明け方にはすでにしし座やおとめ座が上がってきています。
もう春の銀河の訪れが近づいていますね。
今回はろくぶんぎ座の銀河、NGC3166とNGC3169を横浜の自宅のベランダから撮影してみました。
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結果

Date: Dec 12, 2024
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Takahashi FC-76DCU + 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV 165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 3min x63 (189min)
Processing: PixInsight, drizzle 2x, NXT
FWHM: 3.6698
左上にふたつ大きな銀河がありますね。
左がNGC3169で右がNGC3166です。
ともに地球からの距離はおよそ7000万光年。
両者の距離は見かけだけでなく物理的にも近く、NGC3169とNGC3166は相互作用銀河です。
ごく淡いですが潮汐尾も観測されています。
また、銀河のディスクも歪んでいて相互作用の特徴が見られます。
今回は空の暗さ、鏡筒の口径、露光時間すべてで限りある条件での撮影でしたが、見た目が気に入ったのでいつか暗い場所で大口径反射望遠鏡でじっくり露光してみたいです。
さらに露光をかければ出てきそうな雰囲気ですが、口径76mmではさすがに分解能が心もとないのでここらへんでやめておきます。
R200SSが故障中なので直ったらリベンジしましょう。
アノテーション画像

NGC3166とNGC3169以外にもNGC天体が2つありますね。
NGC3156とNGC3165です。
このふたつの銀河も約7000万光年の距離に位置しており、NGC3166やNGC3169と重力相互作用をしていると考えられています。
これらの銀河を合わせてNGC3166/3169銀河群と呼ぶ場合もあるみたいです。
PGC天体は思ったよりも少ないですね。
ろくぶんぎ座はしし座やおとめ座のように特別銀河が多い領域ではないので少し寂しいです。
撮って出し

3分露光の撮って出しです。
NGC3166やNGC3169の最も明るいコアの部分はかろうじて写っていますが、それらを取り巻くディスクやハロはまったく写っていませんね。
光害地では3分露光してもこんなものです。
春に野辺山に遠征して銀河を撮りたいですがR200SSの調子が悪いです。
まだまだ課題は山積みですが気長にやっていこうと思います。
では。


















