愛知・岐阜・三重・滋賀でふたご座流星群を見れる場所と天気を一気に紹介!
冬の夜空を流れる流れ星の嵐、ふたご座流星群。
毎年安定して数多くの流星が見られることで知られ、日本中が盛り上がる一大イベントです。
この記事では、愛知・岐阜・三重・滋賀の4県に分けて
- 見やすい方角
- 光害の少ない観測スポット
- 当日の天気の調べ方
を一気に紹介します。
気軽に行ける都市近郊から満天の星々を楽しめる山間の絶景地まで、初心者でも安心して観測できる情報をまとめました。
防寒対策を万全にして、最高の流星体験を楽しみましょう!
Contents
ふたご座流星群とは?
冬の夜空を代表する天文イベントとして、多くの人に親しまれているのがふたご座流星群です。
毎年ほぼ決まった時期に活動し安定して多くの流星が流れることから、しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群と並んで「三大流星群」のひとつに数えられています。
三大流星群とは
- しぶんぎ座流星群 (1/4ごろ)
- ペルセウス座流星群 (8/13ごろ)
- ふたご座流星群 (12/14ごろ)
の3つで、いずれも1時間あたり100個以上の流星が見えることがあります。
その中でもふたご座流星群は暗い場所であれば安定して1時間に100個以上の流星が見えることもあり、流星群の中でも特に人気が高い存在です。
寒さが厳しい時期ではありますが、その分空気中の水蒸気量が少なくなって空が澄んで星々がくっきりと見えるというメリットもあります。
ふたご座流星群の活動は毎年ほぼ同じ時期、12月中旬を中心に活発になります。
中でも最も流星が多く流れる「極大」と呼ばれるタイミングはとても重要で、この時刻に近いほど流星数が増える傾向があります。
とはいえ、極大時刻が昼間だった場合でもその前後数日間は非常に多くの流れ星を見ることができます。
仕事や学校などの都合で極大当日の観測が難しい場合でも、ぜひ前後の夜を含めて複数日にわたって観測計画を立ててみてください。
流星群の正体は宇宙空間に漂う微小なチリや岩石片が地球の大気に高速で飛び込み、空気との摩擦で高温になって光を放つ現象です。
ふたご座流星群の場合、そのチリのもととなっているのは小惑星ファエトン(Phaethon)と考えられています。
一般的な流星群は彗星を母天体としますが、ふたご座流星群は珍しく小惑星が母天体です。
この点は天文学の視点から見ても非常に興味深い特徴です。
ファエトンはかつて彗星だったものの活動が弱まり、現在は小惑星として観測されているのではないかという説もあり、今も研究が続けられています。
詳しくはこの記事でも書きました↓
ふたご座流星群の放射点はその名の通りふたご座にあります。
こんな感じです↓

放射点とは流れ星が飛び出してくるように見える方向のことで、ふたご座のカストル付近に位置します。
夜半ごろになると放射点が空高く昇り、視界全体に広がって流星が飛びやすくなるので真夜中から明け方にかけてが最もおすすめの時間帯です。
ただし、放射点をじっと見つめる必要はありません。
むしろ空全体を見るほうが、多くの流星と出会いやすくなります。
特に折りたたみ椅子を使って仰向けに空を眺める姿勢が理想的ですね。
私のおすすめは軽量で頑丈なこの椅子です↓
ずっと立って上を向いていると首も足も疲れ切ってしまいます。
ぜひ一人一個は折りたたみ椅子を用意してみてください。
まとめると、冬の夜にふと空を見上げるだけで宇宙がすぐそこにあることを実感できるのがふたご座流星群の魅力です。
きっと寒さを忘れるほど感動的な光景に出会えるはず。
明かりの少ない場所でゆっくりと空を眺めれば、いつもとは違った夜が始まります。
ぜひこの機会に一年に一度の壮大な天体ショーを楽しんでみてください。
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今年のふたご座流星群は?
2025年のふたご座流星群は、観測条件がとても良い年にあたります。
最大のポイントは、月明かりの影響がほとんどないことです。
観測時間帯は夜半〜明け方にかけてですが、今回は東の空から細い三日月がのぼってくるだけです。
特に12/15の月齢は25で、新月の5日前なのでほとんど影響がありません。
放射点(ふたご座付近)とは離れた位置にあるため、視界に入れなければほぼ影響はありません。
暗い流星までしっかりと見ることができるチャンスです。
月明かりが強いと暗い流星がかき消されがちですが、今回はその心配はなさそうですね。
さらに、ふたご座流星群は他の流星群とは違って活動のピークがなだらかな性質があります。
一般的な流星群ではピークのわずか数時間を逃すと見える数が急減してしまうのですが、
ふたご座流星群は前後数日間にわたり高い出現数が期待できます。
そのため、「当日の天気が微妙…」「仕事でピーク時間が見られない…」という人でも
前後の夜にゆっくり観測して楽しめるという安心感があります。
今年の極大時刻は12月14日17時頃と予測されています。
この時間はまだ空が明るいので直接観測はできませんが、夜が更けて放射点が高くなる深夜〜明け方にはピークに近い活発な流星群が見れるでしょう。
今年のふたご座流星群の出現数は理想的な条件(ZHR)で1時間あたり150個と言われています。
都会であれば1時間あたり20個くらい、街明かりがほとんどない田舎なら1時間あたり100個以上は流れ星を見られるでしょう。
折りたたみ椅子があると疲れにくくて快適です。
私が使っているのはこちら↓
ふたご座流星群の2つの楽しみ方
ふたご座流星群には大きく分けて2つの楽しみ方があります。
どちらが正解というものではなく、それぞれ違った魅力があります。
あなたのスタイルに合わせて、最高の一夜をデザインしてみてください。
都市部の公園で気軽に「みんなでワイワイ観望」
- とりあえず流れ星を見てみたい!
- 帰りが遅くなるのは不安…
- 移動手段がない…
そんな方におすすめなのが、手軽に行ける街中の公園観望です。
都市部はどうしても光害の影響が大きく、空全体の明るさに暗い流星が埋もれてしまいます。
そのため、見られる数は1時間に10個〜20個程度に留まることが多いでしょう。
しかし、都市部観望にはこんな良さがあります:
- 集合しやすく、家族や友達と楽しめる
- 帰るのが楽
- スマホだけでもOK
- 初心者の入門として最適
特に初めての流星群体験にはぴったりです。
ビルの間に突然スーッと流れる光は、それだけで胸が高鳴ります。
車を持っていない人、免許がない人におすすめです。
車で郊外へ出て「極上の天体ショーに没入」
もうひとつの楽しみ方が街明かりが少ない郊外まで行くことです。
もし可能であれば、ぜひ一度光害の少ない場所まで足を伸ばしてみてください。
都心の明るさが遠ざかっていくにつれて、まるで本物の夜が戻ってくるかのように空は濃い黒に変わっていきます。
その瞬間から、星空を見る体験はガラッと変わります。
光害の少ない郊外では、条件が良ければ1時間あたり100個以上の流星も期待できます。
「見えた!」の連続で、時間を忘れてしまうほど。
- 明るい大流星(火球)が増える
- 天の川が見えるほどの暗い空なら感動レベル
- カメラ撮影も一気に成功率UP
- 自然の静けさと星空が心を満たしてくれる
特にふたご座流星群は明るい流星が多いので、「星が降る」という表現が大袈裟でない時間が訪れます。
星が見えるホテルに宿泊するのもいいでしょう。
個人的には…
どちらも素敵な楽しみ方ですが、私が特におすすめしたいのが郊外で見る流星群です。
私は野辺山で流星群を見たことがありますが、明るい流星が次々と流れていくひとときは都会では味わえないものでした。
暗い場所だと流星の個性までわかり、緑色に光るものや長く伸びていくものもあります。
なので、もし機会があればぜひ郊外まで足を運んでみてください。
(都会で見る場合は広い公園で街灯から離れれば十分です)
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気になるお天気は?
今年のふたご座流星群の見頃は12月13日から12月15日なので、そのとき晴れていればふたご座流星群が一番よく見られます。
また、前後数日間はふたご座流星群が活動するので見逃してもチャンスがあると思います。
雲量予測にはWindyが一番です。
中京圏の予報はこんな感じです↓
この記事を書いているのが12月初めなのでまだわかりません。
ただ、天気がいちばん大事なので多少日にちをずらすのも大事な戦略です。
あとはYahoo!天気とtenki.jpも見てみてください。
ここからは実際に愛知・岐阜・三重・滋賀でふたご座流星群を見るのにぴったりの場所を紹介していきます。
愛知県内でおすすめのスポット
まずは愛知県内でふたご座流星群を見られるおすすめスポットを紹介します。
つぶてヶ浦 (南知多町)
空の暗さ:★★☆☆☆
アクセスのよさ:★★★★★
最初に紹介するのが南知多町のつぶてヶ浦です。
名古屋から車で1時間以内と、とてもアクセスがいいです。
知多半島の先端の方にあるので名古屋市内に比べれば遥かに空が暗く、天の川も見えます。
ただ、それでもまだ名古屋や豊橋の街明かりが届いているので空はまあまあ明るいそうです。
最高の星空を目指すなら後述の場所を選ぶといいでしょう。
旭高原元気村 (豊田市)
空の暗さ:★★★★☆
アクセスのよさ:★★★★☆
次に紹介するのが旭高原元気村(キャンプ場)です。
名古屋市内から車で1時間ちょっとで行けるのでかなりアクセスがいいです。
空も暗く、天の川も見えると言われています。
ただ、深夜の星空観察には宿泊が必要というルールなので流星群を観察するなら宿泊予約が必要になります。
「宿泊してもいい」という人にはいいかもしれないですね。
茶臼山高原 (豊根村)
空の暗さ:★★★★★
アクセスのよさ:★★☆☆☆
最後に紹介するのが茶臼山高原です。
ここは愛知県内で最も空が暗い地域で、天の川もはっきり見えるレベルです。
ここに行けば空から次々と降ってくる流星を楽しめるでしょう。
ただ、寒いと道路が凍結している可能性もあるので冬用タイヤで行くと安心です。
岐阜県内でおすすめのスポット
次に岐阜県内でふたご座流星群を見られるおすすめスポットを紹介します。
星のふる里ふじはし (揖斐川町)
空の暗さ:★★★★☆
アクセスのよさ:★★★★★
岐阜県で紹介するのが揖斐川町のあたりです。
特に藤橋のあたりは満天の星々が見えると言われています。
星のふる里ふじはしは24時間駐車場・トイレ開放なので安心です。
ただ、周りに街灯があるかもしれません。
詳しい情報は調べられませんでした。
徳山ダムのほうはもっと空が暗いという情報もあったのでよければ行ってみてください。
大平御嶽展望台 (下呂市)
空の暗さ:★★★★★
アクセスのよさ:★☆☆☆☆
大平御嶽展望台はこちらのブログで紹介されていた場所です。
光害分布マップを見ると極めて暗い場所に位置していて、圧巻の星空が見られるでしょう。
ただ、岐阜市内から車で2時間半以上かかるのでアクセスは悪いです。
近くにトイレもなさそうなので気をつけたほうがいいですね。
初心者にはおすすめしません。
三重県でおすすめのスポット
次に三重県内でしし座流星群を見られるおすすめスポットを紹介します。
青山高原 (伊賀市)
空の暗さ:★★★☆☆
アクセスのよさ:★★★★★
最初に紹介するのが伊賀市の青山高原です。
津市内から1時間未満で行けるほど近く、アクセスは抜群です。
トイレもあるので安心です。
手軽に星空を見たい方にはここが一番おすすめです。
鵜倉園地 (南伊勢町)
空の暗さ:★★★★★
アクセスのよさ:★★★☆☆
南伊勢町にある公園で、24時間空いています。
空の暗さは三重県で最高クラスで、天の川のもやもやがはっきりと見えるほどです。
四日市や津からもそれほど遠くなく、車があれば2時間もしないで行けます。
特に見江島展望台は恋人の聖地に認定されていて、ハートのモニュメントと天の川が一緒に撮れることで有名です。
他にも撮影者がたくさんいるかもしれないのでマナーには気をつけましょう。
ここに行けば最高の流星群が見られるはずです。
滋賀県内でおすすめのスポット
最後に滋賀県内でふたご座流星群を見られるおすすめスポットを紹介します。
白髭神社 (高島市)
空の暗さ:★★☆☆☆
アクセスのよさ:★★★★★
最初に紹介するのが高島市の白髭神社です。
ここは琵琶湖に浮かぶ鳥居があり、琵琶湖に浮かぶ鳥居と星空が両方撮れるとして人気のスポットです。
ただ、実際には街明かりがひどく写真に天の川がうっすら写る程度です。
インスタ映えを狙うのでなければ避けることをおすすめします。
蔵王ダム (日野町)
空の暗さ:★★★☆☆
アクセスのよさ:★★★★★
次に紹介するのが日野町の蔵王ダムです。
市街地から離れているものの、草津市や四日市市の強い明かりを受けて低空が白っぽくなってしまっています。
ただ、ダム湖に反射する星空が撮れるみたいなので興味がある方は行ってみるといいでしょう。
伊吹山山頂駐車場 (米原市)
空の暗さ:★★★★☆
アクセスのよさ:★★★☆☆
滋賀県で紹介するのが伊吹山山頂駐車場です。
伊吹山は滋賀県で最も高い山で、標高は1377mもあります。
ですがこの伊吹山山頂駐車場までは車で行けるので大丈夫です。
ときどきここで星空観望会をしているらしく、機材がずらーっと並ぶそうです。
天の川も見えるみたいですね。
詳しくは調べてみてください。
ただ、頂上まで登るのに時間がかかるので地味にアクセスが悪いです。
米原や彦根の人なら近いと思います。
最後に
今回は中京圏(愛知・岐阜・三重・滋賀)でしし座流星群を見られる場所を紹介しました。
暗い場所ほどアクセスが悪くなりがちですが、その分最高の体験が待っています。
車がないと移動がきついですが、免許があればレンタカーを借りたりして行ってみてはいかがでしょうか。
あと、この時期の未明は想像以上に寒いので防寒対策を忘れないでください。
きっと一生に残る思い出になるはずです。
折りたたみ椅子も忘れずに↓
では。
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