冬になり、日が沈んだ頃にはケフェウス座が南中しています。
この季節は北側のベランダから天体を撮るには好都合です。
今回はカシオペヤ座とケフェウス座にまたがるM52とシャボン玉星雲とクワガタ星雲です。
結果

Date: Dec 9, 2024
Location: @横浜市 (SQM 18.60)
Camera: ASI533MC Pro (Gain 100, -10℃)
Telescope: WO Redcat51 (FL 250mm, f4.9)
Mount: Kenko SEII-J
Guiding: None
Filter: Optolong L-Quad Enhance
Exposure: 1min x142 (142min)
Processing: PixInsight, BXT, NXT, SXT, Affinity Photo 2
今回は処理にSXTを使ってみました。
いつもGHSで強調すると星像が崩壊してゴツゴツになっていました。
今回はそれを避けられたと思います。
光害地なのでディテールは全然出ていませんが、右上に分子雲らしきものが見えています。
調べたら本当に分子雲が広がっているみたいです。
さらに露光をかけたら淡いガスも描写できそうでいい感じですね。
横浜からでも2時間弱でここまで写ると考えたら十分でしょう。
ネットでL-Ultimateを使った作例も見ましたが、さらに淡いHαのガスが描写されていました。
Hαで撮って重ねるのも面白そうですね。

中央の青い線を境に左側がカシオペヤ座、右がケフェウス座です。
左上の小さな散開星団(星の集まり)がM52です。
シャボン玉星雲(NGC7635)は左側の真ん中にいます。
この写真ではわかりませんが、拡大して撮影するとシャボン玉のような球体が見えます。
ここだけ拡大して撮っている人もいたりして面白い領域です。
そして写真の下側の星座の境界線にまたがる赤い星雲がクワガタ星雲です。
クワガタの角のような形をしているのでクワガタ星雲と呼ばれています。
この写真では途切れてしまっていますが、実際はさらに大きく見ごたえのある星雲です。
ですがかなり淡く、写真に写すのも一苦労です。
今回は強調してなんとか持ち上げましたが、撮って出しの時点では影も形もありませんでした。
L-Ultimateで撮って重ねるのがおすすめです。
私はL-Ultimateを持ってないので今回はブロードバンドで済ませてしまいましたが…笑
GHSでRedチャンネルだけ強調してPixelMathでブレンドしたら割と簡単に出てきました。
写真上側のケフェウス座側にはNGC7538もいますね。
周りには分子雲が広がっていて面白そうな領域です。
暗い場所でこの辺りだけ拡大して撮るのも楽しそうですね。
都会から撮影していると写る天体と写らない天体の境目がわかってきて楽しいです。

1分露光の撮って出しです。
M52やNGC天体はかろうじて姿がわかりますが、クワガタ星雲は全くわかりません。
この状況から本当に写るのか心配でしたがなんとか写ったのでよかったです。
機会があったら撮り増ししたいと思います。
では。


















