富山・石川・福井でふたご座流星群を見れる場所と天気を一気に紹介！
冬の夜空を彩る三大流星群のひとつがふたご座流星群です。
毎年安定してたくさんの流れ星が出現し、初心者でも感動できる天体ショーとして大人気ですね。
北陸地方は冬になると曇りや雪の日が多くなりますが、そんな中でも突如として訪れる晴れ間を狙って大逆転を楽しめるのが魅力のひとつ。
短いチャンスを掴めたとき、いつもの夜空とはまったく違う満天の星々に包まれる瞬間が訪れます。
北陸地方(富山・石川・福井)には日本有数の美しい星空スポットが数多く存在します。
標高の高い山地で空気が澄んだ夜、海岸線で地平線まで視界が開けた夜――場所ごとにまったく違う星の見え方を楽しめるのが北陸の特長です。
旅行のついでに、仕事終わりに、ふらっと足を延ばしても特別な景色に出会えるかもしれません。
この記事では、北陸3県(富山・石川・福井)でふたご座流星群を楽しめるおすすめスポットと、観測に役立つ天気予報のチェック方法、防寒や安全対策までをまとめてご紹介します。
「初めてだけど失敗したくない」「どこに行けばいいかわからない」という方にも安心して準備できる内容です。
ぜひ参考にしてください！
Contents
ふたご座流星群とは？
ふたご座流星群は毎年12月中旬に出現する有名な流星群で、しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群と並ぶ三大流星群のひとつとして知られています。
特徴はなんといっても、毎年とても安定して流れ星の数が多いこと。
観測条件がよければ1時間に100個以上もの流れ星が次々と夜空を駆け抜ける、まさに天体観測のハイライトのような現象です。
流星群の起源は一般的には彗星であることが多いのですが、ふたご座流星群は少し特殊で母天体が小惑星(ファエトン)であることが大きな注目ポイントです。
ファエトンは太陽に非常に近づく軌道を持ち、その強烈な熱で小さな塵を放出していると考えられています。
私たちの地球は毎年12月にその塵の帯を通過し、落下してきた塵が大気との摩擦で一瞬にして光を放つのが私たちが見ている「流れ星」です。
ふたご座流星群の放射点(流れ星が飛び出してくる方向)はふたご座のカストル付近にあります。
こんな感じです↓
ふたご座は真夜中には天頂付近まで高く昇るため、夜が更けるにつれて流れ星の数がどんどん増えていきます。
詳しくはこの記事でも書きました↓
都市部での観測は街明かりの影響で見える数は減ってしまいますが、それでも明るい流星が頻繁に流れるので家の近くの公園や自宅のベランダでも十分に楽しめるのが魅力です。
もちろん、街明かりの少ない山間部や海岸沿いに足を伸ばせばまるで天から降り注ぐような流星の雨に出会える可能性が高まります。
さらにふたご座流星群の流れ星はスピードが遅めで光が明るいものが多く、流星群初心者でも見つけやすいという利点があります。
明滅しながら長く伸びるもの、色とりどりに輝くもの、途中で火球のように強く光るものなど、1つひとつがとてもドラマチックで眺めていて飽きることがありません。
ですが、観測する際は防寒対策が最重要です。
ふたご座流星群が見頃を迎える12月は一年でも特に冷え込みが厳しく、北陸では氷点下になることも珍しくありません。
冬用アウター、手袋、カイロ、マットや椅子などを用意して、なるべく身体を冷やさない工夫をしましょう。
地面に座り込むよりも折りたたみ椅子があると便利です。
私のおすすめはこちら↓
価格が安い割に頑丈で、畳むととても小さくなるので愛用しています。
立ったまま上を見上げていると首を痛めるので必ず折りたたみ椅子を使いましょう。
また、観測時間は最低でも15分は空を見上げ続けることが大切です。
人間の目は暗闇に慣れるのに時間がかかり、慣れてくるほど暗い流星にも気づきやすくなるためです。
スマホの画面光も視界の邪魔になるので、明るさは最低にして可能なら赤色ライトを使うと便利です。
まとめると、ふたご座流星群は星の知識がなくても楽しめる、いちばん手軽でいちばん感動できる夜空のイベントのひとつです。
初めて流れ星を見る人、家族や友だちと一緒に星を眺めたい人、そして天体写真に挑戦したい人にもぴったり。
澄み渡った冬の空は寒さが厳しいですが、その冷たさゆえに星々はシャープに輝き、流星が流れるたびに心が高鳴るでしょう。
一年で最も多くの流星が見られるこのチャンスに、ぜひ夜空を見上げてみてください。
普段は気づけない宇宙の広さを感じることができると思います。
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今年のふたご座流星群は？
2025年のふたご座流星群は条件はいいのでしょうか？
結論から言うと、今年のふたご座流星群は好条件といえる年です。
まず注目すべきは、流星観測の大敵である月明かりの影響が少ないということ。
月齢に目を向けると今年は極大が新月の6日前にあたり、夜空には細く頼りない三日月がかかるだけです。
この三日月は未明の短い時間だけ東の空から昇ってきます。
そのため、観測のピークとなる深夜帯は、月明かりゼロの完全な暗闇です。
さらに詳しく見ると、12月15日は月の出が午前2時過ぎ。
つまりそれまでは月の影響が一切なく、空が暗いままです。
月が上がった後も細い三日月は光度が低く、照度は満月の1/4以下です。
満月や半月と比べても、天体観測への影響は極めて小さいレベルであると言えます。
本格的な観測地でなければ気づかないほどの控えめな明るさです。
次に極大時刻を見てみましょう。
今年の極大(最も流れ星が多く出現する時間)は12月14日の17時頃で、日本の観測時間帯とは重なりません。
しかし、ふたご座流星群は他の流星群とは違ってピークが幅広く、前後数日間にわたり多くの流星が見られるという特徴があります。
そのため、極大時刻が明るい時間帯に訪れたとしても実際の観測ではほとんど問題になりません。
13日から15日までは驚くほど多くの流星が見えることが期待できます。
ただ、一番心配なのは天気です。
日本海側は冬の天気が不安定で、水蒸気を多く含んだ空気が海側から吹いてきます。
北陸地方は冬になると毎年大量の雪が降ります。
ただ、天気は直前まではわかりません。
多くの流星が見れることを期待しましょう。
また、ずっと立って観測しているとつらいので折りたたみ椅子を用意してください。
長時間の観測がぐっと楽になるのでおすすめです。
私が使っているものはこちら↓
ふたご座流星群の2つの楽しみ方
ふたご座流星群の魅力は「誰でも」「どこでも」楽しめることにあります。
観測スタイルは大きく分けて2つ。
ひとつは都市部や家の近くで気軽に眺める楽しみ方、もうひとつは車で暗い場所へ遠征して極上の星空を体験する楽しみ方です。
どちらが正解ということはなく、それぞれに違うよさがあり、どんな環境でも宇宙からの贈り物を感じることができます。
まず気軽に楽しめるのが、都市部の公園や自宅のベランダ・庭で観測するスタイルです。
普段生活している場所で寝転がったり、温かい飲み物を片手にのんびり夜空を見上げるだけでも意外とたくさんの流れ星と出会えることがあります。
たとえ街の光で星が少なく見えていてもふたご座流星群は明るめの流星が多いため、運が良ければ思わず声を上げてしまうほど鮮烈な光跡が視界を横切ります。
準備もほとんど不要で、日々の忙しさから少し離れて、家族や友人、恋人と過ごすリラックスした時間になるのも魅力です。
一方で、もし足を伸ばせるのならぜひ試してほしいのが暗い場所への遠征です。
都市の明かりが届かない郊外・山間部・海沿いでは夜空本来の暗さがよみがえり、肉眼で見える星の数そのものが桁違いになります。
天の川が帯状に浮かび、星座の形がくっきりと見える世界ではふたご座流星群のポテンシャル最大限に活かされます。
1時間あたりに見られる流星は100個以上になり、「空から星が降ってくる」と表現されるほどの圧巻の光景が目の前に広がります。
また、暗い場所では視界の広さが決め手になります。
流れ星は夜空全体に現れるため、人工灯の少ない環境で広い範囲を見渡せるほど多くの流星を見ることができます。
長く尾を引く明るい流星や色彩豊かに輝く火球など、都市では出会いにくい特別な一瞬にも出会える可能性が高まるのです。
写真撮影をする人にとっても暗い空は最高のキャンバスとなり、思い出を形に残す絶好のチャンスになるでしょう。
どちらのスタイルも魅力に満ちていますが、この記事では特に極上の星空とともにふたご座流星群を満喫したい方に向けて、北陸地方(富山・石川・福井)の厳選した観測スポットをご紹介します。
遠征しない方は自宅の庭やベランダからでも簡単に見れるので心配しないでください。
ただ、見れる流星の数はやはり遠征したほうが多いですね。
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気になるお天気は？
今年のふたご座流星群の見頃は12月13日から12月15日なので、そのとき晴れていればふたご座流星群が一番よく見られます。
また、前後数日間はふたご座流星群が活動するので見逃してもチャンスがあると思います。
雲量予測にはWindyが一番です。
北陸地方の予報はこんな感じです↓
この記事を書いているのが12月初めなのでまだわかりません。
ただ、天気がいちばん大事なので多少日にちをずらすのも大事な戦略です。
あとはYahoo!天気とtenki.jpも見てみてください。
ここからは実際に富山・石川・福井でふたご座流星群を見るのにぴったりの場所を紹介していきます。
富山県内でおすすめのスポット
まずは富山県です。
富山の山間部の展望台は軒並み冬季閉鎖中だったので、平野部で観測できそうな場所を紹介します。
ヒスイ海岸 (朝日町)
空の暗さ：★★★☆☆
アクセスのよさ：★★★★★
富山県で紹介するのが朝日町のヒスイ海岸です。
富山から高岡にかけてのあたりは街明かりが強いですが、ここなら街明かりから離れて満天星々を見ることができます。
富山県内では冬季閉鎖の影響が強く、ちゃんとした観測スポットはここぐらいしか見つけられませんでした。
あとは氷見市や南砺市、もしくは能登半島まで車で行ったほうがよさそうです。
石川県内でおすすめのスポット
続いて石川県内で紹介します。
石川県内で星空がきれいに見える場所はなんといっても能登半島ですね。
ただ、2024年1月に震度7の地震が起きてまだ復興の最中です。
能登半島に行かれる場合は必ず最新情報を確認してから行きましょう。
星の観察館 満天星 (能登町)
空の暗さ：★★★★★
アクセスのよさ：★★☆☆☆
石川県で紹介するのが能登半島の先端あたりにある天文台です。
周りにほとんど街明かりがないので極上の星空が見られます。
ここはふたご座流星群の日に観察会をやっているみたいなので、もしよければ行ってみてください。
満天星の公式サイトはこちら
その他、能登半島であれば金沢市や小松市に比べはるかに綺麗な星空を見ることができます。
寒さが厳しいのでホテルに泊まるのもいいでしょう。
なお、千里浜は夏しか開いていないみたいでした。
石川県の南の山間部も冬季閉鎖中でだめそうです。
福井県でおすすめのスポット
最後に福井県内のおすすめスポットを紹介します。
福井県は冬季閉鎖の影響が少なく、山間部に星空スポットがたくさんあるので一番恵まれた県です。
ただ、熊の出没や路面凍結には注意しないといけないです。
越前海岸
空の暗さ：★★★★☆
アクセスのよさ：★★★★★
まず紹介するのが、福井県の海岸線(越前海岸)です。
だいたい坂井市から敦賀市あたりまでの海岸線を言うみたいですが、詳しい定義はわかりません。
たとえば鷹巣海水浴場は冬には海水浴はできませんが砂浜に入ることはできるので、そこで星空観察することができます。
ほかにも越前海岸の海岸線沿いにはたくさんのいいスポットがあるので探してみてください。
熊が嫌な人は海岸に行くといいですね。
ただ、風が吹くとすごく寒いので防寒対策はしっかりするといいでしょう。
六呂師高原 (大野市)
空の暗さ：★★★★★
アクセスのよさ：★★★★★
次に紹介するのが六呂師高原です。
ここは山間の地域ですが冬季閉鎖はされていないみたいです。
ただ、冬用タイヤとチェーンは必要と書かれていたので必ず持っていくようにしましょう。
ここは日本で4番目に星空保護区に指定された場所で、北陸地域では極上の星空が見られる場所として知られています。
福井市から車で1時間足らずで行けるので、興味が湧いたらぜひ行ってみてください。
＊詳しい道路情報や熊情報は必ず調べてください
最後に
今回は北陸の富山・石川・福井の3県でおすすめのスポットを紹介しました。
中でも私が特におすすめしているのが福井県です。
福井県は星空スポットがたくさんあるので行ってみるといいと思います。
折りたたみ椅子も忘れずに用意すると完璧です↓
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