梅雨前の快晴予報が出ていたので、6/4-6の2泊3日で急遽野辺山に遠征してきました。
月が出ていたものの「なんとかなるでしょ」という感じで行きました。
6月は夜が短く、2日目は半分曇ってしまったので思うようには行きませんでしたが、様々な銀河を撮ることができて楽しかったです。
というわけで今日は野辺山で撮ったNGC7331とステファンの五つ子(HCG92銀河群)を紹介します。
結果
Date: Jun 5 in 2025
Location: @野辺山 (SQM 21.68)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10°C)
Telescope: Vixen R200SS, MPCC Mark III (FL 800mm, f4)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance Filter
Exposure: 3min x37 (111min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
6月は日が昇るのが早く、1時くらいから3時くらいまでの時間しか撮影できませんでした。
月が沈む前にも色々撮っていたので L-Quad Enhance フィルターをつけています。
やっぱり月が沈んだ後の空のほうが何倍も暗いですね…
次からは新月前後に行くか、最低でも半月までの時期にしたいです。
ただ、今までずっと撮りたいと思っていたステファンの五つ子が撮れたのはよかったです。
拡大して見てみましょう。

結構ちゃんと写ってますね。
2月の遠征ではシーイングが悪くて銀河の細部が潰れてしまったものもありますが、今回は気流が安定していてよかったです。
ただ、うちのR200SSは主鏡の裏面がバキバキに割れていてあまり精度がよくないみたいです。
いずれは新しい鏡筒に乗り換えることになるかもしれません。
今回はたくさん写真を撮れて楽しかったので大満足です。
アノテーションをしてみましょう。

NGC7317, NGC7318, NGC7319, NGC7320, NGC7331, NGC7333, NGC7335, NGC7336, NGC7337, NGC7338, NGC7340, NGC7343 が写っています。

これはステファンの五つ子です。
銀河がたくさん集まっている様子がわかりますね。
NGC7331のほうも見てみましょう。

こっちにも銀河がたくさん集まっています。
この銀河の集団は “Deer Lick group” (アメリカの地名 Deer Lick Gap にちなんで) と呼ばれることもあるみたいですが、アマチュア天文家での間での非公式な愛称みたいです。
実際にはこれらの銀河は物理的に重力で結びついている銀河群ではなく、見かけ上近くに見えるだけみたいです。
一方、ステファンの五つ子(HCG92銀河群)は重力相互作用をしている銀河群です。
重力相互作用で銀河から潮汐尾が伸びている様子もわかりますね。
なにはともあれ、NGC7331とステファンの五つ子は前からずっと撮りたいと思っていたので今回撮ることができてよかったです。
次野辺山に行くときには新月前後に行きます笑
では。