星の見かた

南半球の星座19個を紹介!日本から見えない星座を見に行こう!

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みなさんは「南半球でしか見られない星座がある」ということを知っていますか?

私たちが普段日本で見ている星座は、実は地球の「北半球」から見える範囲に限られています。

地球は丸いので赤道よりも南にある星座の多くは、日本からは見えません。

一生日本にいたら決して見ることができない星座がたくさんあるのです。

南半球では季節も逆、空の星座もまったく別世界なんですね。

というわけで、今回は「日本からは見えない南天の星座」たちを紹介します。

*これから登場するプラネタリウムの画面はすべて星図アプリ Sky Guide からとっています

日本から全く見えない星座たち

まず紹介するのは、日本からは一部の星すら見えない星座たちです。

全体どころか一つも見れないです。

それが

  • カメレオン座
  • ふうちょう座
  • はちぶんぎ座
  • テーブルさん座

の4つです。

それぞれ解説していきましょう。

カメレオン座 (Chamaeleon)

カメレオン座は日本から絶対に見ることができません。

(気軽に旅行できる範囲で)日本最南端の島の波照間島からも、その姿を見ることはできません。

はえ座の近くにいて、はえを食べようとしているカメレオンという設定らしいです。

ただ、カメレオンは南半球限定というわけではなさそうですね。

それでもカメレオンの聖地のマダガスカル島は南半球なので、やはり南半球がメインと言ってもいいでしょう。

春(南半球では秋)の星座です。

一番明るい星はカメレオン座アルファ星で、4等星です。

ふうちょう座 (Apus)

ふうちょう座も日本から全く見えない星座です。

風鳥とはニューギニア島の固有種で、極楽鳥とも呼ばれることがあります。

まさに南半球の象徴といった感じですね。

ただ、明るい星が少ないのでかなり地味です。

夏(南半球では冬)の星座です。

最も明るい星はふうちょう座アルファ星で、4等星です。

はちぶんぎ座 (Octans)

はちぶんぎ座は最も天の南極に近い星座で、その周りをひたすらぐるぐると回っています。

なので北半球からはほぼ見れません。

逆に言えば、南半球ではポラリスのような存在です。

ただ、北極星のように明るくないので目印にはならないそうですが笑

一年中見られる星座です。

最も明るい星ははちぶんぎ座ニュー星で、4等星です。

テーブルさん座 (Mensa)

テーブルさん座はテーブル山(テーブルマウンテン)が由来の星座です。

ただ、星座としては非常に地味でただ直線です。(山みたいに線を引く流儀もあるそうです)

明るい星もなく、存在感もほとんどないです。

ただ、すぐ近くに大マゼラン雲がいるので「テーブルさん座も近くにいるかも」となるかもしれませんね。

肉眼では見えるか見えないかのギリギリです。

冬(南半球では夏)の星座です。

一番明るい星はテーブルさん座アルファ星で、5等星です。

日本から一部しか見えない星座たち

次に紹介するのが、日本からは一部しか見れない星座たちです。

星座の一部は見れるけど、全部は見れない星たちです。

それが

  • はえ座
  • みなみのさんかく座
  • くじゃく座
  • みずへび座
  • とびうお座
  • りゅうこつ座

の6つです。

はえ座 (Musca)

はえ座は日本からは星座を構成する星たちを見ることができません。

ただ、5等星のはえ座12番星はなんとか見ることができます。

4つの星を結んでできたもので、なんだか矢印に見えますね。

カメレオン座の近くにあるのではえ座になったそうです。

春(南半球では秋)の星座です。

最も明るい星ははえ座アルファ星で、3等星です。

みなみのさんかく座 (Triangulum Australe)

みなみのさんかく座は頂点のベータ星のみ、波照間島からがんばれば見ることができます。

北半球のさんかく座よりも明るく、夜空で目立つ存在です。

南半球に行ったらぜひ探してみてください。

夏(南半球では冬)の星座です。

一番明るい星はアトリアで、2等星です。

くじゃく座 (Pavo)

くじゃく座も一部の星を日本から見ることができますが、非常に低いです。

明るい星がいくつか集まっていて印象的な形をしています。

南半球に行ったらぜひ見てみてください。

夏(南半球では冬)の星座です。

一番明るい星はピーコックで、2等星です。

みずへび座 (Hydrus)

みずへび座のアルファ星は日本からなんとか見ることができます。

ですが全体を見たいなら南半球に行くしかないですね。

すぐ近くに小マゼラン雲がいます。

秋(南半球では春)の星座です。

一番明るい星はみずへび座アルファ星で、3等星です。

とびうお座 (Volans)

とびうお座もはえ座と同じく、星座を構成する星たちを日本からは見ることができません。

5等星のHD70514は地平線すれすれにギリギリ見ることができます。

ですが星座の形は美しく、6つの星が集まってとびうおのような形をしています。

肉眼でも見えるので南半球で見てみてください。

冬(南半球では夏)の星座です。

一番明るい星はとびうお座ベータ星で、4等星です。

りゅうこつ座 (Carina)

りゅうこつ座は南半球で最も見ごたえのある星座のひとつですね。

かなり巨大で、夜空に上がっているのを見たら息を呑むと思います。

りゅうこつ座といえばイータカリーナ星雲も有名ですね。

天の川のすぐ横を走っていて、見ごたえのある天体も多いです。

冬(南半球では夏)の星座です。

一番明るい星はカノープスで、1等星です。

カノープスはシリウスに次いで明るい星なのでめっちゃ明るいです。

すぐ見つけられると思いますよ。

日本からは水平線すれすれに見える星座たち

最後に、日本からなんとか全体は見れるけどほぼ水平線すれすれのものを紹介していきます。

それが

  • みなみじゅうじ座
  • ケンタウルス座
  • コンパス座
  • さいだん座
  • インディアン座
  • きょしちょう座
  • レチクル座
  • かじき座
  • がか座

の9つです。

みなみじゅうじ座 (Crux)

南半球で最も有名な星座ですね。

南十字星とも、サザンクロス(Southern Cross)とも呼ばれます。

即興文学でも紹介しました。

「南十字星をひと目見たい」という人も多いのではないでしょうか。

南十字星は1等星のアクルックス(下)、1等星のミモザ(左)、2等星のガクルックス(上)、そして3等星のデルタ星(右)からできています。

特にみなみじゅうじ座の下のアクルックスが一番明るく、夜空でも目立つ存在です。

南半球に行ったらぜひ見てみてください。

春(南半球では秋)の星座です。

一番明るい星はアクルックスで、1等星です。

ケンタウルス座 (Centaurus)

ケンタウルス座は巨大な星座で、明るい星も多いので非常に目立つ存在です。

特に前足には2つの一等星があり、アルファ星とハダルです。

ケンタウルス座アルファ星はこと座のベガくらい明るいですね。

みなみじゅうじ座を取り囲むように広がっているのも印象的です。

また、面白い天体としてオメガ星団とケンタウルス座Aがあります。

双眼鏡や望遠鏡があったら見てみてください。

私は見たことないですが、それはそれはすごいらしいですよ。

機会があったら見てみてください。

春(南半球では秋)の星座です。

一番明るい星はケンタウルス座アルファ星で、1等星です。

コンパス座 (Circinus)

ハダルとケンタウルス座アルファ星のすぐ近くに、目立たない小さな星座があります。

それがコンパス座です。

コンパスと言っても、方位を示すコンパスではなく円を描くコンパスです。

地味ですが見つけてみたら面白いと思います。

夏(南半球では冬)の星座です。

一番明るい星はコンパス座アルファ星で、3等星です。

さいだん座 (Ara)

さいだん座は夏の天の川の近くにいる星座です。

さいだんというのは祭壇のことです。

形が祭壇に見えるかどうかは謎ですが、3等星がたくさんいて明るいので見つけられそうですね。

夏(南半球では冬)の星座です。

一番明るい星はさいだん座ベータ星で、3等星です。

インディアン座 (Indus)

インディアン座は天の川から離れた位置にいます。

知名度は低く、有名な天体もありません。

明るい星もないので非常に地味ですね。

秋(南半球では春)の星座です。

一番明るい星はインディアン座アルファ星で、3等星です。

きょしちょう座 (Tucana)

きょしちょう座も天の川から離れた位置にいます。

きょしちょうとは巨嘴鳥のことで、くちばしの大きな鳥という意味です。

具体的にはオオハシのことで、南米に生息しています。

まさに南半球の象徴ですね。

きょしちょう座にはきょしちょう座47という明るい球状星団があります。

オメガ星団の次に明るいもので、双眼鏡や望遠鏡があれば見れるでしょう。

小マゼラン雲の近くにあるのでセットで見れたらいいですね。

秋(南半球では春)の星座です。

一番明るい星はきょしちょう座アルファ星で、3等星です。

レチクル座 (Reticulum)

レチクル座は知名度が低いでしょう。

有名な天体があまりないので注目されていません。

レチクルとは望遠鏡についている十字の線で、星の位置を正確に合わせるためのものです。

照準器とも言えるでしょう。

そこまで明るくはありませんが、星が集まってるので見れるかもしれません。

冬(南半球では夏)の星座です。

一番明るい星はレチクル座アルファ星で、3等星です。

かじき座 (Dorado)

かじき座は意外と有名な星座です。

大マゼラン雲がちょうどかじき座とテーブルさん座の境にあり、有名なタランチュラ星雲がかじき座にあるからですね。

大マゼラン雲は肉眼でも見えます。

南半球の夏の風物詩です。

南の方角にぽつんと浮かんでいる雲のようなものがあったら、それは大マゼラン雲かもしれません。

冬(南半球では夏)の星座です。

一番明るい星はレチクル座アルファ星で、3等星です。

がか座 (Pictor)

がか座は知名度がほとんどありませんが、近くにカノープスがいるので見つけるのは簡単でしょう。

ただ、かなり暗いのでカノープスに完全に負けてますね。

ちなみに、がかというのは画家ではなく画架です。

キャンパスをかけておくやつですね。

冬(南半球では夏)の星座です。

一番明るい星はがか座アルファ星で、3等星です。

最後に

今回紹介した星座たちは、日本からではほとんど見れない星座です。

ですが、南半球では当たり前のように見ることができます。

南半球に行ったら、今までと全く違う夜空が待っています。

もし興味を持ったらぜひ南半球に出かけてみてください。

ちなみに、私の推し星座はりゅうこつ座、みなみじゅうじ座、ケンタウルス座です。

なので3月から6月を狙っていくといいと思います。

逆に、12月ごろに行けば夏で暑いですが大マゼラン雲や逆さになったオリオン座が見られます。

南半球は想像以上に楽しいところです。

是非一度は行ってみてください。

では。

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