お兄ちゃんの Nikon Z6 II を借りて写真撮影をする日々を送っています。
今家には複数のレンズがありますが、その中でも NIKKOR Z 20mm f/1.8 S には特別な思い入れがあります。
超広角なんて使い所が少ないように思えるかもしれませんが、実際に使ってみるとすごくいいです。
その中でも星空の風景を切り取る、星景写真には超広角レンズがぴったりです。
今回は実写画像とともに NIKKOR Z 20mm f/1.8 S の実力を紹介していきたいと思います。
実写画像
さっそく実写画像から見ていきましょう。

Nikon Z6II, NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
f2.8, SS 30sec, ISO 3200, 撮って出し
これはソフトフィルターを使用していない写真になります。
f1.8では少しだけパープルフリンジが気になってしまいますが、f2.8まで絞ると全く気にならなくなります。
写真右上に写る紫色のオリオン大星雲までもが鋭く表現されています。
f2.8でこの像質は驚異的です。

Nikon Z6II, NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
f2.8, SS 15sec, ISO 3200, 撮って出し
こちらもオリオン座付近の星景写真の撮って出しです。

プレアデス星団付近を切り出してきた画像ですが、このレベルまで拡大してもフリンジはほとんどありませんね。
赤道儀を使用しない固定撮影のため星が流れてしまっていますが、ポータブル赤道儀などを使えば星を点に映すことが可能です。

Nikon Z6II, NIKKOR Z 20mm f/1.8 S, プロソフトンフィルター使用
f2.8, SS 15sec, ISO 3200, 撮って出し
こちらは全く同じ条件でソフトフィルターを使用したものになります。
邪魔なハロなどはなく美しい写真に仕上がってますね。

このように激しくレタッチしても周辺減光はあまり見られず、Lightroomなどで補正可能なレベルです。
気になる方はフラット補正をするといいでしょう。

Nikon Z6II, NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
f2.8, SS 15sec, ISO 6400
左が撮って出しで右がレタッチ後です。
一枚撮りなのでノイズが目立ちますが、それでもレンズ本来の性能は十分活かせていると言えるでしょう。
暗い夜空の下でできるだけ絞りたくない条件でも、このレンズがあれば思った通りの星景写真が撮れます。
仮にf4で撮った場合、これよりISOを2倍にするかシャッタースピードを2倍にしなければいけません。
ISOを2倍にすればノイズがさらにひどくなるし、シャッタースピードを2倍にすればより星や風景が流れてブレやすくなります。
NIKKOR Z 20mm f/1.8 S はそんな状況での撮影を格段に楽にしてくれます。
私はf1.8で撮る機会はありませんでしたが、f1.8でも十分使える性能です。
星景写真にはもってこいの素晴らしいレンズだと思います。
<2025/4/27 追記>
f1.8での実写を含めたレビュー記事を書きました。
残念な点
ここまで NIKKOR Z 20mm f/1.8 S をべた褒めしてきましたが、欠点が一つもないわけではありません。
1つ目の欠点は、レンズフードがこんな形をしていて隙間だらけです。

とは言っても超広角レンズなので仕方ないですね。
変なフードを付けたら四隅がけられてしまいます。
このレンズ単体でゴーストが発生することは滅多にありませんが、フィルターをつけているとゴーストが発生することがあります。
一回家の近くでソフトフィルターをした状態で撮影したとき、近くの街灯の影響でゴーストが発生してしまいました。
レンズフードではゴーストは防げないと考えたほうがいいでしょう。
また、このフードでは夜露対策にもなりません。
もちろんフードはあるに越したことはないのですが、冬の星景写真の撮影ではレンズヒーターがないとあっという間に結露してしまうので注意しましょう。
2つ目は、星景写真だとマニュアルフォーカスになるのですがピントロックができないことです。(もしかしたら私がやり方を知らないだけかもしれませんが…)
ピントリングが大きくくるくると回せるのですが、ピントロック機構がないのでレンズヒーターを巻き付けたりしたらピントリングが回ってしまいます。
レンズヒーターのコードが引っ張られてピントが回るのも危険なので、マスキングテープを持っていって固定するのがいいでしょう。
このように2つの欠点がありますが、それ以外はすべて完璧です。
価格は少し高いですが、その価格以上の素晴らしい世界を見せてくれます。
星景写真、そして普段の風景写真用にもこのレンズを買ってみるのはいかがでしょうか。
では。
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