最近はレモン彗星(C/2025 A6)が明るくなっていますね。

去年は紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が急激に明るくなって話題になりましたが、今回のレモン彗星もそうなる可能性があります。

そこで、今回は宮城県(仙台近郊)からレモン彗星を見るための観察ガイドをまとめました。

ぜひ読んでみてください。

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レモン彗星とは

2025年に話題を呼んでいるレモン彗星(C/2025 A6)とは、アメリカ・アリゾナ州にあるレモン山天文台によって発見された新彗星です。

レモン山は世界でも屈指の小惑星・彗星の探索拠点として知られていて、過去にもC/2012 F6やC/2018 F4などの彗星が数多く発見されています。

レモン山が発見したのでレモン彗星という名前がついています。

今回のC/2025 A6もその系列にあたるレモン彗星で、2025年秋に入り再びその名が注目を集めています。

彗星とは氷と塵が混ざり合った汚れた雪だるまのような天体で、太陽から遠く離れた領域では冷たく静かな状態で眠っています。

しかし太陽に近づくにつれてその氷が昇華し、ガスや塵を放出して長い尾を形成します。

夜空に浮かぶ尾のある姿こそ、私たちが「彗星」として目にする光景です。

レモン彗星も太陽に近づくにつれて明るくなっていて、予測では2025年10月中旬から下旬にかけて肉眼でも確認できるほどの明るさに達する可能性があります。

明るさの予測については天文学者の間で幅があります。

最近は「4等級まで達するのでは」という説が有力です。

4等級とは暗い場所では肉眼では見えるものの、都市部では街明かりに負けて見えないくらいの明るさです。

なので観察の際はできるだけ空が暗い場所を選ぶのが重要です。

彗星はもともと変化の激しい天体で、核の成分や噴出ガスの量によって明るさが大きく変動するため実際の観測結果を見るまでは断言できません。

しかし、いずれにせよ「肉眼または双眼鏡で見える可能性がある」というだけで天文ファンの間では非常に期待が高まっています。

一方で、彗星は予測通りに明るくならないことも珍しくありません。

彗星の活動が予想より弱い場合、望遠鏡を使っても確認が難しくなることもあります。

そのため、彗星観測には「変化を楽しむ」姿勢も必要です。

レモン彗星もまた、どんな姿を見せるかは実際の空を見上げてみるまでわかりません。

その「予測不能さ」こそが彗星観測の醍醐味であり、毎夜の空にドラマをもたらしてくれるものです。

もし予想通りに明るくなれば2024年の紫金山・アトラス彗星以来、国内で肉眼観測が可能な明るい彗星となる可能性もあります。

あのとき多くの人がスマホや一眼カメラで尾を追いかけSNSに投稿したように、今回も秋の夜空を沸かせる天体ショーになるかもしれません。

レモン彗星が明るくなることに期待しましょう。

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見える時期と方角

レモン彗星は最初は未明の北東の空にいましたが、10月半ばからは日没後の西の空に姿を現すようになります。

詳しくはこの記事で解説しています↓

特に10月後半以降は観測の状況が大きく変わります。

未明ではなく、日没後の西の空にレモン彗星が姿を現すようになります。

こんな感じです↓

ただ、日によっては北西寄りに現れたり南西寄りに現れることもあるので注意しましょう。

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最大の見頃は新月の10月21日前後です。

この頃にはレモン彗星もすでに明るく、月明かりにも邪魔されないので観測にぴったりです。

ただ、レモン彗星は思った以上に地平線スレスレに現れます。

障害物の多い都市部では簡単にビルや住宅に隠れてしまいます。

なので見晴らしのいい展望台か、海沿いに行くのがベストです。

また、彗星は思った以上に暗く見えづらい可能性があります。

都市部の明かり(光害)があると彗星の淡い光がかき消され、美しい姿を観測できない可能性もありますね。

なので西の方角の見晴らしがよく、空が暗い場所を選ぶのが一番です。

ここからは宮城県でレモン彗星を観測しやすいスポットを紹介していきます。

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宮城県(仙台近郊)からレモン彗星を見るなら?

星空観察でゴミを残して立ち去ったり、立ち入り禁止区域に入ったり、違法駐車したり、現場で揉める人が多くなっています。必ずマナーは守りましょう。

宮城県は東側が海ですが、レモン彗星は西の空に現れます。

なので普通に海沿いに行くだけではレモン彗星を見ることができません。

しかし、例外的に牡鹿半島は西側の海を望むことができます。

ここです↓

この牡鹿半島は石巻市に属しています。

石巻市は「仙台に近いけど天の川が見える」と有名で、実際に多くの人が星空撮影をしています。

たとえば、おしか御番所公園がおすすめです。

この公園は牡鹿半島の山のような場所にある公園です。

西方向の見晴らしがよく、展望台もあります。

ただ、夜は街灯が明るいという情報もあるので天の川撮影には向かないかもしれません。

レモン彗星なら十分観測・撮影できるでしょう。

その他にも牡鹿半島には空が暗く、見晴らしのいいスポットがたくさんあります。

ぜひ調べてみてください。

また、観察には双眼鏡がおすすめです。

もちろん肉眼でもレモン彗星が見える可能性がありますが、双眼鏡を使うとより見られる確率が上がります。

しかも拡大して見られるので、彗星の尾もはっきりと見られるでしょう。

詳しいことはこの記事で書いたので読んでみてください↓

私のおすすめの双眼鏡↓

双眼鏡で太陽を直接見るのだけはやめましょう。網膜が焼かれて失明する恐れがあります。太陽が完全に沈んでから双眼鏡を出してください。

最後に

今回は宮城県・仙台近郊でレモン彗星を見れる場所を紹介しました。

仙台近郊では見晴らしの良さと空の暗さを兼ね備えた石巻市がおすすめです。

中でも牡鹿半島なら西の方角を見渡すことができ、レモン彗星を見逃す心配がありません。

石巻市は空も暗いので足を運んでみてはいかがでしょうか。

では。

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