最近はレモン彗星(C/2025 A6)が話題ですね。

この前は私のもとに「九州でも見れるんですか?」という質問がきました。

結論から言えば、福岡・佐賀地域なら佐賀県の波戸岬がおすすめです。

どうして波戸岬がおすすめなのか、どうやって観察したらいいのかを詳しく書いたのでぜひ参考にしてみてください。

この記事を参考にして記事を書かれる場合はぜひリンクを貼っていただけると助かります。よろしくお願いしますm(*_ _)m

レモン彗星とは?

2025年の秋、日本でも観測できるレモン彗星は夜空を旅する氷と塵の天体です。

正式名称は C/2025 A6 と呼ばれ、2025年1月にアメリカ・アリゾナ州のマウント・レモン天文台で発見されました。

名前の「レモン」は発見場所となった山の名前に由来しています。

発見されたときは専門の望遠鏡でようやく見えるほど暗い「かすかな光のしみ」でしたが、太陽に近づくにつれて急速に明るくなることが分かり、世界中の天文ファンが注目する存在になりました。

彗星とは、太陽系のはるか外側からやってくる氷のかたまりです。

通称「汚れた雪だるま」と呼ばれています。

見た目はただの点のようでも太陽の熱を受けると氷が溶け、ガスや塵を放出して尾を引いた姿になります。

その尾は何十万kmも伸びることがあり、夜空に流れる美しい光を描き出します。

レモン彗星もまさにそのタイプで、2025年の秋には太陽の光を浴びて輝く姿を見せてくれます。

すでにSNSにはレモン彗星の撮影画像が複数あがっていますね。

天気と条件が良ければ肉眼や双眼鏡でも見えるかもしれません。

この彗星が地球に最も近づくのは2025年10月21日ごろと予想されています。

距離にすると約9千万kmほどで、太陽と地球のあいだの距離の0.6倍くらいです。

私たちの感覚で見れば遥かに遠い距離ですが、それでも地球から見た明るさは4等星前後になると考えられています。

これは「都会では見えないけれど、郊外や山の上なら肉眼で見える」くらいの明るさです。

さらに太陽に最も近づくのは11月上旬で、この時期には尾が長く伸びる可能性があります。

カメラを三脚(または赤道儀)に固定して長時間露光で撮れば、夜空を横切る幻想的な光の帯を写せるかもしれません。

レモン彗星の動き方は太陽のまわりをぐるりと回るというより、太陽系の外からやってきてまた遠ざかっていくような軌道です。

公転の周期はなんと1000年以上とも言われており、人類が次にこの彗星を見るのははるか未来のことです。

今回の出会いはまさに一生に一度のチャンスですね。

彗星の魅力はなんといっても「予測できないところ」にあります。

レモン彗星も予想以上に明るく輝くかもしれませんし、逆に淡く終わるかもしれません。

太陽に近づくと内部の氷が一気に蒸発して爆発的にガスを放出して急に明るくなることもあれば、逆に核が崩壊してしまうこともあります。

こうした生き物のような変化も彗星観測の面白さのひとつです。

2025年の秋、宇宙空間を旅してきたレモン彗星が静かに地球のそばを通り過ぎていきます。

次にこの光を見るのは何十世代も後の人たちかもしれません。

そう思うと、今この時代に生きる私たちがその光を直接見られるというのはとても幸運なことです。

空が晴れた夜はぜひ街を離れて、暗い空の下でレモン彗星を探してみましょう。

その一瞬の輝きがあなたの一生の思い出になるはずです。

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見える時期と方角

レモン彗星は最初は未明の北東の空にいましたが、10月半ばからは日没後の西の空に姿を現すようになります。

詳しくはこの記事で解説しています↓

北海道・本州・沖縄で緯度が違うので若干観測条件が変わりますが、本州・四国・九州ではその違いは誤差の範囲と考えていいでしょう。

福岡・佐賀県は九州ですが、東京や大阪と同様にレモン彗星を観測できます。

また、10月後半からは未明ではなく日没後の西の空にレモン彗星が姿を現すようになります。

こんな感じです↓

日によっては北西寄りに現れたり南西寄りに現れることもあるので注意してください。

公式LINEでは私がレモン彗星の位置を紹介しています。

現在の動きからすると、11月に入るにつれ彗星は南西の方向にズレていくものと考えられます。

最大の見頃は新月の10月21日前後です。

この頃にはレモン彗星もすでに明るく、月明かりにも邪魔されないので観測にぴったりです。

ただ、レモン彗星は思った以上に地平線スレスレに現れます。

障害物の多い都市部(松山市など)では簡単にビルや住宅に隠れてしまいます。

なので見晴らしのいい展望台か、海沿いに行くのがベストです。

また、彗星は思った以上に暗く見えづらい可能性があります。

都市部の明かり(光害)があると彗星の淡い光がかき消され、美しい姿を観測できないでしょう。

なので西の方角の見晴らしがよく、空が暗い場所を選ぶのが一番です。

双眼鏡を使って観測するのもいいですね。

詳しくはこの記事で解説しています↓

私のおすすめ↓

ここからは福岡・佐賀県でレモン彗星が見れる位置を紹介していきます。

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福岡・佐賀からレモン彗星を見るなら?

星空観察でゴミを残して立ち去ったり、立ち入り禁止区域に入ったり、違法駐車したり、現場で揉める人が多くなっています。必ずマナーは守りましょう。

田舎なら暗くて見晴らしのいい場所はたくさんありますが、都会だとそうはいきません。

中でも福岡は九州一の大都市圏で、暗い場所はほとんどありません。

また、周りはビルや住宅だらけで地平線まで見渡せるいい場所はなかなかありません。

そこで私がおすすめするのが波戸岬(はどみさき)です。

波戸岬は佐賀県の唐津市にある岬で、空は暗く西方向の見晴らしが最高です。

この位置にあります↓

ここなら福岡市の光害に巻き込まれず、しかも海沿いで見晴らしもいいのでレモン彗星を最後まで見届けることができます。

このブログでは波戸岬から撮った天の川が紹介されていました。

「福岡から遠いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、車なら90分ほどで行けます。

こんな感じです↓

また、佐賀市中心部からも同じく90分ほどでアクセスできます。

こんな感じです↓

このように、都市部から簡単に行けて空が暗く見晴らしがいいのが波戸岬の特徴です。

他にも佐賀県内には暗い場所がいくつかありますが、見晴らしが悪く彗星を最後まで見れない場所が多かったので除外しました。

彗星を見るならやはり海沿いが一番だと思います。

最後に

今回は福岡・佐賀からレモン彗星を見る方法について解説しました。

レモン彗星は10月後半から日没後の西の空に現れます。

その時を狙って波戸岬に行ってみてください。

特に新月の10/21前後はおすすめですよ。

ちなみに、10/21はオリオン座流星群の極大の日でもあります。

もしかしたらレモン彗星とオリオン座流星群の両方が楽しめるかもしれません。

彗星が明るくなってくれることを祈りましょう。

では。

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