すっかりオリオン座の季節になりましたね。
ですが月がオリオン座方向にいたせいで撮れませんでした。
そこで今日は季節外れのケフェウス座のバラのつぼみ星雲(NGC7129 または vdB146)を紹介します。
結果

Date: Dec 19, 2024
Location: @横浜市 (SQM 18.60)
Camera: ASI533MC Pro
Telescope: Takahashi FC-76DCU + 1.04x flattener (FL 592mm, f7.8)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: SVBony SV 165 (FL 120mm, f4), ASI120MM mini, ASIair Plus
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 3min x38 (114min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT
FWHM: 3.3827
この日は風が強く、突風のせいで半分以上のコマがガイドエラーで吹き飛びました。
Windyで見たら Wind gusts が 9m/s くらいになってたのでかなりひどかったです。
どんどん北風がひどくなっていき南側のベランダに移そうか迷いましたがめんどくさくなったのでそのままにしました笑
加えて、近くで営業してる健康ランドが23時くらいまでやってて結構色かぶりが酷いです。
23時を過ぎたら一気に光害が大人しくなるんですが都会なので仕方ありません。
そしてこの日は満月の4日後で月も太かったです。
そんな最悪な条件でしたが、分子雲のシルエットが見えるか見えないかくらいには炙り出せました。
右上の青い星雲がNGC7129, 左下の黄色い散開星団がNGC7142です。
明るい青い反射星雲の部分(vdB146)は撮って出しでも写っていたので大丈夫でしたが、周りの暗い分子雲はさらなる露光が必要そうですね。
f7.8でこのくらい出せたので、f4クラスの大口径反射望遠鏡であれば5時間くらいあれば都会からでも分子雲は十分写りそうです。
バラのつぼみ星雲はアゲハチョウ星雲ほど淡くはなさそうです。
アゲハチョウ星雲(NGC2170)は規格外の淡さでした。
撮って出しで何も写っていないしスタックしても色が薄いしでとても苦労しました。
それに比べれば今回のNGC7129はまだマシかなといった感じです。
次は分子雲をちゃんと出せるように来年の秋にリベンジしたいですね。

アノテーション画像です。
NGC7129の周りに多数の星雲が広がっていることが分かります。
LDNは暗黒星雲のカタログなので黒い分子雲も広がっているはずです。
完全な露光不足で分子雲をあぶり出すことはできませんでしたが。

3分露光の撮って出しです。
よく見ると星が流れてますね。
ずっと風が強かったので一番マシなコマでもこんな感じでした。
ですがなんとか形にできてよかったです。
では。