2025年11月5日の夜、名古屋の夜空に今年最大の満月(スーパームーン)が昇ります。
この日は月が最も地球に近づくタイミングと満月が重なる特別な夜です。
遠いときの満月よりも約14%大きく、約30%明るく見えると言われています。
夕方の早い時間から東の空に姿を現し、夜が深まるにつれて高く昇っていく光景は秋の夜を彩る天体ショーですね。
そこで、この記事では、
- 名古屋でのスーパームーンの時間と方角
- 当日の天気予報
- おすすめ観察スポット
などを詳しく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
スーパームーンとは?
スーパームーンとはそもそもなんでしょうか?
スーパームーンとは、月が地球に最も近づいたタイミングで満月になる現象のことです。
月は地球のまわりを約27日かけて公転していますが、その軌道はきれいな円ではなく少し歪んだ楕円の形をしています。
そのため月と地球の距離は日によって変化し、最も遠いとき(遠地点)には約40.6万km、最も近いとき(近地点)には約35.7万kmほどまで近づきます。
この距離の差が満月の見かけの大きさや明るさに影響を与えるんですね。
なので月が地球に近づいたときにちょうど満月を迎えると月がいつもより大きく、明るく見えるのです。
このような満月を「スーパームーン」と呼びます。
名前のとおり「特別な満月」という意味で、アメリカの占星術家リチャード・ノルが1979年に広めた言葉です。
天文学の正式な用語ではありませんが、NASAや国立天文台などでも一般向けの解説で使われることが多く、今では世界中で親しまれています。
スーパームーンの夜には、満月の見かけの大きさが最も遠いときより約14%大きく、明るさは約30%明るくなると言われています。
実際に写真を並べて比べると違いがよく分かります。
こんな感じです↓

出典:NASA
肉眼だと少し分かりづらいですが、双眼鏡や望遠鏡で見るとその違いがはっきりわかるでしょう。
私のおすすめは双眼鏡です。
望遠鏡だと設置が少し大変ですが、双眼鏡だとすぐに持ち出せます。
この双眼鏡は口径が大きくて明るいのでおすすめです。
スーパームーンの定義は人によって異なり、「近地点にある程度近い満月」を年に複数回含める考え方もあります。
しかしこのブログでは「その年で最も地球に近い満月」をスーパームーンとしています。
その日がちょうど2025年11月5日なんですね。
一年で一回きりの特別な満月をぜひ楽しんでみてください。
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スーパームーンはどんな感じに見える?
去年のスーパームーンは2024年10月17日でした。
そのときの動画を私のインスタに上げたので見てみてください。
私のインスタもフォローしてもらえるとうれしいですm(*_ _)m
このときは神奈川県の自宅ベランダで撮影しましたが、街明かりをものともしないほど明るかったです。
周りの街灯よりもはるかに明るく、ベランダには濃い影ができていました。
なので「都会だと見えないのでは?」と心配する必要はありません。
むしろ他の星が見えづらくなるほど明るいので、田舎に行ってもあまり意味がないと思います。
スーパームーンは天気がよければどこでも見えます。
なので重要なのは街明かりよりも天気と言っていいでしょう。
名古屋中心部は高層ビル群だらけで満月が遮られるかもしれませんが、少し見晴らしがいい公園や広場、海沿いに行けば簡単に見れると思います。
名古屋でのスーパームーンの方角と時間
ここでは11月5日から11月6日にかけての名古屋市内でのスーパームーンの動きをまとめました。
この表を引用する際にはこの記事にリンクを貼ってもらえると助かります。
(計算には Sky Guide を使いました)
| 時刻 | 方角 / 方位角 | 高度 |
|---|---|---|
| 11/5 16:24 (月の出) | 東北東 / 67.3° | 0° |
| 17:00 | 東北東 / 72.1° | +6.0° |
| 18:00 | 東 / 79.5° | +17.6° |
| 19:00 | 東 / 87.0° | +29.5° |
| 20:00 | 東 / 95.3° | +41.5° |
| 21:00 | 東南東 / 105.7° | +53.4° |
| 22:00 | 東南東 / 121.8° | +64.5° |
| 23:00 | 南南東 / 152.7° | +72.9° |
| 23:33 (南中) | 南 / 180° | +74.7° |
| 11/6 0:00 | 南南西 / 202.2° | +73.8° |
| 1:00 | 西南西 / 236.6° | +66.1° |
| 2:00 | 西南西 / 254.2° | +55.4° |
| 3:00 | 西 / 265.4° | +43.7° |
| 4:00 | 西 / 274.0° | +31.9° |
| 5:00 | 西北西 / 281.7° | +20.3° |
| 6:00 | 西北西 / 289.3° | +9.0° |
| 6:54 (月の入) | 西北西 / 296.6° | 0° |
11月5日の23:33が月が最も高く昇る時間で、その時の高度は水平線から見ておよそ75°です。
かなり高いですね。
超高層ビル群の真下から見上げると月が隠れてしまうかもしれませんが、広場や公園、川沿いなどであれば全く問題なく見えるでしょう。
高度が高すぎて天井があるベランダからは見えなさそうですね。
また、スーパームーンは一晩中見ることができます。
天気さえ晴れていれば仕事帰り(学校帰り)に見たり深夜に見ることも可能です。
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気になるお天気は?
ここで気になるのがお天気です。
雲量予測にはWindyが一番です。
名古屋周辺のWindyは以下です↓
下のバーをスライドさせれば11/5の天気も見れます。
これを見る限りは曇りそうな感じがします。
ですが、直前で予報が変わることはよくあるのでこまめにチェックしてみてください。
あとはYahoo!天気とtenki.jpも信頼できるので見てみてください。
名古屋市中区のYahoo!天気はこちら
名古屋市のtenki.jpはこちら
名古屋市内でスーパームーンを撮るのにおすすめの場所
ここからは名古屋市内でスーパームーンを撮るのにおすすめの場所を紹介します。
スーパームーン自体は基本的に街のどこからでも見えますが、スマホやカメラで映える写真を撮るなら場所選びは大切です。
そこで、今回は私が個人的に映えそうだなと思った場所を紹介します。
中部電力 MIRAI TOWER (中区)
最初に紹介するのが中部電力ミライタワーです。
今回は名古屋では特に満月が高くのぼるので、うまく構図を探せばミライタワーとスーパームーンが共演した写真を撮れるでしょう。
オアシス21 (東区)
次に紹介するのがオアシス21です。
宇宙船のような見た目がユニークなオアシス21で、上に登って写真を撮ることもできます。
ただ、営業時間やライトアップ時間も決まっているので注意してください。
最後に
今回は名古屋でスーパームーンを見る場合の時間・方角・天気・おすすめ場所を解説しました。
今回のスーパームーンは夕方に東の空からのぼり、朝に西の空に沈んでいきます。
一晩中見れるので心配はいらなさそうですね。
双眼鏡を持っておくと月がはっきり見えるのでおすすめですよ。
では。
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