レモン彗星(C/2025 A6)を愛媛県で見るには?おすすめの場所を一気に紹介!
最近はレモン彗星(C/2025 A6)が話題ですね。
「肉眼でも見れる可能性がある彗星」としてメディアに紹介されていたり、すでに撮影された写真がインスタにも出回っていたりします。
そこで、今回は愛媛県でレモン彗星を見れるおすすめの場所を一気に紹介します。
観測のポイントも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
Contents
レモン彗星とは
2025年に日本でも注目を集めているレモン彗星 (C/2025 A6) はアメリカ・アリゾナ州にあるマウント・レモン天文台で発見された新彗星です。
発見日は2025年1月3日で、発見時の明るさはおよそ21等級でした。
そこからわずか数ヶ月で太陽へと近づき、秋から冬にかけて肉眼でも見える可能性があるとして世界中の天文ファンの注目を集めました。
このレモンという名前は発見者の名前ではなく、彗星を発見したマウント・レモン天文台にちなんで名付けられたものです。
今回の C/2025 A6 もそのひとつで、公式名称のCは非周期彗星を、2025 A6 は2025年最初の半月に発見された6番目の彗星を意味しています。
このレモン彗星の特徴は非常に長い公転周期を持つことです。
最新の軌道計算によると、太陽を一周するのにかかる時間はおよそ1300年から1500年と推定されています。
つまり、この彗星が再び太陽系の内側に戻ってくるのは今生きている私たちがもう見ることのできない遠い未来のことです。
まさに一生に一度のチャンスですね。
レモン彗星は2025年10月21日に地球へ最接近し、距離はおよそ0.5天文単位(AU)まで近づくと予想されています。
その後11月8日に太陽へ最接近(近日点通過)を迎える予定です。
この頃のレモン彗星の明るさは+4等級程度になる可能性があり、条件が良ければ肉眼でも見えるかもしれません。
すでに長い尾が写った写真もいくつか撮られているみたいなので、レモン彗星が肉眼で見える確率は非常に高いと言えます。
過去のネオワイズ彗星や紫金山・アトラス彗星のように、一般の人々が空を見上げて歓声を上げるような天体ショーになる期待も高まっています。
彗星は一般に氷と塵のかたまりでできています。
太陽に近づくにつれてその氷が昇華し、ガスや微細な塵が噴き出すことで尾を引いたように見えるのです。
尾は太陽光によって照らされ、プラズマの尾(イオンテイル)と塵の尾(ダストテイル)の2種類が現れることがあります。
レモン彗星でもこれらの尾が伸びて見えるようになると考えられています。
撮影者にとっては非常に美しい姿を撮影できるチャンスですね。
一方で、彗星の明るさ予報には大きな不確定要素があります。
核のサイズやガスの放出量、太陽放射への反応などによって実際の明るさは予想よりも大きく変化することがあります。
過去には「大彗星になる」と言われながら淡く終わった例も多く、逆に予想を超えて大増光した例もあります。
そのため、2025年秋のレモン彗星も事前の明るさ予報を鵜呑みにせず、実際の観測報告をチェックしながら追っていくことが重要です。
特に日本では10月後半から日没後の西の空に見えるようになるため、季節の変わり目の澄んだ空気が観測の味方となるでしょう。
台風が心配ですが…。
2025年の秋、愛媛県の澄んだ夜空に神秘的な光がやってきます。
街明かりの少ない高原や海沿いに出かければ、双眼鏡やレンズ越しのカメラで彗星が尾をたなびかせる姿を見られるかもしれません。
長い時を超えて訪れた「宇宙からの旅人」をぜひ見てみてください。
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見える時期と方角
レモン彗星は最初は未明の北東の空にいましたが、10月半ばからは日没後の西の空に姿を現すようになります。
詳しくはこの記事で解説しています↓
北海道・本州・沖縄で緯度が違うので若干観測条件が変わりますが、本州・四国・九州ではその違いは誤差の範囲と考えていいでしょう。
愛媛県は四国ですが、東京や大阪と同様にレモン彗星を観測できます。
また、10月後半からは未明ではなく、日没後の西の空にレモン彗星が姿を現すようになります。
こんな感じです↓

日によっては北西寄りに現れたり南西寄りに現れることもあるので注意してください。
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現在の動きからすると、11月に入るにつれ彗星は南西の方向にズレていくものと考えられます。
最大の見頃は新月の10月21日前後です。
この頃にはレモン彗星もすでに明るく、月明かりにも邪魔されないので観測にぴったりです。
ただ、レモン彗星は思った以上に地平線スレスレに現れます。
障害物の多い都市部(松山市など)では簡単にビルや住宅に隠れてしまいます。
なので見晴らしのいい展望台か、海沿いに行くのがベストです。
また、彗星は思った以上に暗く見えづらい可能性があります。
都市部の明かり(光害)があると彗星の淡い光がかき消され、美しい姿を観測できないでしょう。
なので西の方角の見晴らしがよく、空が暗い場所を選ぶのが一番です。
双眼鏡を使って観測するのもいいですね。
詳しくはこの記事で解説しています↓
私のおすすめ↓
ここからは愛媛県でレモン彗星を観測しやすいスポットを紹介していきます。
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愛媛県からレモン彗星を見るおすすめの場所5つ
10月後半、レモン彗星は日没後の西の空に姿を現します。
地平線スレスレに見える予測ですが、愛媛県は海に面している場所が多いので心配いりません。
ここではおすすめの場所をいくつか紹介します。
四国カルスト県立自然公園 (久万高原町)
最初に紹介するのが久万高原町の四国カルスト県立自然公園です。
ここは四国屈指の星空が見られる場所で、見晴らしもよく最高のロケーションです。
レモン彗星はもちろん、天の川も見られるでしょう。
せと風の丘パーク (伊方町)
次に紹介するのが伊方町のせと風の丘パークです。
ここは風力発電機が並ぶ公園ですが見晴らしがよく、光害も少ないのでレモン彗星の観測にうってつけです。
上手く行けば風車と彗星が両方写った幻想的な写真を撮れるでしょう。
風早長浜海岸 (松山市)
次は松山市の風早長浜海岸です。
ここは星空の聖地ではなく情報も少ないですが、松山市内から車ですぐ行けるのが特徴です。
光害も松山市街地より遥かに少なく、見晴らしもいいのでレモン彗星をばっちり見られるでしょう。
亀老山展望公園 (今治市)
次に紹介するのは今治市にある亀老山展望公園です。
大島にありますが、今治市街地とは橋で結ばれています。
空は暗くないですが、見晴らしがよくレモン彗星を見れる可能性が高いです。
多々羅展望台 (今治市)
最後に紹介するのは多々羅展望台です。
しまなみ海道の大三島にある展望台で、ほぼ広島と愛媛の間です。
空も今治市内では暗いほうで、見晴らしもいいのでレモン彗星を見れるでしょう。
最後に
今回は愛媛県でレモン彗星を見れる場所をいくつか紹介しました。
レモン彗星は低空に現れるので観測条件が厳しいですが、海沿いや高台であれば観測することができます。
特に空が暗い場所であれば肉眼でもはっきりと存在がわかるでしょう。
最高の夜空を求める人には四国カルストを、松山市から近いほうがいい人には風早長浜海岸をおすすめします。
天気が晴れているといいですね。
では。
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