年最大の満月「スーパームーン」が夜空を照らします。
この日の月は1年の中で最も大きく、最も明るく輝く満月となります。
福岡でも天気がよければ夕方の月の出から朝方にかけて、迫力あるスーパームーンを肉眼で楽しむことができるでしょう。
そこで、この記事では福岡でのスーパームーンの見える時間や方角、当日の天気予報、そして観察や撮影におすすめの場所を詳しく解説します。
夜空を見上げれば、街の灯りの向こうに手を伸ばせば届きそうなほど大きな月が昇ってくるはずです。
Contents
スーパームーンとは?
そもそもスーパームーンとはどんなものでしょうか?
スーパームーンとは、満月の中でも特に地球に近い位置で起こる満月のことを指します。
もともとは天文学的な正式用語ではなく1979年に占星術師リチャード・ノルが提唱した言葉ですが、現在では一般にも広く使われています。
月は地球の周りをほぼ1か月かけて公転していますが、その軌道は完全な円ではなくわずかに楕円形になっているんですね。
そのため、月が地球に最も近づく「近地点」と最も遠ざかる「遠地点」とでは距離にして約5万kmもの差が生まれます。
この距離の違いによって、私たちが夜空で見る満月の見かけの大きさ(視直径)にも差が生じます。
たとえば遠地点の満月と近地点の満月を比べると直径で約14%、明るさで約30%も差があると言われています。
こんな感じです↓

出典:NASA
結構大きさが違いますよね。
明るさもかなり明るくなるのがスーパームーンの特徴です。
詳しくはこの記事でも書きました↓
スーパームーンの定義には色々あります。
NASAは「地球からの距離が平均よりも90%以上近い満月」としていますが、天文学の世界では明確な基準が定まっているわけではありません。
ニュースやSNSで話題になる「スーパームーン4連続」などの表現も、定義の取り方によってカウントが変わることがあります。
この記事では、わかりやすさのためにその年で最も地球に近い満月をスーパームーンと呼ぶことにします。
つまり、2025年で最も地球に接近した状態で満月を迎えるのが11月5日の満月です。
実際、この日の地心距離(地球の中心から月までの距離)は約35万7,000kmで、年間を通して最も近い満月となります。
これにより普段の満月よりもやや大きく、明るい月が夜空に昇ります。
「今年最大の満月」と聞くと特別感がありますよね。
福岡でも天気がよければ一晩中見られる予定なので、ぜひ夜空を見上げてみてください。
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スーパームーンはどんな感じに見える?
去年のスーパームーンは2024年10月17日でした。
そのときの動画を私のインスタに上げたので見てみてください。
私のインスタもフォローしてもらえるとうれしいですm(*_ _)m
このときは神奈川県の自宅ベランダで撮影しましたが、街明かりをものともしないほど明るかったです。
周りの街灯よりもはるかに明るく、ベランダには濃い影ができていました。
なので「都会だと見えないのでは?」と心配する必要はありません。
むしろ他の星が見えづらくなるほど明るいので、田舎に行ってもあまり意味がないと思います。
スーパームーンは天気がよければどこでも見えます。
なので重要なのは街明かりよりも天気と言っていいでしょう。
福岡で見られるスーパームーンは特に高いので、ビルに遮られる心配もありません。
逆に高すぎてベランダだと天井にかぶって見えないかもしれませんね。
ベランダから見えない場合は外に出るしかなさそうです。
福岡でのスーパームーンの方角と時間
ここでは11月5日から11月6日にかけての福岡市でのスーパームーンの動きをまとめました。
この表を引用する際にはこの記事にリンクを貼ってもらえると助かります。
(計算には Sky Guide を使いました)
| 時刻 | 方角 / 方位角 | 高度 |
|---|---|---|
| 11/5 16:54 (月の出) | 東北東 / 67.8° | 0° |
| 17:00 | 東北東 / 68.5° | +0.5° |
| 18:00 | 東北東 / 75.8° | +12.1° |
| 19:00 | 東 / 82.8° | +24.1° |
| 20:00 | 東 / 90.1° | +36.2° |
| 21:00 | 東 / 98.7° | +48.4° |
| 22:00 | 東南東 / 110.8° | +60.3° |
| 23:00 | 南東 / 132.7° | +70.9° |
| 11/6 0:01 (南中) | 南 / 180.0° | +76.4° |
| 1:00 | 南西 / 227.6° | +71.4° |
| 2:00 | 西南西 / 250.4° | +61.0° |
| 3:00 | 西 / 262.8° | +49.3° |
| 4:00 | 西 / 271.6° | +37.2° |
| 5:00 | 西 / 279.1° | +25.3° |
| 6:00 | 西北西 / 286.3° | +13.7° |
| 7:00 | 西北西 / 293.8° | +2.5° |
| 7:17 (月の入) | 西北西 / 296.1° | 0° |
11月6日の0:01が月が最も高く昇る時間で、その時の高度は水平線から見ておよそ76°です。
かなり高いですね。
このときは高層ビルがあってもほとんど遮られないほど真上にいます。
高すぎて天井があるベランダからは見えないと思ったほうがいいでしょう。
また、スーパームーンは一晩中見ることができます。
天気さえ晴れていれば仕事帰り(学校帰り)に見たり、家のベランダから見たり深夜に見ることも可能です。
双眼鏡があれば便利ですね。
詳しくはこの記事で書きました↓
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気になるお天気は?
ここで気になるのがお天気です。
雲量予測にはWindyが一番です。
福岡周辺のWindyは以下です↓
下のバーをスライドさせれば11/5の天気も見れます。
まだ天気は微妙なのでなんとも言えません。
直前で予報が変わることはよくあるのでこまめにチェックしてみてください。
あとはYahoo!天気とtenki.jpも信頼できるので見てみてください。
福岡市中央区のYahoo!天気はこちら
福岡市のtenki.jpはこちら
福岡市内でスーパームーンを撮るのにおすすめの場所
ここからは福岡市内でスーパームーンを撮るのにおすすめの場所を紹介します。
スーパームーン自体は基本的に街のどこからでも見えますが、スマホやカメラで映える写真を撮るなら場所選びは大切です。
そこで、今回は私が個人的に映えそうだなと思った場所を紹介します。
福岡タワー (早良区)
最初に紹介するのが早良区の福岡タワーです。
ライトアップされた福岡タワーと満月の組み合わせが映えると思います。
ただ、今回の月は高度が高すぎるので月がのぼりかけ(もしくは沈みかけ)のときを除いては展望台から月を見ることができません。
月を見るのであれば福岡タワーの外からタワーと一緒に見るのがよさそうです。
大濠公園 (中央区)
次に紹介するのが中央区の大濠公園です。
特に月が地平線からのぼりかけのとき(もしくは沈みかけのとき)に行くと、地面との距離が近いので映え写真が狙えます。
橋と池と月のコラボがよさそうですね。
最後に
今回は福岡でスーパームーンを見る場合の時間・方角・天気・おすすめ場所を解説しました。
今回のスーパームーンは夕方に東の空からのぼり、朝に西の空に沈んでいきます。
一晩中見れるので心配はいらなさそうですね。
双眼鏡を持っておくと月がはっきり見えるのでおすすめですよ。
では。
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