冬になりオリオン座の東にいっかくじゅう座も昇るようになってきましたね。
いっかくじゅう座だとばら星雲やかもめ星雲が有名ですが、多くの散開星団がある場所でもあります。
いっかくじゅう座自体は知名度もなく4等星ほどの星で構成されていて暗いのですが、天体写真界隈では有名です。
面白い星雲や星団が多くあります。
今回はM50とvdB87を光害地から撮影した写真を紹介します。
結果

Date: Dec 12, 2024
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Takahashi FC-76DCU + 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165, ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 3min x21 (63min)
Processing: pixInsight, NXT
FWHM: 3.5628
星団のキラキラを表現するためあえて星のハロを強調しました。
BXTも使っていません。
左上の星の集まりがM50で、右下の反射星雲がvdB87とBFS64です。
M50は英語圏では “Heart-Shaped Cluster” と呼ばれているそうです。
どこがハート型なのかよくわかりませんが…
右下の星雲は青い部分がvdB87と呼ばれていて、大きな塊全体はBFS64と呼ばれています。
BFSは Brand, Fich and Stark の略だそうで、BFS星雲の一覧はここに載っています。
私も初めて知りましたがほとんど知られていないみたいです。
HII領域が多いのでナローバンド撮影で写るかもしれませんね。
今回のBFS64は YSO(Young Stellar Object) との記載がありました。
若い星が多く生まれている領域かもしれません。
大きさが4分角なので私の機材では心許ないですが、BFS64だけ拡大して撮影してみるのも面白いと思います。
さらに、この写真では途切れていますがvdB87の周りに分子雲があるらしいです。
珍しい領域なのでいつか写真に撮ってみたいと思います。

これが3分露光の撮って出しです。
すでにBFS64が見え始めていますが、この時点ではまだはっきりしていません。
星団のほうも完成画像と比べると星が小さいです。
星団目当てなら露光は30分くらいでいいと思うのですが、今回はvdB87とBFS64のために少し露光をかけました。
結果的に珍しい天体が写って満足です。
では。



















