東京・神奈川・千葉・埼玉でふたご座流星群を見れる場所と天気を一気に紹介!
ふたご座流星群がいよいよピークを迎えます!
月明かりの影響が少ない年は都市部からでも1時間に数十個以上の流れ星が期待できる、一年の中でもトップクラスの流星イベントです。
とはいえ…
「どこで見ればいいの?」
「当日の天気は?」
と気になる方もいるでしょう。
そんな疑問をこの記事ひとつで解決します。
本記事では、
- 東京・神奈川・千葉・埼玉のおすすめ観測スポット
- 当日の天気予想
- アクセスがしやすい場所とガチ勢御用達の場所
をコンパクトにまとめました。
今夜すぐに使える内容なので、ぜひブックマークしてお出かけください。
Contents
ふたご座流星群とは?
ふたご座流星群は毎年12月中旬に活動が最も活発になる、3大流星群のひとつです。
3大流星群とは
- しぶんぎ座流星群 (1月)
- ペルセウス座流星群 (8月)
- ふたご座流星群 (12月)
を指し、そのなかでもふたご座流星群は安定した出現数で知られています。
例年だと都市部でも1時間に数十個、空が暗く星が見える場所だと1時間に100個以上は見えます。
なので天文ファンの間では「一年の集大成」と呼ばれるほど人気が高い流星群です。
ここではふたご座流星群について少し解説したいと思います。
流星群はなぜ起こる?
夜空を流れる流れ星の正体は、宇宙空間に漂う小さな塵が数十km/sという高速で地球大気に突入し、空気との摩擦で発光する現象です。
ふたご座流星群の元になっている塵をばらまいたのは3200ファエトンという小惑星です。
ふつう流星群の母天体は彗星ですが、ふたご座流星群だけは珍しく小惑星起源とされています。
そのため他の流星群に比べて塵が重く密度が高いと考えられていて、
- 明るい流星が多い
- 出現数が安定しやすい
という特徴があります。
見える方角と時間帯
ふたご座流星群の放射点(流れ星が飛び出してくる中心点)はふたご座のカストル付近にあります。
ここですね↓

白っぽいポルックスと青白いカストルが並んでいたら、それがふたご座の頭です。
この時期のふたご座のピークは2時頃ですが、その前後にも見られるので見られる時間が長い流星群と言えます。
具体的には21時から5時が狙い目です。
詳しいことはこの記事で書きました↓
肉眼で楽しめる天体ショー
ふたご座流星群は特別な機材がなくても楽しめます。
むしろ双眼鏡や望遠鏡を覗くと視野が狭くなり、流星を見逃してしまいます。
肉眼で、暗さに慣れるまで最低15分は空を眺めましょう。
また、流星は突然出現してすぐ消えるので5分程度の短い観測では判断しにくい場合があります。
「出ないな…」と思っても、10〜30分はゆっくり空と向き合うと急に多く出る瞬間に遭遇できることがあります。
ただ、ずっと上を向いていると首が痛くなって観測どころではなくなってしまいます。
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天候と月明かりが勝負の分かれ目
流星群は観測条件によって見え方が大きく変わります。とくに、
- 天気(雲や霧が出ていないことが大事)
- 月の明るさと位置
- 光害(街明かり)
が重要です。
月明かりが強い年は暗い流星がかき消されますが、月の影響が弱い年は都市部でもかなり期待できる流星群になります。
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今年のふたご座流星群は?
2025年のふたご座流星群は、観測条件がとても良い年にあたります。
最大のポイントは、月明かりの影響がほとんどないことです。
観測時間帯は夜半〜明け方にかけてですが、今回は東の空から細い三日月がのぼってくるだけです。
放射点(ふたご座付近)とは離れた位置にあるため、視界に入れなければほぼ影響はありません。
暗い流星までしっかりと見ることができるチャンスです。
さらに、ふたご座流星群は他の流星群とは違って活動のピークがなだらかな性質があります。
一般的な流星群ではピークのわずか数時間を逃すと見える数が急減してしまうのですが、
ふたご座流星群は前後数日間にわたり高い出現数が期待できます。
そのため、「当日の天気が微妙…」「仕事でピーク時間が見られない…」という人でも
前後の夜にゆっくり観測して楽しめるという安心感があります。
今年の極大時刻は12月14日17時頃と予測されています。
この時間はまだ空が明るいので直接観測はできませんが、夜が更けて放射点が高くなる深夜〜明け方にはピークに近い活発な流星群が見れるでしょう。
今年のふたご座流星群の出現数は理想的な条件で1時間あたり150個と言われています。
都会であれば1時間あたり20個くらい、街明かりがほとんどない田舎なら1時間あたり100個以上は流れ星を見られるでしょう。
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ふたご座流星群の2つの楽しみ方
ふたご座流星群には大きく分けて2つの楽しみ方があります。
どちらが正解というものではなく、それぞれ違った魅力があります。
あなたのスタイルに合わせて、最高の一夜をデザインしてみてください。
都市部の公園で気軽に「みんなでワイワイ観望」
- とりあえず流れ星を見てみたい!
- 帰りが遅くなるのは不安…
- 移動手段がない…
そんな方におすすめなのが、手軽に行ける街中の公園観望です。
都市部はどうしても光害の影響が大きく、空全体の明るさに暗い流星が埋もれてしまいます。
そのため、見られる数は1時間に10個〜20個程度に留まることが多いでしょう。
しかし、都市部観望にはこんな良さがあります:
- 集合しやすく、家族や友達と楽しめる
- 帰るのが楽
- スマホだけでもOK
- 初心者の入門として最適
特に初めての流星群体験にはぴったりです。
ビルの間に突然スーッと流れる光は、それだけで胸が高鳴ります。
車で郊外へ出て「極上の天体ショーに没入」
もうひとつの楽しみ方が街明かりが少ない郊外まで行くことです。
もし可能であれば、ぜひ一度光害の少ない場所まで足を伸ばしてみてください。
都心の明るさが遠ざかっていくにつれて、まるで本物の夜が戻ってくるかのように空は濃い黒に変わっていきます。
その瞬間から、星空を見る体験はガラッと変わります。
光害の少ない郊外では、条件が良ければ1時間あたり100個以上の流星も期待できます。
「見えた!」の連続で、時間を忘れてしまうほど。
- 明るい大流星(火球)が増える
- 天の川が見えるほどの暗い空なら感動レベル
- カメラ撮影も一気に成功率UP
- 自然の静けさと星空が心を満たしてくれる
特にふたご座流星群は明るい流星が多いので、「星が降る」という表現が大袈裟でない時間が訪れます。
星が見えるホテルに宿泊するのもいいでしょう。
車でそのまま流星を見に行く場合は防寒対策をしっかりしてください。
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個人的には…
どちらも素敵な楽しみ方ですが、私が特におすすめしたいのが郊外で見る流星群です。
私は野辺山で流星群を見たことがありますが、明るい流星が次々と流れていくひとときは都会では味わえないものでした。
暗い場所だと流星の個性までわかり、緑色に光るものや長く伸びていくものもあります。
なので、もし機会があればぜひ郊外まで足を運んでみてください。
(都会で見る場合は広い公園で街灯から離れれば十分です)
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気になるお天気は?
今年のふたご座流星群の見頃は12月13日から15日なので、そのとき晴れていればふたご座流星群が一番よく見られます。
また、前後数日間はふたご座流星群が活動するので見逃してもチャンスがあると思います。
雲量予測にはWindyが一番です。
南関東の予報はこんな感じです↓
この記事を書いているのが11月なのでまだ天気はわかりません。
晴れるといいですね。
あとはYahoo!天気とtenki.jpも見てみてください。
というわけで、ここからは実際に東京・神奈川・千葉・埼玉でふたご座流星群を見るのにぴったりの場所を紹介していきます。
東京都内でおすすめのスポット
まずは東京都内でふたご座流星群を見られるおすすめスポットを紹介します。
奥多摩湖 (奥多摩町)
空の暗さ:★★★☆☆
アクセスのよさ:★★★☆☆
最初に紹介するのが奥多摩湖です。
奥多摩湖は東京都内で屈指の暗さであり、見晴らしもいいので数多くの流星を見ることができます。
実際、流星群シーズンになると夜の駐車場には多くの車がやってきます。
都心からは少し遠いですが、東京都内で流星群を見るなら奥多摩湖は外せません。
神津島 (神津島村)
空の暗さ:★★★★★
アクセスのよさ:★☆☆☆☆
東京都内なら伊豆諸島も外せません。
神津島は調布飛行場から飛行機、もしくは竹芝から船でいけます。
確かにアクセスは悪いですが、神津島は星空保護区に指定されているおかげで光害がほとんどありません。
東京都とは思えないほどの星空が見られるみたいです。
一度は行ってみてはいかがでしょうか。
神奈川県内でおすすめのスポット
次は神奈川県内でふたご座流星群を見られるおすすめスポットを紹介します。
城ヶ島 (三浦市)
空の暗さ(北):★★☆☆☆
空の暗さ(南):★★★★☆
アクセスのよさ:★★★★☆
まず紹介するのが三浦氏の南端にある城ヶ島(じょうがしま)です。
アクセスが非常によく、都心からでも1時間半ほどで行けます。
「奥多摩湖は遠い」という人は城ヶ島に行くといいでしょう。
神奈川県内では指折りの暗さで、星がたくさん見えます。
私が行ったときは天の川も撮影できました↓

ただ、北側の空は都心の光でかなり黄色っぽいです。
南側は暗いので、できるだけ南や天頂(真上)を見るようにしていたらいいと思います。
丹沢湖 (山北町)
空の暗さ:★★★☆☆
アクセスのよさ:★★★★☆
次に紹介するのが丹沢湖です。
東名高速道路に乗れば意外と速く行くことができます。
城ヶ島より北側が暗く、神奈川県の中では星がたくさん見えるスポットです。
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千葉県内でおすすめのスポット
次に千葉県でおすすめのスポットを紹介します。
九十九里浜 (九十九里町)
空の暗さ:★★☆☆☆
アクセスのよさ:★★★★★
最初に紹介するのが九十九里浜です。
九十九里浜は九十九里町の海岸線に広がる砂浜で、海沿いで見晴らしがよく光害も少ないです。
中でも九十九里ビーチタワーは特徴的な見た目をしていて、星景写真家にも人気のスポットです。
運がよければタワーと流星群の共演を撮ることができるかもしれません。
千葉市や船橋市だけでなく、東京都心からもアクセスがいいのでおすすめですよ。
鹿野山 (君津市)
空の暗さ(北):★★☆☆☆
空の暗さ(南):★★★★☆
アクセスのよさ:★★★★☆
鹿野山(かのうざん)は千葉県で2番目に高い山です。
展望台があり、麓の景色(南の方向)を一望することができます。
ただ、北側は千葉や東京の明かりがひどく空が明るいです。
南側の星空を楽しむのがいいでしょう。
また、山の頂上までの道は暗くて狭いです。
アクセスが少し悪いので、展望台が目的でなければ行かない方がいいかもしれません。
高滝湖展望台 (市原市)
空の暗さ(西):★☆☆☆☆
空の暗さ(東):★★★★☆
アクセスのよさ:★★★★★
次に紹介するのが高滝湖展望台です。
展望台の下は高滝湖PAの明かりでとても明るいですが、展望台の中には一切明かりがありません。
なので星空観察にはもってこいの場所となっています。
ただ、やはり北と西方向は空が黄色っぽくなってしまっています。
それでも都内に比べれば遥かに暗く、プレアデス星団なども見ることができます。
高滝湖PAに車を停めておけるので便利ですね。
野島崎 (南房総市)
空の暗さ:★★★★☆
アクセスのよさ:★★☆☆☆
最後に紹介するのが野島崎です。
野島崎は房総半島最南端の地点で、南方向には遮るものが何もありません。
千葉県では間違いなく一番暗い場所でしょう。
天の川は肉眼でもはっきり見え、流星もいくつも見られるそうです。
私もいつかは行ってみたいと思っていますが、遠いのでなかなか行けてないです。
興味があったらぜひ行ってみてください。
防寒・防災にはEcoFlow↓
埼玉県でおすすめのスポット
最後は埼玉県でおすすめのスポットを紹介します。
堂平山 (ときがわ町)
空の暗さ(西):★★★☆☆
空の暗さ(東):★☆☆☆☆
アクセスのよさ:★★☆☆☆
まず紹介するのがときがわ町の堂平山です。
頂上に天文台があり、予約すると宿泊できるみたいです。
予約していない人は天文台の中に入れません。
ただ、埼玉からここに行くくらいなら奥多摩湖に行ったほうが近くて暗いので断然おすすめです。
美の山公園 (皆野町)
空の暗さ(北):★★★☆☆
空の暗さ(南):★☆☆☆☆
アクセスのよさ:★★☆☆☆
最後に紹介するのが皆野町の美の山公園です。
ふたご座があがってくる南のほうが秩父市の明かりでかなり明るいです。
熊谷市などからは近いですが、埼玉県南部の人は奥多摩湖に行くことをおすすめします。
最後に
今回は東京・神奈川・千葉でふたご座流星群を見られる場所を紹介しました。
まとめると、本格派の人には
- 神津島 (東京都)
- 野島崎 (千葉県)
を、少し遠出できる人には
- 奥多摩湖 (東京都)
- 城ヶ島 (神奈川県)
- 鹿野山 (千葉県)
をおすすめします。
ただ、南関東だとどうしても北側の空は明るくなりがちです。
神津島や奥多摩、野島崎であればその問題も避けられそうですね。
深夜なので車がないと移動はきついですが、どうしても車がない場合は宿に泊まるのもいいです。
その場合は野辺山が一番おすすめです。
その他、わからないことなどあればいつでも公式LINEでご質問ください!
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それでは最高のふたご座流星群を楽しんでください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。



















