10/21にはレモン彗星(C/2025 A6)の最接近がありました。
そのときちょうど新月で、空を見に行った方も多かったのではないでしょうか。
ただ、その日は全国的に天気が悪く私も見れませんでした。
そこで、天気がいい日を狙って長野県の野辺山に行ってきました。
レモン彗星はどんな感じで撮れたのでしょうか?
結果

2025/10/28 撮影
ASI294MC Pro (Gain 120, -10℃) + William Optics Redcat51 (FL 250mm, f/4.9)
PixInsightで30秒×54枚スタック、StarXTerminator使用
かなりきれいに写りました!
2種類の尾が出ているのがわかるでしょうか?
下側には黄色っぽい塵の尾(ダストテイル)と上側には青っぽいイオンの尾(イオンテイル)が見えますね。
100枚以上撮ったのですが、構図がズレているのを直したので半分しか使えませんでした><
撮って出しはこんな感じです↓

この時点でもきれいに写ってますね。
一枚撮りでもよかったのではと思うくらいです…。
双眼鏡でも見てみた
野辺山には双眼鏡も持っていったので、レモン彗星を双眼鏡で見ました。
見てみると意外と尾がはっきりしていて、ひとめで彗星とわかるレベルでした。
写真がないので説明しづらいですが、中心核がはっきりしていてその右上に薄い尾が伸びていってる感じでした。
肉眼では少し見えづらかったですが、双眼鏡を使うとはっきり見えました。
やっぱり双眼鏡の力はすごいですね。
今回私が使った双眼鏡はこちらです↓
この双眼鏡は口径が大きく明るいのでおすすめです。
画像処理
この写真の画像処理にはかなり苦労しました。
参考にしたのは蒼月城さんのYouTube動画です。
こちらです↓
今回私もこの動画と同じ手順で画像処理しました。
処理にはPixInsightを使ってます。
具体的には、
- 複数の画像の星をStarXTerminatorで取り除く
- CometAlignmentで彗星核を基準にして位置合わせする
- 星なし画像をすべて合成
- 星画像をあとから合成
という手順です。
彗星は星とは違う速度で微妙に動いているので、普通に合成したら星か彗星がズレてしまうんですよね。
そこで星を取り除いて彗星だけ合成して、あとから星を足すという荒業に出ました。
この方法は賛否両論ありますが、私は綺麗なので全然いいと思ってます。
今回お世話になった宿
今回お世話になったのは野辺山の民宿りんどうさんです。
宙テラスがあって、2階部分に望遠鏡を一晩中置かせてもらえます。
こんな感じです↓

八ヶ岳も一望できるロケーションなのでいいですね。
民宿なのでラグジュアリーなサービスはありませんが、星を見る人にとっては最適な宿です。
では。

















