ポータブル電源の中でも人気が高い EcoFlow DELTA (エコフロー デルタ) シリーズ。
2025年9月には新たに
- DELTA 3 Max (デルタ 3 マックス)
- DELTA 3 Max Plus (デルタ 3 マックス プラス)
のふたつが登場し、注目を集めています。
どちらも2048Whの大容量バッテリーを搭載していますが、実際には出力・ソーラー入力・拡張性などに大きな違いがあります。
「どっちを選べばいいかわからない…」
「何が違うの?」
「新商品で気になっているんだけどよくわからない」
そんな人のために、今回はEcoFlowを1年以上愛用している私が2つのモデルの違いを解説します。
最新情報を盛り込んでいるのでぜひ最後まで読んでみてください。
公式サイトはこちら↓
2つのスペック比較表
まずはスペックの比較からいきましょう。
EcoFlow公式サイトを参考にしました。
スクロールできる表です↓
| 項目 | DELTA 3 Max | DELTA 3 Max Plus |
|---|---|---|
| 容量 | 2048Wh | 2048Wh |
| 蓄電池の種類 | LFP | LFP |
| 容量拡張 | 不可 | 最大10240Whまで |
| 定格出力 | 2200W | 3000W |
| X-Boost出力 | 2700W | 3800W |
| USB-C出力ポート | USB-C ×2 (合計30W), USB-C ×1 (100W) | USB-C ×2 (合計45W), USB-C ×1 (140W) |
| USB-A出力ポート | USB-A ×1 (18W) | USB-A ×1 (18W) |
| AC出力ポート | AC ×4 (分割制御不可) | AC1 ×2, AC2 ×2 (分割制御可能) |
| DC出力ポート | シガーソケット ×1 | シガーソケット ×1, アンダーソンポート ×1 |
| 入力ポート | AC入力 ×1, ソーラー入力 ×1 (500W) | AC入力 ×1, ソーラー入力 ×2 (合計1000W) |
| ACでの充電速度 | 約108分でフル充電 (1500W) | 約108分でフル充電 (1500W) |
| 走行充電での充電速度 | 約4.4時間でフル充電 (500W) | 約2.6時間でフル充電 (800W) |
| ソーラーでの充電速度 | 約5.1時間でフル充電 (500W) | 約2.5時間でフル充電 (1000W) |
| バッテリー寿命 | 10年間 | 10年間 |
| 自動電源切替 | <10ms | <10ms |
| 静音性能 | 不明 | <25dB |
| 重量 | 約20.3kg | 約22.1kg |
| サイズ | 49.4 × 24.2 × 30.5 cm | 49.4 × 24.2 × 30.5 cm |
| 通常価格 | ¥209,980 | ¥249,800 |
| セール価格(2025/9) | ¥115,490 | ¥149,990 |
| 特徴 | 安いが出力が弱く容量拡張もできない | 高いが出力が強く容量拡張もできる。充電も速い |
| 公式サイト | こちら | こちら |
特に大きな違いとなってくるのが
- 容量拡張できるかどうか
- 出力の強さ
- 充電の速さ
の3つですね。
この差に3万円を払う価値があるかどうか、という基準で選ぶのがいいと思います。
重さは1.8kgしか違わないのでほぼ誤差の範囲でしょう。
前のモデルよりも軽くなっています。
あと、アンダーソンポートを使いたい人は DELTA 3 Max Plus を選ぶのがいいでしょう。
なので
- 安いほうがいい人
- 2200Wで十分な人
- 容量拡張する予定がない人
- AC充電が中心で走行充電やソーラーでの充電速度を気にしない人
- アンダーソン端子を使わない人
には DELTA 3 Max をおすすめします。
一方、
- 3000W (X-Boostで3800W) がほしい人
- 容量拡張する予定がある人
- 走行充電やソーラーでの充電が中心の人
- アンダーソン端子を使う人
には DELTA 3 Max Plus をおすすめします。
ここからはより詳しく両者の違いを見ていきましょう。
*画像はEcoFlow公式サイトからお借りしました
EcoFlow DELTA 3 Max について

EcoFlow DELTA 3 Max は2025年9月に登場した最新世代のDELTAシリーズのひとつであり、価格を抑えながらも2,048Whという大容量を確保したモデルです。
シリーズの中ではコストパフォーマンス重視の位置づけにあり、初めて本格的なポータブル電源を導入したい人や非常用電源として1台備えておきたい家庭に向いています。
定格出力は2200Wと十分な数値ですが、上位機種のDELTA 3 Max Plusが3000W対応であることを考えるとやや余裕の少なさを感じる部分でもあります。
特に電子レンジやドライヤー、電気ケトルなど消費電力の大きな家電を同時に動かす場合には出力制限が気になるシーンが出てくるでしょう。
とはいえ、「2200Wもあれば十分」と感じる人が多いのは事実です。
また、DELTA 3 Max は拡張バッテリーに対応していない点も大きな特徴です。
内蔵の2048Whという容量は1泊2日程度のキャンプや短時間の停電には十分対応できますが、数日間の災害対策や長期の車中泊となると容量不足を感じる可能性があります。
容量を増やしたい場合は本体を複数台用意するか、上位機種の DELTA 3 Max Plus を選択する必要があるでしょう。
この「拡張できない」という仕様はシンプルさと価格の安さに直結しているため、逆に言えば「必要な容量を最初から決めている人」にとっては余計な追加投資をせずに済むというメリットでもあります。
充電面ではACからの高速充電には対応しているものの、車載のシガーソケットから行う走行充電やソーラーパネルからの発電入力についてはやや物足りなさが残ります。
DELTA 3 Max Plus と比べると走行充電は1.8時間遅く、ソーラー充電は2倍時間がかかります。
これは同じシリーズの DELTA 3 Max Plus が1000Wまでのソーラー入力に対応していることと比べても明確な差です。
車での長時間移動中に充電する走行充電については、公式サイトでは500Wで紹介されていましたが 800W Alternator Charger も対応するはずです。
ここはまだ情報が少ないのでよくわかりません。
一方で重量は約20.3kgと比較的軽量で持ち運びしやすい点は評価できます。
さらに価格面でも20万円ちょっと(セール時は11万円ちょっと)と、同じ容量帯の他のモデルと比べても手に取りやすい設定で入門用ポータブル電源として非常に魅力的です。
まとめると、DELTA 3 Maxは
- とにかく費用を抑えて大容量のポータブル電源が欲しい人
- 短期利用や停電対策を主目的とする人
- AC充電が中心の人
にとってベストな選択肢といえます。
一方で
- 高出力の家電を同時に動かしたい
- 長期の停電に備えて容量を拡張したい
- ソーラーや走行充電で素早く充電したい
といったニーズがある人には上位の DELTA 3 Max Plus の方が安心できるでしょう。
詳しくは公式サイトを見てみてください↓
もしくはECサイトでも買えます↓
EcoFlow DELTA 3 Max Plus について

EcoFlow DELTA 3 Max Plus は DELTA 3 Max の上位版として登場した最新モデルであり、「高出力」「容量拡張」「高速充電」という3つの強みを兼ね備えたフラッグシップ的な存在です。
価格は約25万円(セール時で15万円)と決して安くはありませんが、その分ポータブル電源に求められる多くの機能を網羅しています。
長期運用や災害時でも大活躍してくれるでしょう。
まず大きな違いは定格出力です。
DELTA 3 Max が2200Wであるのに対し、DELTA 3 Max Plus は3000Wに対応していて消費電力の大きな家電製品を同時に複数運転することが可能です。
例えば電子レンジとドライヤー、あるいはIHコンロとエアコンのように、従来のポータブル電源では難しかった同時利用も現実的になります。
X-Boost機能を使えば3800Wまで余裕が生まれるため、家庭の停電対策としても頼もしい選択肢となるでしょう。
次に容量拡張の柔軟性も注目ポイントです。
標準の内蔵バッテリーは2048WhとMaxと同じですが、専用のエクストラバッテリーを追加することで最大10240Whまで拡張可能です。
これにより数日間にわたる停電や、長期の車中泊・キャンプといったシーンでも安心して利用できます。
単体運用ではどうしても限界がある「持続時間」の問題を容量拡張によって解消できるのは大きなメリットです。
さらに充電速度においても DELTA 3 Max より優れています。
AC入力は DELTA 3 Max と変わりませんが、ソーラー入力は500W×2ポートの合計1000Wまで可能です。
日中の太陽光を最大限活かして充電できるため、アウトドアや災害時でも効率よく電力を確保できます。
また、車のシガーソケットを用いた走行充電においても約2.6時間でフル充電できます。
長距離移動中に容量を回復できる点は車中泊ユーザーにとって大きな安心材料となりますね。
ポート構成も拡張されていて、AC出力4口を2分割制御できます。
「片方だけOFFにしたい」という場合にアプリからサクッと切り替えられるのは強みです。
USB-Cは最大140W出力対応なので、ノートPCやカメラ機材も余裕で充電できます。
さらにアンダーソン端子も搭載されていて、一般的な家庭用電源としてだけでなく車載システムと組み合わせた本格的な電力運用にも対応します。
重量は約22kgと DELTA 3 Max より少し重くなりますが、その分搭載されている機能と拡張性を考えれば十分に納得できる仕様です。
また、公式サイトでは25dB以下の静音性能を持つと紹介されていました。
これは今までのポータブル電源の中でも極めて優れた値です。
夜中でもまったく心配することなく使うことができますね。
総合すると、EcoFlow DELTA 3 Max Plus は「価格は高いが万能」という一言に尽きます。
大容量を求める人、複数家電を同時に動かしたい人、ソーラーパネルを活用して自給自足的に電力を確保したい人にとっては非常に魅力的なモデルです。
短期利用やコスト重視であれば DELTA 3 Max で十分ですが、長期的に安心して使える1台を求めるなら DELTA 3 Max Plus を選んで後悔することはないでしょう。
こんな人におすすめ↓
詳しくは公式サイトを見てみてください。
もしくはECサイトでも買えます↓
最後に
今回はEcoFlowの新発売の2機種、DELTA 3 Max と DELTA 3 Max Plus の比較をしてみました。
大きな違いは
- 出力の大きさ
- ソーラー充電の速さ
- 容量拡張できるかどうか
の3つです。
定格出力2200Wで十分な人、容量拡張をしない人、AC入力が中心の人は DELTA 3 Max でいいでしょう。
反対に出力が高いほうがいい人、容量拡張する予定がある人、ソーラー充電をする人は DELTA 3 Max Plus を選ぶといいですね。
EcoFlowのポータブル電源は品質がよく、5年の保証期間もあるので安心ですよ。
詳しくは公式サイトを見てみてください↓


















