11/6から11/9まで野辺山遠征に行ってきました。
前回は野辺山で撮影したさんかく座銀河の写真を掲載しました。
今回はぎょしゃ座の勾玉星雲とおたまじゃくし星雲の写真を載せます。
結果

Date: November 9, 2024
Location: @野辺山 (SQM 21.68)
Camera: ASI294MC Pro (Gain 120, -10℃)
Telescope: WO Redcat51
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SV165, ASI120MM mini, ASIair
Filter: ZWO IR cut filter
Exposure: 3min x31 (93min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT, Lightroom
上の勾玉みたいに巻いてる赤い星雲が勾玉星雲(IC405), 下にある丸い星雲がおたまじゃくし星雲(IC410)です。
夜中からの撮影で眠かったので朝まで放置してました。
そしたらコードが絡まるトラブルがあって半分以上が没になってしまいました。
それがなければもっとあぶり出せたかもしれません…🥺
それはさておき、たった93分でここまで出るとは自分でも驚いています。
野辺山の暗い空はやっぱりすごいですね。
遠征に行った3日間のうち半分は ASI294MC Pro の謎のエラーで没になったのですが、この写真はなんとか救出できました。
半分没になるなんて悲しすぎますが仕方ありません。
ですがこの写真とさっきのさんかく座銀河の写真はお気に入りなので雑誌に出そうと思います。
初めての入選に向けてがんばりたいです。
(2025/1/18 追記)
天文ガイドの2025年2月号のビギナーの部に掲載されました。
撮って出し

撮って出しはこんな感じです。
明るい部分以外は映ってないですね。
一番明るい勾玉星雲の部分もほんのり淡くしか映ってません。
スタック後はこんな感じです。

淡い構造があらわになってますね。
ここからPixInsightで炙った結果が最初の画像です。
PixInsightはすごいですね。
Lightroomはpngで出力したあとにちょっといじる程度にしています。
今回の感想
星図アプリだとぎょしゃ座の星雲が赤く明るく光っているので簡単に映るかなと思っていましたが、思ってた以上に淡かったです。
カタログ上の等級だと勾玉星雲が9.0等級、おたまじゃくし星雲が7.5等級なので想像以上に淡いです。
ナローバンド撮影なら簡単に映るかもしれませんが、今回みたいにフィルターなしでブロードバンド撮影するのは難しい天体です。
撮って出しを見てほとんど映ってなかったので焦りましたが、画像処理をするほどに浮かび上がってきたので安心しました。
GHSは何回使ったかわかりません。
ですが、何度強調処理してもノイズに負けることなく細部が見えるようになっていたので驚きました。
横浜市の都会から撮った写真だと2回GHSをかけたあたりでぐちゃぐちゃのグラデーションが現れて終わってしまうのですが、今回はそのようなことは一度もありませんでした。
DBEも使っていません。
強調処理をした最後に一次のABEをかけて背景をならしたくらいです。
さすがは野辺山ですね。
また遠征に行って今度はオリオン座のあたりを撮りたいと思います。
野辺山で撮ったさんかく座銀河の写真はこちら↓


















