北天で最も知名度がない星座といえばこうま座ではないでしょうか。
こうま座にはほとんどなんの天体もなく、アマチュア天文家から相手にされていません。
ですが探せば何かしらの天体がある場合があり、今回はIC1364とIC1365を見つけました。
どんな感じに写ったのでしょうか?
結果

Date: Jun 19 in 2025
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, 0°C)
Telescope: Vixen R200SS, Extender 1.87x (FL 1500mm, f7.5)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 5min x10 (50min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
非常に地味ですが、目を凝らすとたくさんの銀河が写っています。
アノテーションしてみましょう。

右上の端っこにいるのがIC1364で真ん中にいるのがIC1365です。
ただ、アノテーションがおかしいのかなにもないところがIC1365と表示されてしまっています。
PGC66381とIC1365は同じ銀河を表すらしいので、右の目立つ銀河がIC1365でしょう。
IC1364とIC1365以外にも多数の銀河がいますね。
なにかの銀河団か銀河群かもしれません。
ただ、こうま座にはAbellカタログに収載されている銀河団がないらしくAbell銀河団ではなさそうです。
謎の銀河集団ですね。笑
詳しい情報などあればコメント欄でぜひ教えて下さい。
今回はベランダのひさしのせいでたったの50分しか露光できませんでしたが、なんとか気合で画像処理して見れるレベルにしました。
NXT(NoiseXTerminator)が大活躍してくれました。
みなさんもぜひ使ってみてください。
では。