やまねこ座にある球状星団、NGC2419は天の川銀河の中にある球状星団の中で最も遠いものとして知られています。
都会からの撮影で姿を捉えられるのか気になったので撮影してみました。
結果はどうなったのでしょうか?
結果

Date: Jan 17 in 2025
Location: @横浜市内の自宅ベランダ (SQM 18.60)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: Takahashi FC-76DCU + 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 5min x26 (130min)
Processing: PixInsight, drizzle 2x, NXT
FWHM: 5.1355
どこに球状星団がいるかわかりますか?
中央右下に丸っこいもやもやがいますね。
それがNGC2419です。
見かけの大きさは4.6’ほどしかないのでかに星雲より小さいです。
ですが地球からの距離はおよそ27.5万光年ほどで、大マゼラン雲よりもさらに遠いです。
銀河並みの遠さなので “Intergalactic Wanderer” (銀河間の放浪者) という愛称までついています。
現在では天の川銀河の重力にひかれて楕円軌道をおよそ30億年かけて回っていることがわかっています。
質量は太陽の約90万倍で、最も重い球状星団のひとつです。
すごいですね。
また、左上に小さな銀河が写ってます。
NGC2424です。
よければ探してみてください。
撮って出しはこちらです。

すでにNGC2419とNGC2424が写ってますね。
都会からでも案外球状星団は写ります。
では。