月食

皆既月食は次はいつ?何年に一度?日本で見れる皆既月食を2039年までまとめてみた

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月が地球の影にすっぽり入ると、太陽の光が遮られて月が赤く光ります。

これが皆既月食です。

こんな感じです↓

ですが月全体が赤く染まる「皆既月食」と、一部分だけが欠ける「部分月食」があります。

月全体が赤く染まる皆既月食は特にレアで、数年に一度しか見られません。

というわけで、今回は日本で見られる皆既月食がいつ起こるのかを調べてまとめてみました。

月食とは?

月食とは、地球と太陽と月がちょうど一直線に並んだときに見られる現象です。

そのときに月が地球の影の中に入ると月食が見られます。

このとき月は地球の影を通過することになり、その影響で月の見え方が変わります。

月が地球の影に完全に入る場合を皆既月食、一部だけ入る場合を部分月食と呼びます。

皆既月食の場合は月全体が赤く染まりますが、部分月食の場合は月の一部分が欠けるだけです。

なので皆既月食のほうが見応えがありますね。

月食の種類

月食はいくつかの種類に分かれます。

それぞれの月食には月の見え方や発生する条件が違うので紹介します:

  1. 皆既月食
    皆既月食は月全体が地球の影に完全に入る現象です。月が地球の影に完全に覆われると太陽の光はほとんど遮断され、月が暗くなり赤くなります。月が赤くなる理由は、地球の大気を通過した太陽光が赤く散乱され、その赤い光が月に届くためです。この赤い色は「ブラッドムーン」とも呼ばれ、皆既月食の最も美しい瞬間として知られています。皆既月食は珍しく数年に一度しか観察できないため、その瞬間を捉えようと多くの天文ファンが期待します。
  2. 部分月食
    部分月食は月が地球の影の一部に入る現象です。月の一部分が地球の影に隠れて暗く見えますが、月全体が暗くなるわけではありません。また、太陽の光が直接届く部分があるので月は赤くなりません。部分月食は月食の中で比較的頻繁に見られる現象です。月の一部分が徐々に地球の影に入る様子を観察できるので、天体観測者にとっては興味深い現象です。
  3. 半影月食
    半影月食は月が地球の半影に入る現象です。半影とは、地球が太陽の光を一部だけ遮る部分のことを指します。この月食では月の一部がほんのりと暗くなる程度で、肉眼ではあまり変化を感じることができません。半影月食は月が完全に影の中に入るわけではないため、観察者によってはほとんど気づかないこともあります。しかし、天文ファンにとってはこのような現象でも月の動きが観察できる貴重な機会となります。

月食の発生メカニズム

月食は月・地球・太陽が直線上に並ぶことによって発生します。

地球が太陽と月の間に入り、月が地球の影を通過するので月の見え方が変化するんですね。

月食が発生するためには、月が地球の影の中に完全に入る必要があります。

月は毎月、地球の影を通過するわけではありません。

これは月の軌道が地球の軌道に対して傾いているためです。

なので、月が地球の影を通過するのは月と地球と太陽が非常に特別な位置関係にあるときだけになります。

月食が発生する際、月は地球の影を順番に通過します。

まず月は地球の半影に入り、そのあと地球の本影に完全に入ることで皆既月食が起こります。

月が影に入ると月の明るさが徐々に変化し、最終的に赤い輝きが現れるのです。

部分日食では月の赤い輝きは見られません。

日食とはどう違うの?

月食に似た現象として日食がありますが、月食とは位置関係が違います。

月食のとき、太陽 → 地球 → 月 の順番で並んでいます。

一方、日食のときは 太陽 → 月 → 地球 の順番で並びます。

月食は地球の影が月を隠すことで起きますが、日食は月が太陽を隠すときに起きます。

地球・太陽・月が一直線に並ぶのはどちらも同じですが、その順番が違うのです。

詳しくは以下の記事でも書いてます↓

2039年までの皆既月食カレンダー

というわけで、ここからは日本で見れる皆既月食をいくつかまとめてみました。

2039年までの皆既月食をまとめています。

The Sky Live やプラネタリウムアプリ Sky Guide を参考にしました。

2025年9月8日(日本から見える)

2025年9月8日、日本全国で皆既月食が見られます。

2:30に月全体が赤色に輝く皆既食が始まり、3:12に食の最大を迎えます。

そして3:53に皆既食が終わります。

方角は南西で、みずがめ座の方向に現れます。

月曜日の午前3時なので、仕事や学校がある人はきついかもしれません。

ですが、皆既月食は珍しいので見る価値ありです。

3時にタイマーをセットして起きて、少しだけ見てまた寝るのもいいですね。

詳しい情報は以下にまとめました↓

東京で見る場合はこちら↓

大阪で見る場合はこちら↓

2026年3月3日(日本から見える)

次にやってくるのが2026年3月3日の皆既月食です。

これも全国で見ることができます。

皆既食の始まりが20:05で、食の最大が20:34です。

そして皆既食の終わりが21:03です。

これは夜の早い時間なので見やすいですね。

方角は東で、しし座の方向に現れます。

2025年9月8日の皆既月食を見逃した方はこれを狙いましょう。

詳しい情報は以下にまとめました↓

2029年1月1日(日本から見える)

その次にやってくるのが2029年1月1日の皆既月食です。

お正月に皆既月食が見られるなんて最高ですね!

話題になること間違いなしです。

これも全国で見ることができます。

皆既食の始まりは1:16で、食の最大は1:51です。

そして皆既食の終わりは2:27です。

お正月はみんな夜ふかししているので皆既月食を見れるでしょう。

方角は南西で、ふたご座の方向に現れます。

2029年6月26日(日本から見えない)

この次にやってくる皆既月食が2029年6月26日ですが、日本からは見えません。

代わりに北アメリカ大陸の東側や南アメリカ全土、アフリカ大陸の西側などで見ることができます。

見たい人は海外まで航空券を取って行く必要がありますね。

いろいろな会社がありますが、ExpediaやTrip.comあたりが有名かなと思います。

2029年12月21日(日本からほとんど見えない)

さらに次にやってくる皆既月食が2029年12月21日です。

2029年は皆既月食フィーバーですね。

ただ、日本からは皆既月食は見られません。

国立天文台ホームページには「日本から見える」と書いてありましたが、実際にはほとんど見えません。

月が欠けたまま地平線に沈む月入帯食という現象は見られますが、日本からは赤く輝く月を見ることはできません。

見られるのは主にヨーロッパ、アフリカ大陸、中東です。

ヨーロッパに行くならやはり航空券を取っていくのがいいと思います。

もしかしたら旅行会社で「皆既月食ツアー」をやっているところがあるかもしれません。

Expedia, Trip.com, Klook あたりがいいじゃないかなと思います。

2032年4月25-26日(日本から見える)

その次にやってくる皆既月食が2032年4月25日から26日にかけてです。

これは日本から見ることができます。

皆既食の始まりは25日の23:40, 食の最大は26日の0:14です。

皆既食の終わりは26日の0:46です。

方向は南で、おとめ座の方向に現れます。

2032年10月19日(日本から見える)

次に皆既月食がやってくるのは2032年10月19日です。

これも日本から見ることができます。

ただ、西のほうに沈みかけの皆既月食を眺める感じになりますね。

皆既食の始まりは3:40, 食の最大は4:03です。

皆既食の終わりは4:27になる予想です。

方角は西で、うお座の方向に現れます。

2033年4月15日(日本から見える)

その次に皆既月食がやってくるのが2033年4月15日です。

これは日本からぎりぎり見ることができます。

皆既食の始まりが3:49, 食の最大が4:13です。

皆既食の終わりは4:38です。

東京からでも西の地平線のぎりぎりに皆既月食を見ることができます。

ただ、沖縄に行くとさらに見やすいでしょう。

方角は西で、おとめ座の方向に現れます。

2033年10月8日(日本から見える)

その次にやってくる皆既月食は2033年10月8日だとされています。

これも日本から見ることができます。

皆既食の始まりが19:16で食の最大が19:56です。

そして皆既食の終わりが20:35です。

方角は東で、うお座の方向に現れます。

2036年2月12日(日本から見えない)

次の皆既月食は2036年2月12日です。

ただ、この皆既月食は日本から見ることができません。

代わりにヨーロッパ、アフリカ大陸、中東などで見ることができます。

これもヨーロッパに行くのがおすすめです。

ヨーロッパであればどこでも大丈夫なので好きな国に行きましょう。

ですが、私の一押しは晴天率が高いスペインです。

スペインの夜空は綺麗らしいので海外旅行で行ってみてください。

星空の写真を撮れるツアーもたくさんあるみたいですね。

カメラがあれば持っていくといいでしょう。

星景写真の撮り方はこちら↓

2036年8月7日(日本から見えない)

次の皆既月食は2036年8月7日ですが、この皆既月食も日本から見ることができません。

北アメリカ大陸の東側や南アメリカ大陸、西ヨーロッパやアフリカ大陸の西側で見ることができます。

このときの見られる範囲は大西洋が中心です。

大西洋に浮かぶスペインのカナリア諸島がおすすめです。

カナリア諸島にはいくつもの天文台が建っているほど星空が綺麗らしいです。

「北半球はカナリア諸島、南半球はチリ」と言われるほどですね。

私もいつか行ってみたいですが、行くならまずは南半球に行ってみたいです。

お金を貯めないと…笑

南半球の星空解説はこちら↓

2037年1月31日(日本から見える)

その次の皆既月食は2037年1月31日です。

これは日本から見ることができます。

皆既食の始まりは22:28で、食の最大は23:00になる予想です。

皆既食の終わりは23:32になるでしょう。

方角は南東で、かに座の方向に現れます。

次の皆既月食はいつ?

この記事を書いているのは2025年8月です。

なので、次の皆既月食は2025年9月8日になります。

そしてその次に日本から見られる皆既月食は2026年3月3日になります。

現時点での最新情報はこの記事にまとめています。

ぜひチェックしてみてください。

最後に

この記事では、2025年から2039年までの皆既月食の日程を紹介しました。

まとめると、日本で見られる直近の皆既月食は

  1. 2025/9/8
  2. 2026/3/3
  3. 2029/1/1
  4. 2032/4/25
  5. 2032/10/19
  6. 2033/4/15
  7. 2033/10/8
  8. 2037/1/31

です。

皆既月食は数年に一度の大イベントです。

まずは2025年9月8日の皆既月食を楽しみましょう。

では。

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