11月6日から9日まで野辺山遠征に行ってました。
6つの天体写真を撮ってきたので順にアップしていきます。
…と言いたいところですが、ASI294MC Pro の謎のエラーにより半分が没になりました🥺
3日も遠征に行ったのになんで…><
とか言っててもしょうがないので残りの3つを処理して載せていきます。
まずはさんかく座銀河(M33)です。
Contents
結果

Date: November 8, 2024
Location: @野辺山 (SQM 21.68)
Camera: ASI294MC Pro
Telescope: WO Redcat51 (FL 250mm, f4.9)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SV165, ASI120MM mini, ASIair
Filter: ZWO IR cut filter
Exposure: 3min x55 (165min)
Gain: 120
Temperature: -10℃
Processing: PixInsight, drizzle 2x, BXT, NXT, Topaz Photo AI upscaling 2x, Lightroom, cropping
まずは想像以上の結果になってよかったです。
Redcat51で撮ったので焦点距離250mmをアップスケールしてごまかしてます。
なんでこんなことになったのかというと、ASI294MC Pro の下半分に謎の模様が出るというエラーが発生し「銀河の写真を撮ってクロップしよう」という発想になったからです。
エラーさえなければケフェウス座周辺の星雲を撮ろうとしていたのですが没になりました。
ですがさんかく座銀河も満足いく結果になったので、これはこれでよしとします。
さんかく座銀河は銀河の中に様々な星雲が赤く光っててきれいですよね。
アンドロメダ銀河ほど巨大ではありませんが、色鮮やかなので私はさんかく座銀河のほうが好きです。
3時間未満の露光でここまで出るなんてやっぱり遠征は最高です。
横浜市の自宅のベランダから撮るのも気楽でいいですが、やっぱり遠征が一番です。
結果はどうあれ、3日連続で澄んだ夜空の下で星を撮ることができた体験は一生の思い出になりました。
撮って出し

撮って出しはこんな感じです。
焦点距離250mmのRedcat51で撮ったので小さく映ってます。
この時点では模様は見えませんが、スタックしたらこんな感じになりました。

左下から緑色の太い線が放射状に4本伸びてますね。
強調処理すればするほどこの模様が持ち上がってきて使い物になりません。
そこで、銀河を右上に配置して撮影すれば被害は最小限に抑えられますね。
他の部分はまるまる捨てることになりますが仕方ありません。
本当にこの模様なんなんでしょうか…
現れるときと現れないときがあるので、現状の解決策は撮影の直後に毎回フラットを撮影することくらいしかありません。
次からは撮影直後にフラット画像を用意しようと思います。
あと、ガイドエラーで15枚ほど捨てることになりました。
遠征のときに限って調子悪くなるのやめてほしいです🥺
さんかく座銀河のあれこれ
さんかく座銀河はさんかく座にある銀河です。
地球からおよそ286万光年の位置にいます。
アンドロメダ座のβ星のミラクを中心にアンドロメダ銀河とほぼ反対の位置にいます。
ですが小さくて淡いので、よほど条件がよくない限り肉眼で見ることはできません。
暗い空であれば望遠鏡を使えば見ることができるでしょう。
さんかく座銀河は星形成が活発に行われていて、赤く光っているHII領域を多数持っています。
その中でもNGC604はひときわ明るく、オリオン大星雲やイータカリーナ星雲よりも遥かに明るいと言われています。

NGC604はこの写真の中央で光っている赤い星雲です。
私たちから見ると小さく見えるかもしれませんが、286万光年先でこのサイズに見えているということはとてつもない大きさだということがわかると思います。
こういう銀河内の星雲を撮影してみるのも面白いかもしれません。
銀河内の星雲というと大マゼラン雲の中にあるタランチュラ星雲も有名ですが、タランチュラ星雲はNGC604よりもさらに明るいらしいです。
ですが日本から撮影することはできないので残念ですね。
まずは北半球の天体を思う存分撮っていきたいと思います。
いつか大口径の望遠鏡でNGC604を撮影してみたいです。


















