11月の野辺山遠征ではさんかく座銀河とぎょしゃ座の星雲を撮ってました。
実はそれともうひとつ、ケフェウス座のIC1396も撮っていました。
象の鼻星雲が有名な、大きな散光星雲です。
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結果

Date: November 8, 2024
Location: @野辺山 (SQM 21.68)
Camera: ASI294MC Pro
Telescope: WO Redcat51 (FL 250mm, f4.9)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165, ASI120MM mini, ASIair
Filter: ZWO IR cut filter
Exposure: 3min x56 (168min)
Gain: 120
Temperature: -10℃
Processing: PixInsight, Lightroom, Cropping
月が沈む前の撮影だったので若干色被りしてますが、それでも難なく処理を進めることができました。
野辺山のポテンシャルはすごいですね。
ナローバンドで撮られることの多い領域ですが、こうしてフィルターなしで撮ると実に賑やかな星雲です。
左上の明るいオレンジ色の星はガーネットスターで、周囲の分子雲をオレンジ色に照らしています。
その他にも大きな赤い星雲を横切る黒い分子雲や、中心の青白い星々などが観察できます。
そして、中心の青い星のすぐ右に象の鼻星雲があるのがわかると思います。

これは象の鼻星雲の拡大画像です。
よくみるナローバンドの画像とは打って変わって星の色が賑やかです。
あと、象の鼻星雲の先っぽが緑色っぽいですね。
これはノイズではなく元々そういう色らしいです。
緑色の星雲はほとんど見られないので珍しいです。

派手な見た目とは裏腹にとても淡いです。
はくちょう座γ星のサドル付近の星雲はわりと簡単に写ったのですが、今回は予想以上に淡かったので長時間露光してみました。
野辺山ほどの暗さであればf5でも3分以上露光をかけるのが妥当だと思います。
星雲もそうですが、特に銀河は長時間露光しないと全然映らないですね。
もう冬になりケフェウス座の季節は終わってしまいました。
来年は洞窟星雲などを撮りたいと思います。
再処理してみた (2025/6/10)

こっちのほうが透明感がありますね。
では。