最近は花粉と黄砂のせいで天体写真をやる気が起きません。
外に出ただけで鼻水が止まらなくなります。
冬の空は綺麗だったのに、最近の空は透明度が悪く横浜だと2等星すら見えません。
というわけでしばらく過去画像を消化していこうと思います。
今日紹介するのはケンタウルス座にあるNGC5128銀河です。
結果

Location: El Sauce Observatory, Chile
Camera: FLI ProLine PL9000
Telescope: Planewave CDK24 (FL 3974mm, f6.5)
Exposure: L 600s x20, R 600s x15, G 600s x15, B 600s x15 (Total 650min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
ケンタウルス座にある巨大な楕円銀河です。
中心の暗黒帯が特徴的ですね。
これは昔銀河の衝突した痕跡だという説があります。

拡大してみると数々のHII領域が見えますね。
この領域で活発な星形成が起きているみたいです。
NGC5128の中心には太陽の5500万倍の質量のブラックホールがあるとされていて、強烈なジェットを吹き出しているらしいです。
NGC5128のジェットを捉えたアマチュア天文家もいるみたいなので凄いですね。
今回は写りませんでしたが笑
NGC5128は強力な電波を発しているらしく、電波望遠鏡を使った観測が進められているらしいです。
この前はおとめ座A(M87)のブラックホールが捉えられましたが、NGC5128のブラックホールの姿がわかる日もそう遠くはないでしょう。
現在はブラックホールの周りのジェットを間接的に調べる研究が進んでいるそうです。
この写真の外側にもジェットが広がっていて、その長さは数十万光年とされています。
凄まじいスケール感です。
NGC5128の地球からの距離はおよそ1200万光年ほどなので割と近い方です。
視直径も大きいので研究しやすい対象だと言えます。
このような銀河の研究を通して宇宙の仕組みがわかっていくといいですね。
では。