りょうけん座

りょうけん座のNGC4631(くじら銀河)とNGC4656

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りょうけん座は銀河の宝庫です。

おおぐま座に比べて知名度があまりありませんが、有名な子持ち銀河(M51)やひまわり銀河(M63)はりょうけん座の銀河です。

というわけで今日は野辺山で撮影したりょうけん座のNGC4631とNGC4656を紹介します。

NGC4631はくじら銀河、NGC4656はホッケースティック銀河とも呼ばれているみたいです。

どんな感じになったのか見てみましょう。

結果

Date: Mar 1 in 2025
Location: @野辺山 (SQM 21.68)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Vixen R200SS, MPCC Mark III (FL 800mm, f4)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: ZWO IR cut filter
Exposure: 5min x20 (100min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT, Lightroom

右上がNGC4631(くじら銀河)で左下がNGC4656です。

NGC4631の上にくっついている小さな白い矮小楕円銀河はNGC4627で、NGC4631の伴銀河 (companion galaxy) として知られています。

重力相互作用が見られることからNGC4631はArp281としてArpカタログに収載されています。

また、NGC4631はCaldwellカタログにも収載されておりCaldwell32として知られています。

拡大してみましょう。

確かにNGC4627が重力により曲げられている様子がわかります。

ところどころ見えるHII領域が綺麗ですね。

左下の青い銀河はNGC4656で、たまにホッケースティック銀河と呼ばれます。

拡大してみます。

上の方にも淡い銀河の外縁部が見えます。

NGC4631との重力相互作用により曲げられたと考えられています。

実際、NGC4631とNGC4656は両方ともおよそ3000万光年先で比較的近い距離にあり、重力で結びつけられていると考えられているそうです。

今回画像処理してみた感想としては、そこまで暗い銀河ではなく初心者にも優しそうです。

NGC4631がおよそ+9.2等級、NGC4656がおよそ+10.3等級なので比較的明るいですね。

見た目も綺麗なので一度撮ってみてはいかがでしょうか。

撮って出しはこちらです。

この時点で銀河がはっきり写っています。

明るい銀河とはいえ野辺山の夜空のおかげですね。

では。

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