
星景写真といえばNikonが人気ですよね。
憧れると思います。
2024年7月にニコンからミラーレス一眼カメラ、 Nikon Z6III が登場しました。
その価格はなんと43万円超えで、かなり強気の価格設定です。
欲しいけどなかなか手が届かないという人も多いでしょう。
そんなあなたにぜひおすすめしたいのが Nikon Z6II です。
Nikon Z6II は新品でも26万円前後で、Z6IIIより17万円もお得です。
「古いモデルだから性能悪そう」と思われるかもしれませんが、実は星景写真においてはZ6IIとZ6IIIの差はほとんどないんです。
この記事ではZ6II歴2年の私が作例とともに、Z6IIの強みを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
Contents
Z6IIIの売りはAFと手ぶれ補正
Z6IIとZ6IIIの様々なスペック比較記事が出ていますが、Z6IIからZ6IIIへの主な進化はAF検知の種類が増えたこと、手ぶれ補正が強力になったこと、そして動画性能が向上したことです。
特にAF検知が増えて鳥や鉄道に対応するようになったのがいいですね。
よりハイエンド機種に近づいた感じです。
望遠レンズで鳥や飛行機を追いかける人にはもってこいです。
動画記録可能時間も30分から125分へと大幅に増え、5.4Kや120pにも対応するようになりました。
ただ、正直に言うとどれも星景写真において要らない機能ばかりです。
星景写真ではAFと手ぶれ補正は使いません。
動画も撮りません。
動画化したい場合は何百枚も撮ってタイムラプスに加工すればいいだけです。
なのでZ6IIIは星景写真においてはオーバースペックかなという印象です。
ダイナミックレンジはZ6IIのほうがちょっと上
星景写真や天体写真において特に重要なのはダイナミックレンジとノイズ耐性です。
その2つ以外は正直どうでもいいかもしれません。
ここで興味深いグラフがあります。
Z6IIとZ6IIIのダイナミックレンジを比較したグラフです。

青がZ6IIで黒がZ6IIIです。
Z6IIはダイナミックレンジが劣っているどころか、Z6IIIよりも少しだけ優れているんです!
正直星景写真ではISOを800以上にするので些細な違いですが、Z6IIが全然劣っているわけではないことがわかりますね。
Z6IIは裏面照射型センサーでZ6IIIは部分積層型センサーですが、天文界隈のCMOSカメラは裏面照射型センサーです。
センサーが変わってすごく進化したかのように宣伝されるかもしれませんが、実際は些細な違いです。
また、Z6IIのセンサーはZシリーズの上位機種と比べても遜色ないほど優秀です。
星景写真で特に重要な高いダイナミックレンジを兼ね備えています。
なので星景写真で安心して使えますよ。
星景写真で重要なのはボディよりレンズ
また、星景写真でボディより重要なのがレンズです。
星景写真は少しの色にじみやコマ収差も許されない、非常にシビアな世界です。
安いレンズだと星の周りに紫色のハロが大量に発生したり、四隅の星が伸びたりしてしまいます。
そうすると結局f値を絞ることになり、レンズが暗くなります。
レンズが暗くなるとISOを上げざるを得なくなり、ノイズが大量発生します。
なので星景写真の成功の鍵はレンズにあると言っても過言ではないでしょう。
私のおすすめのレンズは NIKKOR Z 20mm f/1.8 S です。
このレンズの開放f値は1.8で、非常に明るいです。
それなのに収差がほぼなく、ピントをしっかり合わせたときの解像度は凄まじいです。
新品で15万円ほどなので決して安くはないですが、Z6IIIと安物レンズを買うよりかはZ6IIと NIKKOR Z 20mm f/1.8 S を買ったほうが遥かに素晴らしい写真が撮れます。
星景写真で最も投資してほしいのがレンズですね。
Z6IIのうれしいポイント
Z6IIは他の機種に負けない、便利機能がたくさん詰まっています。
私が使っていて特に便利だと思うものを紹介します。
ライブビュー
星景写真でいちばん大事なのがライブビューです。
星景写真では明るい星を見つけて手動でピントを合わせる、シビアな作業が必要になります。
Nikon Z6II の感度は凄まじく、ライブビューでもいくつもの星を見つけることができます。
Z6IIはレンズがMFモードになっているとフォーカスリングを回すとモニターの下に距離表示が現れます。
暗い中でもモニターで無限遠を教えてくれるのはうれしいですね。
ただ、ピントを無限遠に合わせて終わりではなく星が最も小さくなる瞬間を狙ってください。
星景写真ではピント合わせが特に重要です。
水平表示
星景写真に限らず、風景写真では写真が水平じゃないとかっこ悪いですよね。
あとから修正するにしても写真の一部が切れてしまいます。
そんなとき、Z6IIはモニター上でカメラの角度を教えてくれます。
カメラが水平になると横線が緑色に変わるのでとても便利です。
この機能は縦構図でも使えます。
ただ、カメラがあまりにも上を向いていると使えない場合があるので注意してください。
USB給電しながら撮影
Z6からZ6IIへの進化の一つとして、USB給電に対応した点があります。
撮影しながらモバイルバッテリーやポータブル電源からカメラを給電できるので電池切れの心配がありません。
これはありがたいですね。
インターバル撮影
Z6IIではインターバル撮影機能があり、レリーズなしでも自動でシャッターを何枚も切ってくれます。
また、タイムラプス撮影機能もあります。
新星景写真のように、何枚もの写真を合成するときには非常に便利です。
レリーズを忘れてしまったときでも対応できるのがうれしいです。
デュアルスロットでSDカード対応
Z6IIはデュアルスロットで、様々なカード形式に対応しているのが便利なポイントです。
CFexpressカード(Type B)やXQDカード、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードに対応しています。
急な容量不足にも対応できるのがうれしいです。
作例
ここまで色々書いてきましたが、一番気になるのが作例ですよね。
というわけで Nikon Z6II と NIKKOR Z 20mm f/1.8 S の組み合わせで撮った写真をたくさん並べてみました。
すべて一発撮りです。
ソフトフィルターを使っているものもあります。











結論:Z6IIは最高のカメラ!
Z6IIは2020年発売で、時代遅れという印象もあるかもしれません。
しかし、Z6IIは未だに多くの星空ファンに愛されています。
星景写真にAFや手ぶれ補正は必要ありません。
必要なのは高いダイナミックレンジとノイズ耐性、そして使いやすさです。
そのすべてを叶えてくれるのはZ6IIです。
あなたも今日からZ6IIと一緒に星空を撮ってみませんか。
では。
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