最近はレモン彗星(C/2025 A6)が話題です。

去年は紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が肉眼で見えて大盛りあがりでしたが、今回のレモン彗星も肉眼で見えるのではないかという予測が出ています。

そこで、今回はレモン彗星を愛知県(名古屋近郊)で見るための観察ガイドを書いてみました。

ぜひ読んでみてください。

この記事を参考にして記事を書かれる場合はぜひリンクを貼っていただけると助かります。よろしくお願いしますm(*_ _)m

レモン彗星とは?

そもそもレモン彗星とはどんなものなんでしょうか?

レモン彗星とは2025年1月3日にアメリカ・アリゾナ州のマウント・レモン天文台で発見された新彗星です。

この天文台は銀河や小惑星の探査でも有名で、近年も多くの彗星を発見してきました。

彗星としての正式名称は C/2025 A6 です。

この彗星が「レモン」と名づけられたのは果物のレモンとは関係なく、発見地のレモン山が由来です。

ですが偶然にもレモンという響きが日本では親しみやすく、SNSなどでも話題になりやすい特徴的な名前になっています。

この彗星はおそらく数千年から数万年に一度しか太陽に近づかない長周期彗星とみられています。

つまり、次に地球の空で見られるのはもう二度とありません。

「一生に一度」と言われる非常に貴重な天体なんですね。

軌道解析によると2025年秋に太陽へ最接近し、その直後に地球のそばを通過します。

特に10月21日前後に地球へ最接近する予測があり、この時期に最も明るく見える可能性が高いとされています。

観測者の間では地球からの距離や太陽高度の条件が良ければ、肉眼でも確認できる4等級前後の明るさになるのではないかと期待されています。

ただし、彗星という天体は非常に気まぐれです。

明るさの予測は核のサイズや構成物質、揮発性ガスの量、太陽熱による活動の強さなどの未知の要素に大きく左右されます。

たとえば2020年に話題になったネオワイズ彗星(C/2020 F3)は当初の予想より明るくなり、肉眼でも見えるほど輝きました。

一方、同年のアトラス彗星(C/2019 Y4)は急激に崩壊して観測できなくなりました。

レモン彗星も同様に、今後の活動次第で大彗星になる可能性もあれば、ほとんど見えないまま終わる可能性もあります。

レモン彗星は10月中旬以降は夕方の西の空へと移動し、太陽に近づくにつれて尾が発達していくと予想されています。

最盛期には長く美しいダストテイル(塵の尾)が伸びる可能性もあり、写真愛好家や天文ファンの間で注目を集めています。

秋は気候的にも観測しやすい季節であり、天気さえ味方すれば愛知県内でもレモン彗星を確認できると期待されています。

まとめると、レモン彗星は2025年の最大の目玉となる可能性がある彗星です。

見晴らしがよくて空が暗い場所であれば肉眼でもその姿が見えるでしょう。

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見える時期と方角

レモン彗星は最初は未明の北東の空にいましたが、10月半ばからは日没後の西の空に姿を現すようになります。

詳しくはこの記事で解説しています↓

特に10月後半以降は観測の状況が大きく変わります。

未明ではなく、日没後の西の空にレモン彗星が姿を現すようになります。

こんな感じです↓

ただ、日によっては北西寄りに現れたり南西寄りに現れることもあるので注意しましょう。

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最大の見頃は新月の10月21日前後です。

この頃にはレモン彗星もすでに明るく、月明かりにも邪魔されないので観測にぴったりです。

ただ、レモン彗星は思った以上に地平線スレスレに現れます。

障害物の多い都市部では簡単にビルや住宅に隠れてしまいます。

なので見晴らしのいい展望台か、海沿いに行くのがベストです。

また、彗星は思った以上に暗く見えづらい可能性があります。

都市部の明かり(光害)があると彗星の淡い光がかき消され、美しい姿を観測できない可能性もありますね。

なので見晴らしがよく、空が暗い場所を選ぶのが一番です。

ここからは愛知県でレモン彗星を観測しやすいスポットを紹介していきます。

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愛知県(名古屋近郊)からレモン彗星を見るなら?

星空観察でゴミを残して立ち去ったり、立ち入り禁止区域に入ったり、違法駐車したり、現場で揉める人が多くなっています。必ずマナーは守りましょう。

田舎なら暗くて見晴らしのいい場所はたくさんありますが、都会だとそうはいきません。

特に名古屋は日本屈指の大都市圏で、暗い場所はほとんどありません。

また、周りはビルや住宅だらけで地平線まで見渡せるいい場所はなかなかありません。

名古屋市内でも海沿いの場所はいくつかありますが、都市部の明かりが邪魔で観測できない可能性があるのでやめたほうがいいでしょう。

そこで私がおすすめするのが南知多です。

南知多は愛知県の知多半島の南端で、名古屋市内からもアクセスがいいです。

こんな感じです↓

ここなら名古屋の光害に巻き込まれず、しかも海沿いで見晴らしもいいのでレモン彗星を最後まで見届けることができます。

「名古屋から遠いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、車なら1時間ほどで行けます。

こんな感じです↓

特に有名なスポットはつぶてヶ浦です。

つぶてヶ浦からは天の川も見えるという報告が多数あり、空も暗く見晴らしもいいです。

他にも南知多には多くの星空スポットがあります。

詳しくは調べてみてください。

注意として、南知多の西側を選んでください。

東側の海だとレモン彗星が見えないので避けましょう。

また、観察には双眼鏡がおすすめです。

もちろん肉眼でもレモン彗星が見える可能性がありますが、双眼鏡を使うとより見られる確率が上がります。

しかも拡大して見られるので、彗星の尾もはっきりと見られるでしょう。

詳しいことはこの記事で書いたので読んでみてください↓

私のおすすめの双眼鏡↓

双眼鏡で太陽を直接見るのだけはやめましょう。網膜が焼かれて失明する恐れがあります。太陽が完全に沈んでから双眼鏡を出してください。

最後に

今回は愛知県・名古屋近郊でレモン彗星を見れる場所を紹介しました。

名古屋周辺では見晴らしの良さと空の暗さを兼ね備えた南知多がおすすめです。

中でも南知多の西側なら西の方角を見渡すことができ、レモン彗星を見逃す心配がありません。

つぶてヶ浦なら西側の見晴らしがよく、空も暗いので足を運んでみてはいかがでしょうか。

では。

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