リモート天体写真サービス Telescope Live で遊んでいます。
リモートのいいところは南天の天体も撮れるところです。
とびうお座というとほとんど馴染みがないかもしれませんが、今日はとびうお座の銀河NGC2442/NGC2443を紹介します。
結果

Location: El Sauce Observatory, Chile
Camera: FLI ProLine PL9000
Telescope: Planewave CDK24 (FL 3974mm, f6.5)
Exposure: L 600s x10, R 600s x10, G 600s x10, B 600s x10 (Total 400min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
この銀河は南西部分がNGC2442, 北東部分がNGC2443と分割されてしまっています。
謎です。
周囲にもやもやが漂っています。
最初は色被りかと思って GradientCorrection で落としてしまったのですが、他の人の作品も見るとどうやら淡いガスがあるみたいです。
天の南極のほうにもIFN (Integrated Flux Nebula) があるという噂なのでそれなのかもしれません。
この銀河は赤緯が-69°なので、日本からでは絶対に見ることができません。
南半球の特権といったところでしょう。
肉を吊っておくフックに形が似ていることから “Meethook Galaxy” とか、コブラに似ているという理由で “Cobra Galaxy” と呼ばれています。
上下反転するとコブラに見えてきますね。

地球からの距離は5000万光年ほどなので割と近いほうです。
どうしてこんな形になったのかは諸説ありますが、過去に銀河と相互作用した名残だという説が有力です。
またNGC2442/NGC2443はスターバースト銀河で、いくつものHII領域が見えます。
多くのスターバースト銀河は重力相互作用を受けていることから、やはりこれも過去に重力相互作用を受けたという説が有力です。
また、周囲に星間雲が漂っているのでその影響もあるかもしれません。
いずれダークマターの解明に役に立つかもしれませんね。面白いです。
NGC2442/NGC2443の北にある楕円銀河はNGC2434です。
それ以外はPGC銀河ですが、どれもなかなか個性的な見た目をしていて面白いです。
南天の銀河も魅力があります。
普段の撮影の合間にリモート撮影をしていければと思います。
では。


















