宮城・山形・福島・新潟でふたご座流星群を見れる場所と天気を一気に紹介!
冬の夜空を彩る一大天文イベント、ふたご座流星群。
毎年安定して多くの流星が流れ、天文ファンから初心者まで誰でも楽しめる人気の流星群です。
この記事では、宮城・山形・福島・新潟の4県にフォーカスし、おすすめ観測スポットや天気予報をまとめてご紹介します。
街の明かりが少ない場所へ足を運べば、1時間あたり100個以上の流星を見られることも。
寒さ対策をしっかり行いながら、最高の天体ショーを楽しみましょう。
Contents
ふたご座流星群とは?
そもそもふたご座流星群とは一体何なのでしょうか?
ふたご座流星群は毎年12月14日ごろに活動する、特に流れ星の出現数が多い流星群です。
しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群とともに三大流星群のひとつにも数えられます。
ふたご座流星群が特徴的なのは、流星の数が毎年安定して多いことです。
観測条件さえ整えば1時間に100個以上の流星が空を駆け抜けることもあり、経験者はもちろん、普段あまり星を見ない人にとっても「流れ星が本当にこんなに見えるんだ!」という驚きと感動を与える存在です。
流星群とは宇宙空間に漂う微小な塵や粒子が地球の大気圏に突入し、空気との摩擦で発光する現象です。
ふたご座流星群の母天体は、小惑星番号3200番が付与されたファエトンという天体です。
一般的に彗星が残す塵によって流星群がつくられることが多い中、ファエトンが小惑星である点は非常に珍しいケースとされています。
かつてファエトンは彗星だった可能性も指摘されており、「彗星が進化した姿では?」という説も存在するなど現在でも研究が続けられている興味深い天体です。
このファエトンの軌道に沿って散らばっている粒子群が、毎年12月中旬になると地球の公転軌道と交差します。
地球は約30km/sで太陽の周りを回っているため、高速で塵の帯に突入した瞬間に一気に大量の流星が生まれるのです。
詳しくはこの記事でも書きました↓
ふたご座流星群の活動は極めて安定していて、観測記録を見ると年ごとに大きく数が上下することが少ないため、「初心者にもっとも優しい流星群」とさえ言われることもあります。
観測できる方向については「ふたご座だけ見ればいい」と思われがちですが、実際は夜空全体に流星が出現します。
確かに流星が飛び出す中心点(放射点)はふたご座付近にありますが、そこから放射状に空全体へ広がっていくため、視界をできるだけ広く取るほどより多くの流星と出会える可能性が高まります。
観測の最適時間は22時から5時くらいまでです。
特に0時前後にはふたご座が天頂付近まで上がり、流星が地平線近くからも飛び出すので視界の隅々にまで流星が現れるようになります。
ただ、ふたご座流星群は真冬に現れる流星群です。
日本海側だと雪が激しくずっと曇りになってしまうかもしれません。
それでも、わずかな晴れ間さえあれば流星群を楽しむことができます。
今年の冬はぜひ流星観測に挑戦してみてください。
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今年のふたご座流星群は?
2025年のふたご座流星群は条件はいいのでしょうか?
結論から言うと、今年のふたご座流星群は好条件といえる年です。
まず注目すべきは、流星観測の大敵である月明かりの影響が少ないということ。
月齢に目を向けると今年は極大が新月の6日前にあたり、夜空には細く頼りない三日月がかかるだけです。
この三日月は未明の短い時間だけ東の空から昇ってきます。
そのため、観測のピークとなる深夜帯は、月明かりゼロの完全な暗闇です。
さらに詳しく見ると、12月15日は月の出が午前2時過ぎ。
つまりそれまでは月の影響が一切なく、空が暗いままです。
月が上がった後も細い三日月は光度が低く、照度は満月の1/4以下です。
満月や半月と比べても、天体観測への影響は極めて小さいレベルであると言えます。
本格的な観測地でなければ気づかないほどの控えめな明るさです。
次に極大時刻を見てみましょう。
今年の極大(最も流れ星が多く出現する時間)は12月14日の17時頃で、日本の観測時間帯とは重なりません。
しかし、ふたご座流星群は他の流星群とは違ってピークが幅広く、前後数日間にわたり多くの流星が見られるという特徴があります。
そのため、極大時刻が明るい時間帯に訪れたとしても実際の観測ではほとんど問題になりません。
13日から15日までは驚くほど多くの流星が見えることが期待できます。
ただ、一番心配なのは天気です。
日本海側は冬の天気が不安定で、水蒸気を多く含んだ空気が海側から吹いてきます。
流星群を見るなら宮城や福島の太平洋側のほうが有利かもしれないですね。
ただ、天気は直前まではわかりません。
多くの流星が見れることを期待しましょう。
また、ずっと立って観測しているとつらいので折りたたみ椅子を用意してください。
長時間の観測がぐっと楽になるのでおすすめです。
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ふたご座流星群の2つの楽しみ方
ふたご座流星群の魅力は「誰でも」「どこでも」楽しめることにあります。
観測スタイルは大きく分けて2つ。
ひとつは都市部や家の近くで気軽に眺める楽しみ方、もうひとつは車で暗い場所へ遠征して極上の星空を体験する楽しみ方です。
どちらが正解ということはなく、それぞれに違うよさがあり、どんな環境でも宇宙からの贈り物を感じることができます。
まず気軽に楽しめるのが、都市部の公園や自宅のベランダ・庭で観測するスタイルです。
普段生活している場所で寝転がったり、温かい飲み物を片手にのんびり夜空を見上げるだけでも意外とたくさんの流れ星と出会えることがあります。
たとえ街の光で星が少なく見えていてもふたご座流星群は明るめの流星が多いため、運が良ければ思わず声を上げてしまうほど鮮烈な光跡が視界を横切ります。
準備もほとんど不要で、日々の忙しさから少し離れて、家族や友人、恋人と過ごすリラックスした時間になるのも魅力です。
一方で、もし足を伸ばせるのならぜひ試してほしいのが暗い場所への遠征です。
都市の明かりが届かない郊外・山間部・海沿いでは夜空本来の暗さがよみがえり、肉眼で見える星の数そのものが桁違いになります。
天の川が帯状に浮かび、星座の形がくっきりと見える世界ではふたご座流星群のポテンシャル最大限に活かされます。
1時間あたりに見られる流星は100個以上になり、「空から星が降ってくる」と表現されるほどの圧巻の光景が目の前に広がります。
また、暗い場所では視界の広さが決め手になります。
流れ星は夜空全体に現れるため、人工灯の少ない環境で広い範囲を見渡せるほど多くの流星を見ることができます。
長く尾を引く明るい流星や色彩豊かに輝く火球など、都市では出会いにくい特別な一瞬にも出会える可能性が高まるのです。
写真撮影をする人にとっても暗い空は最高のキャンバスとなり、思い出を形に残す絶好のチャンスになるでしょう。
どちらのスタイルも魅力に満ちていますが、この記事では特に極上の星空とともにふたご座流星群を満喫したい方に向けて、宮城・山形・福島・新潟の厳選した観測スポットをご紹介します。
遠征しない方は自宅の庭やベランダからでも簡単に見れるので心配しないでください。
ただ、見れる流星の数はやはり遠征したほうが多いですね。
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気になるお天気は?
今年のふたご座流星群の見頃は12月13日から12月15日なので、そのとき晴れていればふたご座流星群が一番よく見られます。
また、前後数日間はふたご座流星群が活動するので見逃してもチャンスがあると思います。
雲量予測にはWindyが一番です。
南東北の予報はこんな感じです↓
この記事を書いているのが12月初めなのでまだわかりません。
ただ、天気がいちばん大事なので多少日にちをずらすのも大事な戦略です。
あとはYahoo!天気とtenki.jpも見てみてください。
ここからは実際に宮城・山形・福島・新潟でふたご座流星群を見るのにぴったりの場所を紹介していきます。
宮城県内でおすすめのスポット
まずは宮城県内でふたご座流星群を見られるおすすめスポットを紹介します。
泉ヶ岳 (仙台市)
空の暗さ:★★★☆☆
アクセスのよさ:★★★★★
最初に紹介するのが仙台市内の泉ヶ岳です。
仙台中心部から1時間未満で行けるので、アクセスのよさは抜群です。
アクセスがいい割には素晴らしい星空が見られるとして人気ですね。
ただ、仙台市のある南東方向は明るく星はあまり見えません。
天頂や北、西の方角を見ると多くの流れ星が見えそうです。
おしか御番所公園 (石巻市)
空の暗さ:★★★★☆
アクセスのよさ:★★★☆☆
続いて紹介するのが石巻市のおしか御番所公園です。
牡鹿半島は街明かりがほとんどなく、素晴らしい星空を見ることができます。
ただ、この公園の駐車場の街灯が明るいという情報もありました。
詳しくは行ってみないとわからないですが、牡鹿半島はここ以外にも星が見れるスポットがたくさんあります。
広い場所に車を停めるだけで満天の星々が見られるのでおすすめです。
仙台からは少し遠いですが、石巻に住んでいる人には一番おすすめできる場所です。
山形県でおすすめのスポット
続いて山形県でおすすめのスポットを紹介します。
眺海の森展望台 (酒田市)
空の暗さ:★★★☆☆
アクセスのよさ:★★★☆☆
最初に紹介するのが酒田市の眺海の森展望台です。
ここには昔天文台がありましたが、今は閉まってしまいました。
今では夜景スポットとして紹介されていますが、星もたくさん見えるそうです。
ただ、情報が少なかったので行ってみないとわからないですね。
月山湖PA (西川町)
空の暗さ:★★★★☆
アクセスのよさ:★★★★★
続いて紹介するのが山形自動車道の月山湖PAです。
月山のあたりはほとんどが冬季通行止めですが、山形自動車道は生きています。
その中でもトイレがあって安心の月山湖PAがおすすめです。
ただ、全く情報が見つからなかったので街灯がどれくらいあるかなどはわかりません。
山形市中心部に比べれば遥かに多くの流星が見えることは間違いないでしょう。
花森湖展望台 (上山市)
空の暗さ:★★★★☆
アクセスのよさ:★★★★★
次に紹介するのが花森湖展望台です。
上山市にあり、山形市や米沢市からすぐ行けます。
ただ、熊が出るかもしれないので気をつけてください。
星景写真を撮っている人もいるのでマナーに気をつけましょう。
福島県でおすすめのスポット
続いて福島県でおすすめのスポットを紹介します。
星の村天文台 (田村市)
空の暗さ:★★★★★
アクセスのよさ:★★★★★
最初に紹介するのが田村市の星の村天文台です。
ここは首都圏から人がやってくるほどの空の暗さで、福島県内では特に有名な星見スポットです。
冬季閉鎖もないので、東北では貴重なふたご座流星群の観測スポットになります。
近くの星の村ふれあい館には宿泊もできるのでおすすめです。
郡山市内からは車で1時間未満で行けるのがすごいですね。
裏磐梯 (北塩原村)
空の暗さ:★★★★★
アクセスのよさ:★★★★☆
猪苗代湖の北の方の地域は裏磐梯と呼ばれていて、街明かりが少なく星がよく見えます。
いいところは、この地域にはホテルが密集しているので宿泊しながらふたご座流星群を楽しめることです。
寒い冬でも、ホテルに泊まれば様々なサービスがあります。
気になったらぜひ12/14の前後でホテルを探してみてください。
新潟県でおすすめのスポット
最後に新潟県でおすすめのスポットを紹介します。
胎内自然天文館 (胎内市)
空の暗さ:★★★★★
アクセスのよさ:★★★★★
まず紹介するのが胎内市の胎内自然天文館です。
新潟市内から1時間ちょっとで行けるにもかかわらず、街明かりはほとんどありません。
胎内市は「胎内星まつり」で知られていて、毎年全国から多くの天文ファンが訪れます。
なので天体観測に最適な場所であるということです。
冬の新潟は雪が厳しいですが、晴れ間があれば最高の流星群を見ることができるでしょう。
最後に
今回は宮城・山形・福島・新潟の4県でおすすめのスポットを紹介しました。
中でも私が特におすすめしているのが福島県です。
福島県は冬でも晴天率が高く、空気も澄んでいるので流星群観測に最適です。
他の県が曇りでも福島だけ晴れということはよくあります。
なので、もし天気が悪そうだったら福島県内のホテルに宿泊してみてください。
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蔵王エコーラインやいわかがみ平は冬季閉鎖中なので行けません。