SNSで写真を投稿していると、「どうしてこんなに疲れるんだろう」と感じたことはありませんか?
私は長い間、X(旧Twitter)で風景や天体、野鳥などの写真を発信してきました。
最初は撮った写真を共有したり、同じ趣味の人とつながれる場所として楽しんでいました。
ですがTwitterからXに変わったタイミングでだんだんとタイムラインが荒れ、気づけば「投稿するたびにストレスを感じる場所」になっていたのです。
この記事では、XをやめてBlueskyというSNSに移行して写真投稿の楽しさを取り戻した私の体験をお話しします。
特にXに疲れてしまった方、静かなSNSを探している方に読んでいただきたい内容です。
Contents
私がXをやめた理由
どうして私がXをやめたのかというと、誹謗中傷やヘイトスピーチ、スパムや炎上が極端に多くなったと感じからです。
私にとって、デジカメで写真を撮って公開することは癒やしのような時間でした。
ですが、Xというプラットフォームを使うこと自体がストレスになっていったのです。
ここでは私がXのアカウント削除を決断した理由をいくつか話します。
極端な政治思想がバズってタイムラインに飛び込んでくる
Xを使っていて何よりつらかったのは、自分が見たいと思っていない投稿が勝手にタイムラインに表示されてしまうことでした。
とくに最近は極端な政治的主張や陰謀論、扇動的な投稿がやたらとバズりやすく、フォローしていないのに突然目の前に現れてくることが増えています。
しかもそうした投稿の多くは煽り口調だったり、攻撃的な言葉が含まれていたりして読んでいて気持ちのいいものではありません。
「◯◯大臣は売国奴だ」
「◯◯党を支持するやつは非国民」
「みんな◯◯に洗脳されてる」
――そういった極論や分断を煽るような発言が、数万RTされてタイムラインの上位に表示されることも少なくありません。
私はただ星の写真や野鳥の写真を見て自然の美しさを静かに楽しみたいだけなのに、突然そういった投稿が目に飛び込んでくるのが許せませんでした。
見たくないのに勝手に表示され、無意識のうちに心をざわつかされる…
Xを開くたびに少しずつメンタルがすり減っていく感覚がありました。
本来、SNSは自分の興味に合わせて情報を選び取る場所のはずです。
それなのに過激な投稿のほうがアルゴリズム的に上位表示されるという仕組みがある限り、穏やかに使おうとする人ほど居場所を失ってしまうのだと思います。
Blueskyに移った今、私はそういったストレスから完全に解放されました。
Blueskyのフィードは驚くほど平和です。
見たいものだけが見えるという当たり前のことが、これほどまでに心を軽くしてくれるとは思いませんでした。
広告が多すぎてUI崩壊状態
Xを使っていてもう一つ深刻だったのが、広告の量が異常に増えたことです。
もはや投稿の合間に広告が流れてくるレベルではなく、広告の合間に投稿が流れてくるとすら感じるほどです。
特にひどいのが以下のようなケースです:
- タイムライン上に1スクロールごとに広告が表示される
- 見たくもないギャンブルや漫画の宣伝が繰り返し出てくる
- 闇バイト勧誘や詐欺広告も運営のお咎めなし
さらに悪いことに、UI(ユーザーインターフェース)全体がどんどん雑になってきているように感じました。
広告が増えすぎて投稿と広告の境目が曖昧になり、本当に見たい情報にたどり着くのが難しくなっているのです。
私は写真を見たり投稿したりするのに集中したいのに、スクロールするたびに目に入る広告でどんどん気が散ってしまいました。
「無料だから仕方ない」と思って我慢していましたが、あるときふと気づきました。
「こんなに我慢しながら使うSNSって、おかしくない?」
それからXを開くことはなくなりました。
Blueskyは現時点で広告がありません。
自分がフォローした人の投稿だけが表示され、広告が差し込まれることも、誤クリックを誘導されることもありません。
そんな自然なタイムラインの感覚も今では当たり前ではなくなってしまったんだなと痛感しました。
悲しいですね。
スパムやデマが多すぎて検索しても正しい情報が得られない
Xを情報収集のツールとして使っていた頃、私はたびたび「おかしいな」と感じる瞬間がありました。
たとえばある商品の評判を調べたかったり、天体写真のノウハウを探したり、観光地の最新の写真を見たかったり。
そんなときに、検索しても信頼できる情報が出てこないのです。
それもそのはずで、Xの検索結果には以下のようなノイズが大量に混ざっています:
- 宣伝目的のスパム投稿(同じ文言を何度も繰り返すbot)
- 収益目的のアフィリエイト投稿(商品名だけ入れて本文は空虚)
- 明らかに嘘とわかるような釣り投稿
- 誤情報や偏見に満ちたデマ投稿
- 中立性のない極端な主張や陰謀論
特に困るのは、嘘か本当かわからない情報が本物らしい口調で大量に拡散されていることです。
検索しても知りたかった事実がどんどん埋もれてしまい、「これって本当なの?」と疑うところから始めなければいけません。
また、いいねやリポストが多いから信頼性が高いというわけではありません。
むしろ感情を刺激する極端な言葉のほうが拡散されやすいため、冷静で客観的な投稿ほど下の方に埋もれてしまうという逆転現象が起きているのです。
情報の正確さや信頼性を大事にしている人にとって、この環境はとてもつらいです。
「調べるつもりが、かえって混乱する」という状況がXには当たり前のように存在していました。
Blueskyでは今のところこうしたノイズが極端に少ないため、純粋に人の体験に触れたいときに安心して読めるという印象があります。
感情を煽るような攻撃的な投稿も少ないし、あっても簡単に制限できるので便利です。
SNSは本来、知識を広げる場所であるべきです。
ですが、Xはいつの間にか情報のゴミをかき分けて真実を探すゲームになってしまっています。
そう実感したとき、私は本当に疲れ切っていたのだと今では思います。
感情のジェットコースター。半分うつ状態に
Xを使っていた頃、私の気分は一日の中で何度も上下していました。
ちょっとした写真に「いいね」がついたときはほっこりします。
ですが次の瞬間、タイムラインに流れてきた誰かの怒りや絶望、攻撃的な投稿を見て胸がざわつく感じがしました。
それを繰り返しているうちに、まるで感情のジェットコースターに乗せられているような感覚になっていました。
しかもその揺れは自分の意思で選んでいるわけではありません。
アプリを開けば勝手に流れてくる投稿に心が引きずられてしまいます。
ある日は怒っている人たちの言葉で心が重くなり、ある日は誰かの悲痛なつぶやきで一日が台無しになる…
いつのまにかXを見ることそのものが怖くなっていきました。
ですが、今まで築き上げてきたフォロワー数や関係を失うのが怖くてやめられませんでした。
そのうち起きても疲れが取れず、写真を撮っても以前のようにワクワクしなくなりました。
気づいたら半分うつ状態のような心の重さに覆われていたのです。
SNSは本来、自分の世界を広げるための場所のはずです。
ですが、気づけばXは他人の感情に巻き込まれ、自分の感情を奪われる場所になってしまっていました。
それに気づいたとき、「これはもう限界だ」と思いました。
ですがBlueskyに移ってからは心の波が本当に静かになりました。
タイムラインには怒りや煽りがほとんどなく、自分がフォローした人の言葉だけが流れてきます。
「誰かに巻き込まれない安心感」は想像以上に心を守ってくれます。
Xに飲まれて自分を見失っていた日々が悔やまれます。
それでも、離れる選択をしたことでようやく「私は私のままでいていい」と思えるようになりました。
誹謗中傷・ヘイトスピーチが野放しで無法地帯
Xで最も恐ろしかったのは、攻撃的な言葉があまりにも日常的に流れているという現実でした。
誹謗中傷、差別発言、極端なヘイトスピーチ。
そういった投稿が数万リツイートされ、当然のようにタイムラインに現れます。
しかも、通報してもなんの対応もありません。
一見して明らかに人種差別であったりマイノリティを攻撃するような投稿でも、「意見表明の一環」としてスルーされてしまいます。
むしろ通報者側が神経質すぎるかのような扱いを受けることさえありますね。
穏やかに写真や自然を楽しみたいだけなのに、そういった投稿がアルゴリズムによって上位に表示され否応なく目に入ってきてしまうのは気分が悪いです。
それだけで一気に気分が落ち込みます。
さらに深刻なのは、攻撃的なアカウントほど「課金による優遇」で上位表示されやすい構造があることです。
ブルーバッジを付けてヘイトを拡散する人たちがより目立つ位置に表示され、発言力を得てしまう構造です。
その一方で、心ある言葉や冷静な視点はどんどん埋もれていく一方です。
まるで善人が損をする世界のように感じました。
通報が機能しないということは、「ルールはあっても守られない世界」ということです。
それはもはやSNSではなく、ただの無法地帯だと思います。
Blueskyでは今のところ、そういった誹謗中傷や差別的な投稿はほとんど目にしません。
Xはヘイトスピーチが横行する殺伐とした雰囲気ですが、Blueskyは何気ない写真も評価されるほんわかした雰囲気だと感じました。
もちろん今後どうなるかは誰にもわかりませんが、それでも現時点では「ここなら安心して発信できる」と感じられる環境があります。
SNSに必要なのは安心感なのだとようやく気づきました。
マスク氏の思想が強く反映されていて中立とは言えない
Xはイーロン・マスク氏が買収して以降、その運営方針や価値観が彼の思想に大きく影響されているSNSになりました。
たとえば「言論の自由の徹底」として掲げられた方針のもと、極端な主張や差別的な投稿が自由な意見として許容されるようになったのは大きな転換点でした。
同時に、それまでヘイトスピーチや誹謗中傷として問題視されていたような投稿までもが解放され、以前は凍結されていたアカウントが次々と復活しました。
結果的に、プラットフォーム全体の空気が大きく変質したことを多くのユーザーが感じているはずです。
私はTwitterの時代からやっていましたが、TwitterからXに変わって運営が収益目的で次々と課金システムを追加していくのに呆れました。
スパムやBotも野放しで、「自由」ではなく「無法地帯」になった感じです。
一方で、マスク氏に近い思想や価値観に沿った投稿はアルゴリズム的に優遇されているように見える場面もあります。
彼自身が頻繁に政治的発言をし、自分の意に沿わないメディアやユーザーを公に非難することで、SNSとしての中立性が揺らいでいる印象を受けます。
SNSは本来、個人が多様な意見を交わせる場であるべきです。
多様性がSNSでいちばん重要なポイントだと思っています。
ですが運営者の思想が強く反映されすぎると、その空気感がタイムライン全体に染み込んでいきます。
利用者が「何を言えば好まれ、何を言えば攻撃されるのか」を無意識に読み取ってしまい、結果的に自由な発言をしにくくなる空気が生まれてしまうのです。
Blueskyでは今のところ運営側の色が極端に出ることはなく、多様な価値観が並びつつも穏やかに共存している印象があります。
誰かの思想に支配されず、自分の感性で投稿できる空間は想像以上に自由です。
Blueskyのフィードは本当に写真だけ
Blueskyに移って最も驚いたのは、「写真だけが流れるフィード」が本当に存在するということでした!
本当にフォローしている人の投稿しか流れてきません。
Twitterも昔はそうだったんですけどね…笑
Xに変わってからすべてがおかしくなりました。
Blueskyの写真界隈では毒を吐く人が少なく、いてもすぐにミュートできる設計になっています。
まるで初期のTwitterにいるようで、懐かしい感覚すらありました。
「どうしてもっと早く始めなかったんだろう」と後悔したくらいです。
広告もないのでサクサク見れます。
ハッシュタグも便利で、スパムもいないので必要な情報だけがすぐに取り出せます。
Blueskyはまさに天国です。
Xが時代遅れになるときが必ず来る。Blueskyで自由を味わおう!
Xは長年、SNSの中心的な存在として多くの人に利用されてきました。
リアルタイム性、拡散力、多様な人々の声が集まる場――そうした魅力は確かにあったと思います。
ですが、現在のXはあまりにも変わりすぎました。
広告だらけのタイムライン、暴言やヘイトが飛び交う無法地帯、思想的に偏った空気、などなど…
その変化に気づきながらも、「みんな使ってるから」と無理に居続けている人も多いのではないでしょうか。
でも私は思うのです。
Xが時代遅れと呼ばれる日が、必ず来る。
人はいつか、「情報が早い」より「情報が信頼できる」ほうがずっと素晴らしいことに気づきます。
怒りや炎上が強調されるSNSではなく、思考や感性を静かに共有できるSNSが主流になる時代が来ると信じています。
そして、Blueskyはまさにその先を見据えた場所です。
- 広告がない
- 過激な投稿が少ない
- アルゴリズムに操作されず、見たい人の投稿だけが流れる
- カスタムフィードで、自分の世界を自分で整えられる
それは単なる新しいSNSというより、ネットの原点に立ち返ったような自由です。
自分のペースで発信し、自分が望む人たちと心地よい距離感でつながるのは圧倒的に自由です。
怒りや競争から解放され、創造や対話のための場所としてSNSを使う。
そんな当たり前がBlueskyにはあります。
Xがいつか過去の遺物になるとき、Blueskyのような場所が「これが本来の自由だった」と思い出させてくれるでしょう。
もし今Xに違和感や息苦しさを感じているのなら、ぜひ一度Blueskyを覗いてみてください。
今までのフォロワーを失う不安はあると思います。
ですが、それ以上にBlueskyに来て得られる自由のほうが圧倒的に価値があると思います。
まずは一度アカウントを作ってみてください。
私もBlueskyにいるのでいつでも声をかけてくださいね。
では。